不安な保護者
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて
トモヤ
公文に弊害があることは事実です。
通わせると将来的に悪影響となることも十分あり得ます。
冒頭でお伝えした通り僕は公文の他にも進学塾で講師をしていました。
公文から進学塾にやってくるお子さんもたくさん見てきたので公文式の影響はよく理解しているつもりです<(_ _)>
- 公文に通うと弊害になる4つのこと
- 教科別の弊害【算数、英語、国語】
- その他の弊害について
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公文式で弊害になる4つのこと
結論からいうと公文式の弊害は以下の4つになります。
- 『考える力』が伸びにくい
- 特定の分野しか伸びない
- コミュニケーション能力が身に付かない
- 怒られることに慣れない
公文の元講師の僕の立場からいわせて頂くと上記はすべて事実です。
順にお話ししていきます。
<1>『考える力』が伸びにくい
ぶっちゃけこれが一番大きい弊害です。
公文に通っても『考える力』はほとんど伸びません。
理由は以下の通り。
- 同じような問題を何度も繰り返す
- 例題を見れば解けてしまう
公文式の特徴は同じような問題を解き続ける繰り返し学習。
基礎学力の定着を目的とした公文の特徴的な学習法です。

完璧かつ早く解けるようになるまで似た問題を何度も勉強するのが公文式。
質よりも量の学習法ともいえます。
もちろん繰り返し学習はデメリットばかりではありません。
しかし、似た問題ばかりを解いているとそのうち考えなくても解けるようになります。
慣れてくると答えを覚えてしまうからです。
つまり『考える力』が伸びないわけです。
解き方がわかっていなくても正解になる場面を僕は講師の立場からよく目にしていました。
しかも公文の教材プリントは生徒が自力で解けるように工夫がされています。
いってしまえば例題を見れば解けてしまう問題ばかり。
そのため、公文では考えなくても勉強が出来てしまうんです。
勉強に自信を付ける意味では良いかもしれません。
しかし、進学塾で講師をしていた僕の経験だと『考える力』を伸ばさないと将来的に必ず伸び悩みます。
その証拠に公文から進学塾にやってきた生徒は少しひねった問題になると必ずといっていいほど手が止まっていました。
それに時代の流れからしても公文式の学習法はやや時代遅れともいえます。

加えて公文は先取り学習をおすすめする塾です。
【先取り学習とは…】
学年を越えた勉強をすること。
例 )小3が小5の内容を勉強
公文では先取り学習を進めるとオブジェがもらえる制度もあるくらいですので。

一般的に他の塾では先取り学習はおすすめしません。
応用問題を解くなどして理解度を上げることに時間を使うのが普通です。
とはいえ、以上のことから公文がじっくりと『考える力』を伸ばすことを重視していないのは明らかですよね。
<2>特定の分野しか伸びない
特定の分野しか伸びないというのも公文に通う弊害です。
よくある話としては『公文に通うと計算力は早くなるけど他はダメ』といった話。
とはいえ、以下にある通り事実です。
- 算数(数学)の図形問題と確率問題
- 英語の長文読解問題
上記の通りですが公文で勉強できる内容には限りがあります。
他にも算数の文章問題は勉強できないわけではないですがあまり習いません。
英語の日本語→英語の記述問題も同様です。
なので僕の意見としては公文に長く通うのは反対です。
ある程度公文で基礎ができたら塾に通った方が子供のためだと思いますよ。

まぁあくまで僕の意見ですが。
<3>コミュニケーション能力が身に付かない
公文に通うとコミュニケーション能力が伸びないというのも弊害の一つ。
というのも、公文は講師と生徒のコミュニケーションが活発な塾ではないからです。
さきほどもお話ししましたが公文は生徒の自主性を伸ばす塾。
なので公文では講師は生徒に手取り足取り教えません。
つまりコミュニケーションが活発ではない=コミュニケーション能力が伸びないというわけです。
一般的な塾と違って黙々と勉強するのが公文式ですので。
<4>怒られることに慣れない
これは賛否両論がありそうですが…。
公文に通うと怒られることに慣れません。
なぜなら、公文の講師は生徒を褒めて伸ばすことを徹底しているからです。

つまりは『褒めて伸ばす』が公文の教育の理念となっているんですよ。
僕も講師時代によく公文の本部の方から『もっと褒めてあげて!』といわれましたので。笑
とはいえ、怒られることに慣れる必要があるかといわれれば微妙な話です。
まったく耐性がないのは問題ですが弊害というにはいい過ぎかもですね。
公文式の弊害【教科別の話】
お次は算数、英語、国語の教科別の弊害についてお話ししていきます。
興味があるところのみご覧下さいませ。
【算数】計算力は伸びるが雑になりやすい
算数の弊害はズバリ雑になりやすいこと。
計算は早くなりますが考える力はまず伸びません。字も汚くなりがちです。
- 計算しかできなくなる
- 考える力が伸びない
- 字が汚くなる
理由については以下でくわしく話しましたのでここでは簡単にご説明しますが…。
▼算数の弊害をくわしく見てみる▼

公文は生徒の自主性と基礎学力を伸ばす塾なので仕方がないということです。
まぁ公文に限らず万能な塾は存在しません。
とはいえ、あくまで計算力を伸ばしたいのなら通うのは無駄ではないです。
【英語】学校の授業で役立たない
英語の弊害は学校の授業で役に立ちづらいことです。
- 学校のテストで点が取れない
- リスニング力もつかない
上記の通りです。
ここでも以下でくわしく話しましたので簡単にご説明しますが…。
▼英語の弊害をくわしく見てみる▼

公文で習える英語はあくまで基礎的な内容に終始します。
リスニングをふくめてテストで点を取る方法は学べないためです。
個人的な意見になりますがあくまで英語の基礎の基礎を習うなら賛成ですね。
【国語】読解力が身につかない
ぶっちゃけ国語は弊害だらけです。
控えめにいってもあまり良いところは見当たりません…。
- デタラメの読解力しか身につかない
- 学校の勉強に役立たない
上記の通り辛口です…。笑
ここでもくわしい理由は以下で話しましたがそもそも公文の教育方針と国語の相性は悪い気がするんですよ。
▼国語の弊害をくわしく見てみる▼

どうしても公文で勉強したいなら止めません。
しかし、あんまり国語はおすすめできないです。
公文式の弊害【よくある話について】
最後は『先取り学習』と『幼児期の弊害』についてお話ししていきます。
ここも興味があるところのみご覧下さいませ。
先取り学習は理解がおろそかになる恐れアリ
公文式といえば先取り学習です。
しかし、先取り学習にも以下のような弊害があります。
- 理解が深まらない
- 『デキる!』と勘違いしやすい
- 勉強に対するやる気がなくなりやすい
ざっとまとめると先取り学習は理解がおろそかになりやすいということです。
しかも以下でくわしく話ししましたが最悪勉強へのやる気を低下させてしまう恐れもあります。
▼先取りの弊害をくわしく見てみる▼

もちろん先取り学習は学校の予習になるので悪いことだらけではありません。
しかし、先取り学習をしている生徒の保護者の方々には理解して頂きたい内容です。
【朗報】幼児には弊害がない
最後の最後に朗報ですが。笑
公文に幼児が通うことに弊害はありません。保証はできませんが。
▼幼児の弊害をくわしく見てみる▼

理由については上記でくわしくご説明させて頂きました。
とはいえ、簡単にご説明すると教育体制が整っていることと学習内容がシンプルであることが理由です。
公文式の弊害まとめ
- 『考える力』が伸びにくい
- 特定の分野しか伸びない
- コミュニケーション能力が身に付かない
- 怒られることに慣れない
いかがだったでしょう。
公文は独特な学習塾なので弊害は間違いなくあります。
とはいえ、公文は設立して50年以上もの歴史がある学習塾です。
ノウハウも多く講師の質も比較的きちんとしています。
公文式の特徴をよく理解して通うなら問題はないと思いますよ。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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