【論理エンジンの小学生からの使い方】学年別の活用法【進学塾の元講師の自分がまとめました】

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進学塾で講師をしていた自分がお伝えさせていただきます!

【論理エンジンのまとめページ】伝えてきたすべて

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論理エンジンの使い方をまとめました。

小学生から中学生、高校生、大学生…学年別に使い方の基本的な目安をまとめています。

続きを見るとわかること
  1. 【学年別】論理エンジンの小学生からの使い方と注意点
  2. 参考文献

参考文献には論理エンジンの創設者:出口でぐちひろしさんの著書『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』を使わせていただき、このページではそれに加えて、進学塾の元講師の自分の経験も詰め込んでいます。

もちろんご紹介する内容が絶対的な正解とは思いませんが…使い方の基本的な目安にはなると思います。一つの参考にして下さいませ。

「論理エンジン」はいうまでもなく、あらゆる年齢、あらゆる場面で有効である。

そして、「論理エンジン」のもっとも大きな利点は、だれでも、いつからでも、始めることができ、自然と論理力が高まるという点にある。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』110ページ より)

論理エンジンの小学生からの使い方【学年別】

それではここからは、論理エンジンの使い方を学年別にご紹介させていただきます。

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小学生

まずは小学生です。

小学生は『論理エンジンキッズ』という教材システムがあるものの、これについては直販のみのため、市販で類似教材は出回っていません。

また論理エンジンは全年齢対象ではありますが、基本的には中学生以降から始めることが推奨されています。

「論理エンジン」は、どの学年、どの年齢からでも始めることができるが、小学生のうちは豊富な語彙力を身につけ、国語力を鍛えることが優先である。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』102、103ページ より)

まずそのことは前提として理解しておく必要がありそうです。

とはいえ、それでもこの時期にしかできないこともあるようなので、ここからはそれらのことをまとめていきます。

低学年、中学年、高学年にわけた内容です。

低学年

まず小学校低学年は、論理エンジン非推奨学年です。

この時期はまだ論理の習得段階ではないので、親の役割が重要になる。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』97ページ より)

この学年の論理エンジンの使い方を知りたい方にとっては、残念に思われたかもしれません…。

しかし、何もやるべきことがないわけではありません。

上記引用元の本によると、子供が言葉などに関心を持てるよう、環境を整えておくことが大切だとしていました。

中学年

続いて小学校中学年も論理エンジン非推奨学年です。

この時期も論理習得の準備段階である。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』98ページ より)

とはいえ、この引用元の本では以下のことを、子供に取り組ませたい課題に挙げています。

小学校中学年から取り組みたい課題
  1. 漢字・語彙ごいの習得
  2. 言葉の規則の意識

特に上記の2つ目は、論理エンジン10のポイントの一つ目に最も通ずることです。

論理エンジン10のポイント
  1. 一文の要点「主語~述語」をつかまえる
  2. 言葉のつながりを意識する
  3. 一文の構造をつかまえる
  4. スパイラル方式とクイズ感覚を活用する
  5. 文と文との論理的関係をつかまえる
  6. イコールの関係をつかまえる
  7. 対立関係をつかまえる
  8. 因果関係をつかまえる
  9. 意味段落から文章全体の論理構造へ
  10. 心情を把握する

「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす 『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』:書評【論理エンジンの全体像がわかる一冊】

つまり小学校中学年は論理エンジン非推奨学年ではあるものの、論理エンジンの基礎の基礎を勉強するのが推奨されているとも捉えることができるのかもしれません。

そのため、もしこの学年で論理エンジンを使いたいと考えている方は、”あくまで論理エンジンの基礎の基礎に限り、ワンポイントなどで使うこと”が一つの方法といえそうです。

高学年

小学校高学年は、まず言語学習などで個人差が大きい時期とのこと。

この時期までは言語の発達能力による個人差が非常に大きい。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』100ページ より)

そのためかこの時期においての論理エンジンの使い方で、万人に当てはまる方法などは指南されていませんでした。

おそらく基本的には小学校中学年と同じ、またはその延長線上の使い方で問題ないとは思いますが…いずれにせよ、個人差には注意して、柔軟に対応することが大切なのかもしれません。

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中学生

中学生からは論理エンジンを本格導入していく段階とされています。

「論理エンジン」は、どの学年、どの年齢からでも始めることができるが、小学生のうちは豊富な語彙力を身につけ、国語力を鍛えることが優先である。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』102、103ページ より)

(前略)中学生から本格的に論理力を養成していくのだ。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』103ページ より)

そのため、少なくとも論理エンジンの創設者:出口でぐちひろしさんは、この時期からが論理エンジンの問題集を積極的に解いたり、講座を受講したりするのに最も最適なタイミングだと考えているようです。

基本的なことからじっくりと始めるのであれば、以下の論理エンジンの10のポイントを踏まえつつ学習していくのも良いのかもしれません。

論理エンジン10のポイント
  1. 一文の要点「主語~述語」をつかまえる
  2. 言葉のつながりを意識する
  3. 一文の構造をつかまえる
  4. スパイラル方式とクイズ感覚を活用する
  5. 文と文との論理的関係をつかまえる
  6. イコールの関係をつかまえる
  7. 対立関係をつかまえる
  8. 因果関係をつかまえる
  9. 意味段落から文章全体の論理構造へ
  10. 心情を把握する

「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす 『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』:書評【論理エンジンの全体像がわかる一冊】

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高校生

高校生の場合は、高2までに論理エンジンを集中的にやることが推奨されています。

(前略)高校二年までのあいだに、「論理エンジン」でしっかりとしたOSをつくりあげておくことが必要である。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』105ページ より)

※OSというのは、ここでは”論理的に考えるための土台となる脳”と思っていただければと思います

“高校二年生まで”となっている理由は、受験を念頭に置いているからのようです。

つまり論理エンジンはなるべく早い段階でやり終え、その後は直接的な受験対策をすることを推奨しているようでした。

 

そのため、特に高校生の場合は、受験の有無や受験方式などによって、その人に合う論理エンジンの使い方には様々な例外的な形がありそうです。

とはいえ、自分が探した限りでは、そういった例外的な使い方はどこにも見当たらなかったため、各自が試行錯誤していく必要があるのかもしれませんが。

(個人的には、「論理エンジンをどう使うべきか?」ということを”論理的”に考えること自体にも、価値がある気もしますが)

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大学生

大学生は論理エンジンを徹底活用する段階とのこと。

論理エンジンの勉強や習熟を習慣化させても良いのかもしれません。

とはいえ、その理由は、論理エンジンが学術論文の読み書きや、国家試験や就職試験などの試験問題で役立つからだそうです。

じつは、大学生こそ、もっとも論理力、記述・論述力を必要とする。

教養課程で「論理エンジン」を徹底的に活用してほしいと思う。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』106ページ より)

論文の読み方、書き方は、本来、大学では教えてくれない。

大学では、そういうことはすでに習得しているものとして指導するからだ。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』106ページ より)

「論理エンジン」はまた、将来の国家試験、資格試験、あるいは就職試験にも大いに威力を発揮する。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』106ページ より)

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(+α)社会人

最後の社会人については、特に論理エンジンの使い方が明言されているものは確認できませんでした。

大学生と同じで、徹底活用すると捉えておいて良いのかもしれません。

人間関係の構築、コミュニケーション能力、企画書などの作成、ミーティングや会議など、論理力はビジネスのあらゆる場面で必要になってくる。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』108、109ページ より)

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論理エンジンの小学生からの使い方まとめ

ここまで論理エンジンの使い方をご紹介させていただきました。

以上のことはあくまで目安。絶対ではありませんし、明確なことばかりともいえなかったかもしれません。

そのことに落胆した方がいるととすれば、自分としては申し訳なく思います…。

ですが、それらのことは裏を返せば、”論理エンジンは使う側の人が、自分にとって、より良い使い方を探っていくことが少なからず必要”であることの何よりの理由です。

今一度、論理エンジンの使い方を理解するうえで、僅かでも参考にしていただければ、幸いに思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

親は、子どもがある年齢に達したとき、子どもをうまく自立させてやることが大きな役割だといえる。

孤独や不安に耐え、懸命に自立しようとしている姿を温かく見守り、励ましてやることである。

(『「論理エンジン」が学力を劇的に伸ばす』108ページ より)

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参考文献

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