【心理現象一覧】面白い有名な心理現象の名前と意味大全【心理学を大学で勉強した自分が徹底調査】

心理的側面

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  1. 【あいうえお順】心理現象一覧大全

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心理現象一覧【あ行】

あ行の心理現象。

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青い鳥症候群

青い鳥

青い鳥症候群とは、「(今よりももっとイイものがあるはずだ…!)」などと根拠のない幸せを追い求め続ける心理現象。

童話:『青い鳥』の物語が由来となっている。

【『青い鳥』のあらすじを簡単に要約】伝えたいことの考察も【チルチルとミチルの幸せの童話】

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悪魔の代弁者

悪魔の代弁者とは、集団内の多数派の意見に対して、あえて”反対意見”を述べること。

それによって他の人も、その集団内で反対意見を述べやすくなるなどの効果が期待できる。

悪魔の影

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後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、既に起こったことに対して、「やっぱりそうだったのか…」などと考えたり振る舞ったりする現象。

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アンダードッグ効果

アンダードッグ効果とは、負けている側を応援したくなる心理現象。

『負け犬効果』とも呼ばれる。

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アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果とは、内発的動機が外的な報酬によって弱められてしまう心理効果のこと。

一例としては、やりがい(内発的動機)が結果やお金(外的な報酬)の影響で失われてしまうことがある。

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一貫性

一貫性とは、自分のことを「(一貫した人間でいたい…)」、または「(一貫した人間であると人から見られたい…)」という心理のこと。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

ちなみに『フット・イン・ザ・ドア』は、この一貫性を利用した方法ともいわれることがある。

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偽りの希望シンドローム

偽りの希望シンドロームとは、自分を変えようと決心することで一時的に満たされた希望が現実によって打ち砕かれるも、それでもまた希望だけを抱くようになり、また挫折…といったループにハマる心理現象。

希望だけを抱き、変わるための努力を怠ることが原因の一つとされている。

スタンフォードの自分を変える教室』においても紹介された。

意志力の本能 【書評】『スタンフォードの自分を変える教室』を要約してみた

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イヤーワーム

イヤーワームとは、聞き覚えのある歌や音楽が、頭の中で繰り返し流れ続けるようになる現象のこと。

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ELIZA効果

ELIZAイライザ効果とは、コンピュータの動作を人間の振る舞いであるかのように錯覚してしまう現象のこと。

1966年にアメリカの情報工学者:ワイゼンバウムが開発した、『ELIZA』という『会話をするエキスパート・システムのコンピュータプログラム』に由来。

なお、この用語は『チューリング・テスト』においても度々取り上げられている。

ロボットと人 【『チューリング・テスト』をわかりやすく】実例からわかる目的や反論、問題点【思考実験】

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インポスター・シンドローム

インポスター・シンドロームとは、自分のスキルや才能、成果などを過剰に疑ってしまい、自分が詐欺師として周囲にさらされてしまうとすら思い込んでしまうこと。

トム・ハンクスやエマ・ワトソンなどの有名人が自ら公表したことでも話題となった。

インボルブメント効果

インボルブメント効果とは、自分の身内や身近な人(内集団)には評価が甘くなる心理現象。

ウィンザー効果

ウィンザー効果とは、直接聞いたことよりも、口コミなど第三者から聞いたことの方を信じてしまう心理のこと。

ウェルテル効果

ウェルテル効果とは、マスメディアの報道が影響して自殺が増加する現象のこと。

ドイツの文豪:ゲーテによる名作:『若きウェルテルの悩み』がその由来となっている。

研究 【『若きウェルテルの悩み』】あらすじを簡単に要約&考察と解説も【『ウェルテル効果』の由来】

栄光浴

栄光浴とは、高く評価された他者のことを、自分のことのように喜ぶことで、自己評価が高まる心理。

エコーチェンバー現象

エコーチェンバー現象とは、ネットやSNSなどで自分と似た考えや意見を持つ人が多くいることを繰り返し目にすることで、その自分の考えや意見に自信を深める心理現象。

自分が目にしたネットやSNSの内容などが、社会の縮図であると錯覚することで、自分の意見や考えが間違っておらず、世の中の常識であるとの思いを強める現象ともいえる。

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心理現象一覧【か行】

か行の心理現象。

快楽原則

快楽原則とは、人は本能的に苦痛を避け、快楽を得ようとする生き物であるという原則のこと。

天使と悪魔

カクテルパーティ効果

カクテルパーティ効果とは、うるさい場所でも自分に関係のある話などは聞こえてきやすい心理効果のこと。

カチッ・サー効果

カチッ・サー効果とは、理由をつけると、要求が通りやすくなること。

名称の由来はテープレコーダーであり、再生ボタンを押すとカチッ(理由)と音がし、それに伴ってサー(要求)という音が自然に流れることに由来している。

『影響力の武器』でも紹介された。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

カリギュラ効果

カリギュラ効果とは、人には禁止されると、かえってそのことがやりたくなる心理があることを明らかにした心理学の理論。

古典的な心理学の理論の一種として有名。

観察学習

観察学習とは、他の人の行動などを見ることにより、そこから何かを学ぶこと。

感情転移

感情転移とは、自分にとって重要な意味を持っていた人に抱いていた感情や期待などを、他の人にも当てはめてしまう心理現象。

たとえば、自分に優しくしてくれた人の存在を、他の人にも重ねてしまうことなどがある。

感染理論

感染理論とは、特定の人の考え方や行動が、他の人にも反映されること。

希少性

希少性とは、人には手に入りにくいものほど欲しくなる心理があること。

この理由の一つは、人は手に入りにくいものに実際よりも価値があると思い込みやすいからだとされている。

たとえば、「残りはあとわずか」などの表現は希少性を刺激するといわれる。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

季節性情動障害

季節性情動障害とは、季節によって心理が変化する現象のこと。

たとえば、夏になると気分がだるくなったり、冬になると落ち込みやすくなったりするなど、特定の季節に特定の心理的影響を受けること。

偽の合意効果

の合意効果とは、自分の意見や考えなどが、世間の常識であるかのように錯覚してしまう心理現象。

逆ギャンブラーの誤謬

逆ギャンブラーのびゅうとは、主観的な経験から生まれる過去への錯覚のこと。

これに対して未来への予測のことは、『ギャンブラーのびゅう』と呼ばれている。

ルーレット 『ギャンブラーの誤謬』ガチャ爆死がつらい人にありがち【認知バイアス】

逆ハロー効果

逆ハロー効果とは、相手の目立った表面上の特長などに引っ張られ、悪い印象を抱く心理のこと。

逆のような心理現象には『ハロー効果』がある。

ギャンブラーの誤謬

ギャンブラーのびゅうとは、主観的な経験から生まれる未来への錯覚のこと。

これに対して過去への推論のことは、『逆ギャンブラーのびゅう』と呼ばれている。

ルーレット 『ギャンブラーの誤謬』ガチャ爆死がつらい人にありがち【認知バイアス】

クレバーハンス効果

クレバーハンス効果とは、動物が人間の言葉などを理解しているかのような行動をとる現象のこと。

サラブレッド

かつてドイツで騒動となった賢い馬:ハンスと、その飼い主:フォン・オステンらによる実話から生まれた。

馬 『クレバーハンス効果』賢い馬:ハンスには人間の13、14歳レベルの知能があった?【心理学史】

計画錯誤

計画錯誤とは、計画を達成するまでの時間を少なく見積もってしまう心理のこと。

たとえば、余裕を持って計画を立てたはずが、結局はその計画の達成がギリギリになってしまうことなどがある。

権威

権威とは、人には専門家と思われる人に指示や助言を求めたくなる心理があること。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

また心理学実験でいえば、『スタンフォード監獄実験』や『ミルグラム実験』もこの権威に関連した実験という見方ができる。

刑務所の暗い側面 『スタンフォード監獄実験』をわかりやすく【大学で心理学を勉強した自分がまとめてみた】

電気椅子 『ミルグラム実験(アイヒマン実験)』とは?【ゼロからわかる心理学実験】

原因帰属

原因帰属とは、起きた出来事に対してその原因を探ろうとする心理。

『内的帰属』と『外的帰属』に大別されるともいわれる。

前者は自分の性格や能力などの内的な原因によるもので、後者は周囲の状況や運などといった外的な原因によるもの。

現状維持バイアス

現状維持バイアスとは、現状を維持しようとする現象。

権力の堕落

権力の堕落とは、人は高い権力を持つと、堕落してしまうという心理現象。

この理由は一説によると、人は権力を持つと、自分よりも立場が低いと思われる人に対して傲慢になったり、高圧的になったり、共感性が乏しくなることが影響しているからだといわれることがある。

好意

好意とは、好意を持つ人に対して賛同したくなる心理のこと。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

ゴーレム効果

ゴーレム効果とは、物事を教える指導者側が、学習者側に特別な期待を持たずに指導をすると、その指導を受けた学習者側の成果が下がってしまう現象のこと。

逆のような心理現象には『ピグマリオン効果』がある。

ゴルディロックスの原理

ゴルディロックスの原理とは、極端な選択を避け、”ちょうど”を好む心理のこと。

たとえば、大・中・小の3つの選択肢があったとき、人には大でもなく小でもない中のことをちょうど良いと感じ、それを選択する傾向があるといわれることがある。

コントロール感

コントロール感とは、「自分の人生は自分で切り開いていけるはずだ!」などと考える心理のこと。

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心理現象一覧【さ行】

さ行の心理現象。

錯誤相関

錯誤相関とは、相関関係を因果関係だと思い込んでしまう現象。

たとえば、雨が降っている日にたまたま機嫌の悪い人を見て、「(あの人は雨が降っているから機嫌が悪いんだ…)」といったように、その人の機嫌の悪さ(結果)が雨(原因)によるものだと思い込んでしまうことなどがある。

言うまでもなく、このたとえは相関関係ではあるが、一目見ただけではそれが因果関係であるとまでは言い切れない。

なお、この用語は『ぜん即因そくいんびゅう』と似ているが、事象に前後関係があるかどうかに違いがある。

サンクコストバイアス

サンクコストバイアスとは、自分が今まで費やしてきた時間や労力に執着してしまい、そこから抜け出しにくくなる現象。

自己効力感

自己効力感とは、自分を信じることで、やる気などにつながる理論のこと。

やる気がみなぎる

自己中心性バイアス

自己中心性バイアスとは、過去に起こった事実を自分にとって都合の良い形に改変、解釈したうえで、他者を見ること。

たとえば、他者よりも自分の貢献度を過剰に高く評価しがちなことなどがあげられる。

自己標的バイアス

自己標的バイアスとは、自分が他者よりも批判や注目を集めていると錯覚する心理。

自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、うまくいったときは「さすがは自分!」などと自分の力によるものだと考えるのに、いざ失敗したときは、環境など外的な影響のせいだと決めつける現象。

舌先現象

舌先現象とは、言いたいことなどがあるのに、それが何だったのかが自分でもよくわからなくなってしまう現象のこと。

社会的インパクト理論

社会的インパクト理論とは、自分が何かに困ったとき、専門家などの目上の人に相談するのはストレスがかかると感じ、身近な人に相談しがちになる心理現象。

社会的交換理論

社会的交換理論とは、交換によって社会が成り立っているという考え。

社会的証明

社会的証明とは、周りの人の行動などを指針とする心理のこと。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

社会的促進

社会的促進とは、周りに人がいると、やる気が出る心理現象。

対照的な心理現象には『社会的抑制』がある。

社会的代理人仮説

社会的代理人仮説とは、内向的な人は、自分の知り合いがいないと、人がたくさんいるところに出かけづらくなるという仮説のこと。

社会的抑制

社会的抑制とは、周りに人がいると、やる気が失われる心理現象。

対照的な心理現象には『社会的促進』がある。

社会比較理論

社会比較理論とは、自分のことを他人と比較して評価する心理現象。

このような現象が起こる理由の一つには、人が自分のことを客観的に評価できないことにあるといわれる。

集団凝集性

集団凝集性とは、団結力が強い集団ほど、同調が起きやすいこと。

集団凝集性の社会心理学』で詳細が解説されている。

集団凝集性の社会心理学 『集団凝集性の社会心理学』心理学者:ホッグの著作【集団心理の一端が、垣間見える】

集団的浅慮

集団的浅慮せんりょとは、自分一人であれば正しい判断ができる状況でも、集団で話し合ったうえだと途端に間違った判断になること。

集団的雰囲気

集団的雰囲気とは、その集団が持つ固有の雰囲気のこと。

たとえば、実態と当てはまっているのかは別としても、『校風』や『社風』などといった言葉は、この集団的雰囲気に通ずる面がある。

初頭効果

初頭効果とは、最初に提示した情報が、人の印象や判断に影響を与える現象。

たとえば、『人は第一印象で決まる』などといった表現は、この初頭効果を端的に表現していると捉えることができる面もある。

逆のような現象には『親近効果』がある。

親近効果

親近効果とは、最後に提示した情報が、人の印象や判断に影響を与える現象。

逆のような現象には『初頭効果』がある。

スケープゴート現象

スケープゴート現象とは、集団の秩序を正すため、スケープゴート(生贄いけにえ)を捧げること。

これにより集団に生じた責任が、特定の個人に責任転嫁される現象が起こる。

企業の不祥事や学校のいじめ問題など、組織の隠蔽などでも行われることがある。

スティンザー効果

スティンザー効果とは、会議における人々の心理や行動を3つに法則化したもの。

心理学者:スティンザーが法則化し、『スティンザーの三原則』とも呼ばれている。

[スティンザー効果]

1.人は自分と口論したことがある相手の正面に座りたがる

 

2.ある人の次に発言した人は、そのある人とは反対の意見を言う傾向がある

 

3.強いリーダーのいる会議では、人は自分の隣にいる人と話す傾向にあるが、弱いリーダーのいる会議では、人は自分の正面にいる人と話す傾向にある

ステレオタイプ

ステレオタイプとは、偏見のこと。

たとえば、「A型は几帳面」などの血液型にまつわることや、「沖縄出身の人は陽気」などの場所にまつわることがある。

言うまでもなく、これらには根拠がない。

ストループ効果

ストループ効果とは、”文字の色”と”文字の意味”に矛盾があるとき、その意味を認知することに時間がかかってしまう心理効果。

たとえば、”赤色で書かれた”あお””という文字がこれにあたる。

ストレス・パラドックス

ストレス・パラドックスとは、適度なストレスは心身にポジティブな影響をもたらすとする現象のこと。

たとえば、何か目標に向かって取り組むことで生じるストレスが、充実感などにつながることがある。

“ストレスを巡る矛盾”とも呼ばれる。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書』で紹介され、一躍有名となった。

スタンフォードのストレスを力に変える教科書 『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』要約【ストレスは、悪ではない?】

スポットライト効果

スポットライト効果とは、自分が目立つことをしたときなどに、必要以上に周りから注目を浴びていると錯覚を覚える心理現象。

スモールワールド現象

スモールワールド現象とは、世界中の誰であれ、自分の知り合いを人づてに辿っていけば、最終的に6人目前後には辿り着くとする現象のこと。

この場合、辿り着きたい相手に対して、事前の面識の有無は問われないとされている。

正常性バイアス

正常性バイアスとは、異常な状況を、正常であると過小評価してしまうこと。

災害などで起こり得るとされている。

セクシャル・ヒーリング

セクシャル・ヒーリングとは、S〇Xをすると気分がスッキリすること。

つまりは下ネタ。

土下座

セルフディスクロージャー

セルフディスクロージャーとは、自分の悩みや秘密を相手に隠さず打ち明けること。

相手から信頼を得られる行為だと指摘されることがある。

セルフ・ハンディキャッピング

セルフ・ハンディキャッピングとは、物事がうまくいかなったときの言い訳などをあらかじめ用意しておくことで、自分のプライドが傷付くことを避ける心理。

たとえば、準備不足であることを周囲に対して過剰なまでにアピールするなどの行為がある。

前後即因果の誤謬

ぜん即因そくいんびゅうとは、前後関係を因果関係だと思い込んでしまう現象。

たとえば、道端でゴミを拾った後に、ラッキーなことが起こったとき、その原因をゴミ拾いによるものだと思い込んでしまうことなどがある。

なお、この用語は『錯誤相関』と似ているが、事象に前後関係があるかどうかに違いがある。

選択のパラドックス

選択のパラドックスとは、選択肢が増えれば増えるほど、選びづらくなる心理のこと。

選択肢が増えることによって、考える時間が増えてしまうことに原因の一つがあるとされている。

相補性の効果

相補性そうほせいの効果とは、自分にない特徴を持っている人のことを好きになりやすい心理現象。

逆のような心理現象には、『類同性の原理』がある。

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心理現象一覧【た行】

た行の心理現象。

多元的無知

多元的無知とは、周囲の状況だけを見て、大事おおごとではないと判断してしまう心理。

事件や災害時などにおける”逃げ遅れ”の原因の一つとして指摘されることがある。

現実逃避する男性

タナトフォビア

タナトフォビアとは、”あの世”に対して不安を感じる心理現象。

ダニング・クルーガー効果

ダニング・クルーガー効果とは、能力の低い人が、その自分の能力を過大評価する心理現象。

単純接触効果

単純接触効果とは、相手に対する印象や好意は、その相手に接触した回数で決まるとする心理学の理論のこと。

心理学者:ザイアンスが提唱したことから、『ザイアンス効果』とも呼ばれる。

注意回復理論

注意回復理論とは、人のやる気や集中力には限りがあるため、定期的に回復する必要があるという理論。

沈黙の螺旋仮説

沈黙の螺旋仮説とは、自分の立場が優勢の場合は雄弁になる一方、劣勢だと沈黙する傾向にあること。

ツァイガルニック効果

ツァイガルニック効果とは、未完了であることの方が、完了したことよりも注意が向きやすく、記憶にも残りやすいという心理学の理論。

古典的な心理学の理論の一種として有名。

吊り橋効果

吊り橋効果とは、不安定な吊り橋による恐怖から生じた感情的な興奮が、異性への魅力によるものだと錯覚してしまう心理現象。

心理学者:ダットンとアーロンによる『吊り橋実験』が原点となっている。

恋の吊り橋実験 『吊り橋実験』の3つの問題点とは?【ダットンとアーロンの恋愛心理学実験の真実】

デジャヴ

デジャヴとは、一度も経験したことがないことに、どこか身に覚えがあると錯覚する現象のこと。

敵意帰属バイアス

敵意帰属バイアスとは、自分が相手にされたことを、敵意や悪意があるものだと勝手に思い込んでしまう現象。

ドア・イン・ザ・フェイス

ドア・イン・ザ・フェイスとは、まず相手から拒否されることを前提とした大きな依頼をわざとしてから、次にそれよりも小さな依頼をすることにより、その小さな依頼を引き受けてくれやすくする心理技法のこと。

たとえば、高価格帯から低価格帯への移行によって、相手の興味を高める方法もこれにあたる。

ちなみに用語の由来は、急な訪問販売によって相手から拒否され、目の前でドアが閉められることに由来している。

なお、この用語は『フット・イン・ザ・ドア』と対比する形で紹介されることも多い。

同期行動

同期行動とは、同じような動きをした人同士の結束力が高まる現象。

たとえば、合唱やラジオ体操、組体操や行進などと関連がある。

同調

同調とは、多数派の意見や行動に、自分の考えを合わせてしまいやすくなる心理現象。

心理学実験だと、『アッシュの同調実験』の存在が有名。

アッシュの同調実験 【『アッシュの同調実験』をわかりやすく】人は、集団に屈する【ソロモン・アッシュの心理学実験】

道化恐怖症

道化恐怖症とは、ピエロの顔などに恐怖を感じる心理現象。

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心理現象一覧【な行】

な行の心理現象。

虹色の戦略

虹色の戦略とは、真逆にあるようなことを同時に言われることで、どこか当たっていると錯覚してしまう言葉のこと。

たとえば、「あなたは『親切』なのに『自己中』な一面がありますね」といった例がある。

コールド・リーディング』のテクニックの一つでもあり、一部の占いなどで実際に使われているとも指摘されている。

ヴィンテージ 『コールド・リーディング』とは、それは占いで使われる詐欺的なテクニック

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心理現象一覧【は行】

は行の心理現象。

パーソナル・スペース

パーソナル・スペースとは、自分の周囲の空間的領域のこと。

人と人との親密度合いが測れる目安とされている。

たとえば、自分にとって親しく感じる相手には、一般的に近い距離間で接することなどがある。

座席に荷物を置く

バーナム効果

バーナム効果とは、まるで自分のことを言われているかのように錯覚してしまう言葉のこと。

『フォアラー効果』や『バーナム・ステートメント』、『ストックスピール』とも呼ばれる。

たとえば、「あなたは『人から好かれたい』という一面がありますね」というように、誰にでも当てはまりそうな言葉が使われることが代表的。

コールド・リーディング』のなかでも最も有名なテクニックの一つであり、一部の占いなどで実際に使われている。

ヴィンテージ 『コールド・リーディング』とは、それは占いで使われる詐欺的なテクニック

ハックルベリー・フィン症候群

騒ぐ生徒

ハックルベリー・フィン症候群とは、制約を嫌い、自由を求める症状のこと。

特に学校や職場など、特定の集団の規律に反する行動をとりがちになることを指して用いられる。

名作:『ハックルベリーフィンの冒険』などに登場する少年:ハックルベリー・フィンが由来となっている。

探検する子供たち 『ハックルベリーフィンの冒険』あらすじ内容を簡単に要約【考察と感想も(ネタバレあり)】

なお、さきの作品は、世界的大ベストセラー:『トムソーヤの冒険』の続編としても有名。

腕組みをする少年 『トムソーヤの冒険』あらすじ内容を要約【教訓も考察「伝えたいことは3つあった?」】

場の理論

場の理論とは、人の行動は場(≒環境)によって左右されるという理論。

たとえば、「周囲に誰がいるか?」によって、人の行動が変わることなどがある。

心理学者:レヴィンが提唱した。

パブリック・コミットメント

パブリック・コミットメントとは、公の場で自分の意見を発表すると、その意見に合った行動をするようになる心理現象。

ハロー効果

ハロー効果とは、相手の目立った表面上の特長などに引っ張られ、好印象を抱く心理のこと。

たとえば、見た目が真面目な人を見ると、「(頭が良さそうだな…)」と思ってしまいやすくなることなどがある。

逆のような心理現象には『逆ハロー効果』がある。

反事実的条件

反事実的条件とは、実際に起こったことではなく、もしかしたら起こったかもしれないことを想像すること。

バンドワゴン効果

バンドワゴン効果とは、「周りのみんながやっている」という理由だけで、自分もそれと同じことがやりたくなる心理現象。

ブームやトレンドが起こる理由の一つといわれることがある。

ビア・ゴーグル現象

ビア・ゴーグル現象とは、ビールを飲むと、アルコールの影響で異性が魅力的に見えてしまう心理現象。

ピーク・エンドの法則

ピーク・エンドの法則とは、人の感情は心が一番揺さぶられたとき(ピーク)と、終わりどき(エンド)に強い影響を受けるとする理論。

ピーターパン症候群

ピーターパン症候群とは、大人の年齢なのに、精神的には子供のままという意味を持つ現象のこと。

『ピーターパン・シンドローム』とも呼ばれている。

たとえば、言動や性格にどことなく子供っぽさが見られる大人など、その言葉は広い意味で使われる。

童話:『ピーターパン』に由来。

ピーターパンのシルエット 『ピーターパン』物語のあらすじを簡単に短く要約【ピーターパン雑学も2つご紹介】

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、物事を教える指導者側が、ある期待を持ったうえで指導をすると、その指導を受けた学習者側の成果が上がる現象のこと。

逆のような心理現象には『ゴーレム効果』がある。

ひな形

ひな形とは、過去に構築した人間関係のこと。

その人が新しい人間関係を築く上での土台になるといわれることがある。

ファミリア・ストレンジャー

ファミリア・ストレンジャーとは、面識はあるが、交流したことはない人のこと。

通学時や通勤時などでよく顔を見合わせる人などがこれにあたる。

フード・ファディズム

フード・ファディズムとは、特定の食べ物や食材を、過剰に評価してしまう心理現象。

たとえば、「牛乳を飲めば背が伸びる」や「ラーメンを食べ過ぎると早死にする」などがある。

ブーメラン効果

ブーメラン効果とは、説得する側の意図が逆効果になること。

たとえば、人から「〇〇をしなさい!」と言われた人は、かえってその〇〇が以前よりもやりたくなくなってしまうことなどがある。

フット・イン・ザ・ドア

フット・イン・ザ・ドアとは、まず相手に拒否されにくい小さな依頼を引き受けてもらうことで、次の大きな依頼を引き受けてくれやすくする心理技法のこと。

一貫性』の心理によって、相手が断りにくくなることを利用した方法ともいえる。

ちなみに用語の由来は、相手にドアを閉められないよう、そのドアに足をかけながら、手短な依頼を聞いてもらおうとする光景に由来している。

なお、この用語は『ドア・イン・ザ・フェイス』と対比する形で紹介されることも多い。

フランケンシュタイン・コンプレックス

フランケンシュタイン

フランケンシュタイン・コンプレックスとは、フランケンシュタインのような人造人間などを創造する憧れと、それによって人間の存在が脅かされるかもしれないという恐怖が入り混じった複雑な心理のこと。

『フランケンシュタイン症候群』とも呼ばれる。

メアリー・シェリーが創作した名作:『フランケンシュタイン』に由来。

フランケンシュタイン 【『フランケンシュタイン』で伝えたいことを考察】あらすじも簡単に要約【メアリー・シェリー】

フリーライダー効果

フリーライダー効果とは、他の人の成果などにタダ乗りしようとする心理のこと。

フレーミング効果

フレーミング効果とは、同じ情報であっても、提示のされ方が、肯定的か否定的かによって選択肢が変わること。

たとえば、水が半分入ったコップを「(まだ半分ある…!)」と肯定的に思うか、「(もう半分しかない…)」と否定的に思うかによって、その後の選択や行動が変わることなどがある。

プロスペクト理論

プロスペクト理論とは、人には得をする喜びより、損をする恐怖に強く心動かされる面があるとする心理。

具体的には、得をする局面では危機回避的に確実性を重視し、損をする局面では危険追及的に博打ばくちに出やすくなることがある。

文脈効果

文脈効果とは、文脈によって活性化する知識が変わること。

たとえば、”動物園”という情報に触れた後、”ポケット”という単語に触れると、”カンガルー”が頭に浮かびやすくなることなどがある。

ベイカーベイカー・パラドックス

ベイカーベイカー・パラドックスとは、その人の顔や性格、人柄などは思い出せるのに、肝心の名前が思い出せなくなる現象。

ヘルパーズ・ハイ

ヘルパーズ・ハイとは、人に親切な行いをすることで、その親切をした人自身の幸福度が高まる心理現象。

返報性

返報性とは、恩を受けたら返したくなる心理のこと。

借りのある相手から何かをお願いされると断りにくくなることもこれに含まれる。

世界的ベストセラー『影響力の武器』の一つとしても有名になった心理学の理論。

影響力の武器 『影響力の武器:要約』本の内容が今すぐわかる【心理学を大学で勉強した自分が書評レビュー】

傍観者効果

傍観者効果とは、人は他者がいる状況だと、物事に対して見て見ぬふりしがちになりやすいという心理。

責任の所在が自分以外に移ることが、この傍観者効果が起こる理由の一つとされる。

報酬後初期化

報酬後初期化とは、目標が達成されると、やる気がなくなってしまう心理現象。

“燃え尽き症候群”に通ずる面がある。

没個性化

没個性化とは、自分の個性が集団の中などに埋もれてしまうこと。

保有効果

保有効果とは、自分が持っている物に必要以上に高い価値を感じること。

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心理現象一覧【ま行】

ま行の心理現象。

マイノリティ・インフルエンス

マイノリティ・インフルエンスとは、少数派の意見が多数派のそれに影響を与える現象。

ミケランジェロ効果

ミケランジェロ効果とは、恋人が理想としている見た目や性格などに、自分自身を寄せていく心理現象。

考え事をする女性

メラビアンの法則

メラビアンの法則とは、”好意”や”反感”などにまつわる言葉が使われたときのみを前提に、言語や視覚、聴覚の情報が相手の好意に与える影響を割合で表した考え。

提唱者である心理学者:メラビアンによると、上記の前提の元でなら、人は視覚からの情報に最も影響を受けるとしている。

なお、その割合は視覚:55%、聴覚:38%、言語:7%とのこと。

つまり繰り返す通り、上記の前提の元でなら、人は話す内容(言語や聴覚)より、視覚(見た目や仕草など)からの情報に影響を受ける可能性があるということ。

免疫効果

免疫効果とは、ケンカを経験した夫婦の方が、離婚しにくくなる現象のこと。真偽は不明。

目標感染

目標感染とは、何か目標を持って取り組んでいる人を見ると、自分もその人に感染したかのように、目標に向かって取り組むようになる現象。

目標勾配

目標勾配とは、目標に近づけば近づくほど、やる気が高まる心理効果。

モラル・ライセンシング

モラル・ライセンシングとは、良いことをした後に、悪いことをしたくなる心理現象。

たとえば、努力した反動で、その努力が台無しになるような行動をとってしまうことなどがある。

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心理現象一覧【や行】

や行の心理現象。

優良遺伝子仮説

優良遺伝子仮説とは、生存に有利な特徴などが好まれるとする、進化心理学的な考え。

たとえば、原始時代の男性を例にすると、『足が速い』や『身体が大きい』などといった特徴は、獲物を狩るうえで有利な特徴であったと指摘されることがある。

よってそのような生存に有利と思われる特徴を持った個体は、そうでない個体よりも他者から好意を寄せられやすかったため、その名残が現代にも受け継がれている…という仮説がこの優良遺伝子仮説になる。

しかしながら、この仮説がどの程度正しいのかは現代では検証できないところがあるため、推測の域を出ない面がある。

雪玉効果

雪玉効果とは、些細なことが徐々に取り返しがつかなくなる現象。

雪の上を転がることで、徐々に大きくなる雪玉に由来する。

燃え尽きた男性

予言の自己成就

予言の自己成就とは、思い浮かべた予言が叶うようになる現象。

この理由の一つは、人は予言を思い浮かべることで、その予言が叶うための行動を多くとるようになるからだとされている。

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心理現象一覧【ら行】

ら行の心理現象。

ランチメイト症候群

ランチメイト症候群とは、学校や職場で、「(いっしょにランチをしてくれる人がいないと嫌だな…)」などと感じる心理的な葛藤のこと。

殻に閉じこもる

ランチョンテクニック

ランチョンテクニックとは、美味しい食事の最中での交渉事は、うまくいきやすいという現象のこと。

リンゲルマン効果

リンゲルマン効果とは、集団が大きくなるにつれ、その集団の生産性が下がってしまう現象のこと。

その理由の一つには、サボりやすくなることがあるとされている。

あくびする少年

類同性の原理

類同性の原理とは、自分と似た人のことを好きになりやすい心理現象。

“類は友を呼ぶ”に通ずる面がある。

また逆のような心理現象には、『相補性そうほせいの効果』がある。

ロミオとジュリエット効果

ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット効果とは、困難が恋愛感情を高める心理のこと。

シェイクスピアの戯曲:『ロミオとジュリエット』に由来。

彼女と彼氏 【『ロミオとジュリエット』が伝えたいことの考察と教訓】あらすじ内容もざっくり簡単に【要約】

心理現象一覧まとめ

心理現象一覧まとめ

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