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トモヤ
公文で国語を勉強しても弊害になることがあるのは事実です。
結論からいうと以下の2つが答えになります。
- 読解力が身に付いた気になる
- 学校での勉強に直接役立たない
今回は公文と進学塾の元講師の僕が公文の国語についてお話ししていきますね。
- 公文で国語を勉強する弊害について
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公文の国語で弊害になる2つのこと
それでは冒頭でお伝えした以下の2つについてお話ししていきます。
- 読解力が身に付いた気になる
- 学校での勉強に直接役立たない
順にご覧下さいませ。
<1>読解力が身に付いた気になる
ぶっちゃけ公文で国語を勉強しても読解力は身に付きません。
身に付いたと思ってもおそらくそれは勘違いです。
理由は以下の通り。
- 教材プリントのレベルが低い
- 何度も同じことを繰り返す
- 配点が甘い
まず公文の国語の教材プリントのレベルは低いです。
ハッキリいって文章を読まなくても解ける問題ばかり。
それに教材プリントにはヒント(というか答え)が書かれていることも珍しくありません。
僕が公文で講師をしていたときも文章を読まずに解答している生徒は少なくなかったので。
(まぁもっと驚きだったのはそれで正解になってしまうことですが…)
しかも公文ではそんなレベルの低い教材プリントを何度も繰り返し勉強させます。
…控えめにいって力は付きませんよね。
さらにいうと公文の国語は配点もおかしいです。
というのも、公文の国語は1問間違えても2~5点ほどしか減点されません。
例えば算数は問題が多いプリントだと1枚で20問ほど。
1問間違えると5点以上は減点です。
なので6問間違えると70点ほどに。
しかし、国語は配点だけでなく問題数も少ないのでプリント1枚あたり6問ほどの場合も。
そのため、国語の配点は1問あたり2点ほどなので全部間違えても90点近くなります。
つまり国語の場合は全問正解しても全問間違えても点数がさほど変わらないんですよ。
子供のモチベーションが上がらないのは明らかですよね。
以上のことから公文で国語を一生懸命勉強しても読解力は身に付きません。
それどころか力が付いたと勘違いしてしまう可能性も十分あり得ます。
<2>学校での勉強に直接役立たない
お次は中学生教材(G教材以降)をやる方に限った話ですが…。
公文で国語を勉強しても学校の勉強に直接役には立ちません。
『縮約』の存在が理由です。
【縮約(しゅくやく)とは…】
公文独自の問題。
原文から指定された文字数に要点を失うことなくまとめる(縮める)こと。
『縮約』というのは公文独自の問題のこと。
学校では習わない問題です。『縮約』という言葉も公文に通わなければ聞くことすらないでしょう。
【公文の国語は効果なし】公文で働いていた自分が経験談を解説【断言】
なので公文を通じて『縮約』が得意になっても学校の成績は上がりません。
もちろん公文の本部の方は『縮約』ができれば読解力が身に付くと話しますが…。
『縮約』ができるようになれば読解力が向上する研究やデータはないです。
公文を学校教育の延長としてとらえるなら中学生以降の教材(G教材以降)をやるのは無意味かと。
まぁそれでも公文で勉強したいなら止めません。
しかし、学校の成績を上げたくて公文で国語を習うなら時間とお金の無駄になる可能性があることはお忘れなく<(_ _)>
公文の国語の弊害まとめ
- 読解力が身に付いた気になる
- 学校での勉強に直接役立たない
いかがだったでしょう。
公文の国語は学習の初歩として習うには良いですが長期的に勉強するのは微妙です。
ズルズル勉強してもお子さんのためにならないのでご注意下さいませ。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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