怒る人
不満な人
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて
トモヤ
僕が公文で講師をしていたときにも上記のような不満はよく耳にしました。
保護者の中にはあからさまに不満を口にして公文を辞めた方もいましたね。
そこで今回は公文の元講師の僕が公文へのよくある批判について振り返っていきます。
公文式の方々にとっては耳が痛い話かもですがここから話すことはすべて事実です。
なお僕は公文の他にも進学塾で講師をしていた経験があります。
他の塾と比較できる立場なので公文のリアルがわかるはずです。
- 公文式へのよくある4つの批判【すべて事実】
- 事実ではない3つのこと
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公文式への批判は3つある【すべて事実】
結論からいうと公文への批判でよくあるのは以下の3つです。
- 『考える力』が身に付かない
- 月謝が高い
- 特定の分野しか伸びない
公文で講師をしていた僕の立場からお話しすると上記はすべて事実です。
順にお伝えしていきます。
<1>『思考力(考える力)』が身につかない
公文を批判する人
まずは、『公文では『思考力(考える力)』は伸びない』という批判です。
昔からある批判であり、僕自身も公文と進学塾で講師をしていたときに、何度も耳にしました。
とはいえ、この手の批判は異論があるかもですが、すべて事実です。
ただ、この問題の詳細をイチから語ろうとすると、非常に長々となってしまいます。
そのため、詳細は『『公文で思考力(考える力)は伸びないのか?』公文と進学塾で講師だった僕の答え【完全版】』でまとめておきましたので、ここでは簡単にお伝えさせて頂くこととします。
『公文で思考力(考える力)は伸びないのか?』公文と進学塾で講師だった自分の答え【完全版】
まず、理由は以下の2つです。
- 同じような問題をひたすら繰り返す
- 例題を見れば解ける問題ばかり
公文の教材プリントを見たことがある方はご存じかと思いますが…。
上記は公文の特徴でもあります。
まず公文式の特徴は同じような問題を解き続ける繰り返し学習です。
基礎学力の定着を目的とした公文の特徴的な学習法ともいえます。
【『公文は効果なし』なのは間違い】進学塾と公文の元講師の自分の話
質よりも量をこなすことに重点を置いているともいえますね。
つまり完璧かつ早く解けるようになるまで似た問題をひたすら勉強するのが公文式なんです。
しかし、似た問題ばかりを解いているとそのうち考えなくても解けるようになります。
慣れてくると答えを覚えてしまって解き方がわかっていなくても正解になったりするんですよ。
なので公文では『考える力』がなくても勉強がスラスラ進めてしまうんです。
加えて公文は講師が生徒を手取り足取り教えることもありません。
自主性を伸ばすことも目的としているためです。
【公文のメリットとデメリット】公文で働いた自分が解説する【暴露】
なので公文の教材プリントは生徒が自力で学習できるように問題のはじめには必ず例題が書かれています。
一見すると親切心のある教材プリントです。
しかし、逆にいえば例題のやり方通りに解けばなんとなくでも解けてしまいます。
そのため、公文に通うと『考える力』が伸びにくくなることは間違いありません。
その証拠に僕は公文の他にも進学塾で講師をしていましたが…。
公文からやってきた生徒は少しひねった問題になると必ずといっていいほど手が止まっていました。
公文に通う弊害ともいえますね。
しかも時代の流れからすると試行錯誤して考える力は将来的に増々必要になってきます。
【公文に意味はない】公文で働いた自分が断言する【AI時代には無意味】
控えめにいって公文のやり方は時代遅れだと思いますよ。
…少し話が逸れましたが以上のことから『公文に通っても『考える力』は伸びない』という批判は紛れもない事実といえます。
<2>月謝が高い
悩む人
これは何と比べるかで話が変わってきますが…。
公文の月謝は高いという批判も事実です。
ここでは話をわかりやすくするために学習塾の学研と公文の月謝を比較してみます。
以下は2019年現在の小学生を対象にした月謝です。
1科目 | 2科目 | 3科目 | |
---|---|---|---|
公文 | 7,020円 | 14,040円 | 21,060円 |
学研 | 不可 | 8,640円 | 12,960円 |
※料金はすべて税込
※公文は東京都と神奈川県以外の教室を対象
見ての通りですが公文では1科目あたり約7,000円ほど。
一方で学研は1科目のみの受講は認められていませんが2科目で比べても月謝代の違いは一目瞭然ですよね。
【学研と公文の違い】塾講師だった自分がすべてを明らかにします【比較】
しかも先ほどお伝えした通り公文は講師が手取り足取り教える塾ではありません。
放任気味の塾にしては高い月謝なのは間違いないです。
とはいえ、繰り返す通り何と比べるかによります。
僕が別に働いていた進学塾は2科目で20,000円ほどでしたので。
なので公文の月謝が高いというのは事実ですが公文よりも高い塾があるというのもまた事実です。
<3>特定の分野しか伸びない
不信感がある人
最後は公文に通っても特定の分野しか伸びないという批判です。
よく聞くのは『公文に通うと計算力は早くなるけど他はダメ』といった話です。
結論からいうとこれも事実です。
というのも、そもそも公文で勉強できる内容は限りがあるからです。
- 算数(数学)の図形問題と確率問題
- 英語の長文読解問題
ご存じの方もいるかもですが上記の内容は公文では一切勉強できません。
公文の講師のみが見ることのできる教材ガイドにも上記の内容は習わないことが書かれています。
他にも算数の文章問題は勉強できないわけではないですがあまり習いません。
英語の日本語→英語の記述問題も同様です。
つまり公文では勉強できない分野があるので特定の分野しか伸びないという批判は事実です。
この手の批判にはぐうの音も出ませんね…。
とはいえ、何度もお伝えしていますが公文は生徒の自主性と基礎学力を伸ばす塾です。
内容によっては公文の教育の理念に合わない分野があるのも事実なんですよ。
公文式への批判でよくある3つの勘違い【事実ではない】
お次は公文式への批判でよくある勘違いについてです。
はじめに結論をいうと以下の3つになります。
- 成績が伸びない
- 字が汚くなる
- 講師が教えてくれない
上記は僕が公文で講師をしていたときもよく聞いた話ですが事実とはいい切れません。
理由についてお話ししていきます。
〔1〕成績が伸びない
公文だと成績が伸びないというのは事実とはいい切れません。
これは簡単な話ですが公文ではなかったら成績が伸びる保証はどこにもないからです。
僕が進学塾で働いていたときも『公文に通ったけど成績が伸びなかった』という理由で転塾してきた生徒がいました。
しかし、その子は進学塾に通っても伸びませんでした。
【公文と塾の違い】公文と進学塾で講師だった自分がお伝えします【どっちが良い?】
そもそも公文は創立して50年以上になる歴史のある学習塾です。
今まで多くの生徒さんが通われてきているので当然成績が伸びる子もいれば伸びなかった子もいるわけです。
なので公文だと成績が伸びないという批判はある意味あって当然かと。
そもそも通ったら誰しもが成績が伸びる魔法の塾なんて存在しませんからね。
そのため、公文だと成績が伸びないというのは事実かもですが他の塾にも同じことがいえるかもという話です。
〔2〕字が汚くなる
次は公文に通うと字が汚くなるという批判について。
これも不思議なほどによく聞きました。
結論からいうとこれも誤解があります。
というのも、先ほどもお話ししましたが公文は質よりも量で勝負する塾です。
時間をかけて1枚のプリントを解くのではなくたくさんのプリントを短時間で解くことを良しとしています。
となると以下のような理由でプリントに書く字が汚くなりがちになります。
つまり公文式の学習法は解くスピードを大切にするので字が汚くなるのはある意味仕方がなかったりするんですよ。
とはいえ、慣れてくれば短時間でもキレイな字が書けるようになります。
なので公文に通うと字が汚くなるのは事実かもですがある程度は仕方がないかもということです。
〔3〕講師が教えてくれない
公文は講師が教えてくれないという批判もよく聞きます。
これは先ほどお伝えした通り事実ではありますが講師によりけりだったりします。
例えば僕はどちらかというと教えるタイプの講師でした。
特にわからないことで困っている生徒や質問に来た生徒には時間をかけて説明していましたので。
まぁ今振り返ると教えすぎて教室長に怒られることもありましたが…。笑
とはいえ、公文でも講師によっては教える方がいるのは事実です。
なので公文だと講師が教えてくれないという批判は必ずしも事実とはいえません。
もっというと公文は教室の雰囲気や教室長の人柄などで教育方針が多少なりとも変わりますから。
公文式への批判まとめ
- 『考える力』が身に付かない
- 月謝が高い
- 特定の分野しか伸びない
いかがだったでしょう。
公文は何かと批判の多い学習塾です。
しかし、批判が多いというのはそれだけ人気である裏返しでもあります。
誰も通う方がいない塾に批判は起きませんからね。
僕個人の意見としては自主性と基礎学力を身に付けたい小学生であれば公文に通う価値は十分にあると思いますよ。
是非参考にして下さいませ<(_ _)>
最後までご覧頂きありがとうございました。
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