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パンぞう
ナマケモノ君
トモヤ
僕が工業高生だったとき、熱心に資格を取得していました。
資格をたくさん取得した理由は暇だったからです。笑
なにせ帰宅部でしたからね…。
その後、工業高校から大学へ進学して社会人になりましたが、今だからこそ何の資格を取ると将来何の役に立つのかがよくわかります。
「この資格を取るとどんな仕事に就けるか?」
「資格を取るとどんな良いことがあるか?」
学校の先生が知らないことまで包み隠さず話していくつもりです。
では、見ていきましょう!
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工業高校の資格で取っておくと就職に有利になるもの
工業高校在籍中に取れる資格の中で、就職の役に立つ資格についてまとめました。
「機械科」寄りの資格と「電気科」寄りの資格にわけて一覧にしました。
資格選びの参考にして頂ければ嬉しく思います。
工業高校の資格【機械科の資格でおすすめベスト6】
トモヤ
工業高校の機械科とは?卒業生がどこよりもわかりやすく解説してみた
①危険物取扱者試験
危険物取扱者試験を取得しておくと、自動車メーカーのエンジンに関連する仕事に就ける可能性が高まります。
僕が働いていた会社でもエンジン設計の仕事の応募条件には危険物の所持を義務付けていました。
【機械設計の資格一覧】仕事に役立つ資格を現職のエンジニアが厳選してみた【3つ】
危険物取扱者試験は工業高校の機械科であれば、初めに取得することをすすめる高校も多いはずです。
僕の母校でも危険物取扱者試験の「乙種4類」という試験区分を授業の一環で受けることが義務付けられていました。
危険物取扱者試験は危険物の区分によって「乙種」と「丙種」と「甲種」の3種類にわかれます。
どの試験区分を受けるのかは自由ですが、最も就職に有利で取得しやすいのが「乙種」です。
「乙種」は乙1類~乙6類までありますが「乙種4類」で扱う危険物が最も一般的なので、個人的には「乙種4類」だけの取得でもOKです。
ちなみにですが「乙種4類」を取るとガソリンンスタンドでの時給が上がる可能性があるので、ガソスタでアルバイトをしていた友人は積極的に取っていました。笑
試験自体は5択からのマークシート方式なので、比較的取りやすい資格です。
【危険物乙4の参考書のおすすめ】乙種全類を取得した自分が問題集を厳選
②製図検定
製図検定は機械設計の仕事をするうえでは持っていて当然とされる資格です。
いまどきの機械設計の仕事はCADを使ってパソコンで製図をするのが一般的ですが、お客様との仕事の打ち合わせなどでは手書きで簡単な図面を書くこともあります。
【機械設計のCADの種類】仕事で使ったCADを現役エンジニアが紹介する
そのため、エンジニアを目指される方は積極的に取得することをおすすめします。
製図検定の試験内容は「制限時間内に手書き図面を作成する試験」です。
製図検定は「基礎製図検定」と「機械製図検定」の2つがありますが、どちらも機械設計の仕事をするうえでとても役に立つ資格です。
まずは「基礎製図検定」で製図の基礎を固めてから「機械製図検定」で応用問題にチャレンジするのがおすすめです。
③CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験はパソコンを使って製図をするソフトであるCADの使い方を学べる資格です。CADは機械設計の図面を書く仕事をするときに必ず使います。
僕もエンジニア時代は製図するときに必ずCADを使っていました。
【機械設計のCADの種類】仕事で使ったCADを現役エンジニアが紹介する
エンジニアとして仕事をするのであれば取っておきたい資格といえます。
実は個人がCADを購入しようとすると何十万とします。
そのため、CADを勉強するときはCADのソフトが入った学校のパソコンを使うのが一般的です。
CADには「2次元CAD」と「3次元CAD」の2種類がありますが、最近ではどの企業でも「3次元CAD」を使うのが一般的です。
CADは高性能のものほど使ってみるととても面白いので、是非学校の先生にお願いして一度使ってみて下さい。
④機械加工技能士
機械加工技能士とは、旋盤やフライス盤などの工作機械を実際に使って、指定されたモノを製作する試験です。
機械加工技能士はより実践的な資格なので、持っているだけで仕事に結び付きます。
工作機械は慣れないうちは危険なので、練習するときはおそらく教員の立会が必要なはずです。
機械加工技能士は現場寄りの仕事につながるので、高卒で働かれる方には特におすすめしたい資格です。
⑤溶接技能講習
溶接技能講習は自動車メーカーや工作機械メーカーなどで働くうえで有利になる資格です。
例えば、トヨタ自動車の仕事で自動車のドアを溶接するときに使われる「スポット溶接」はとても有名です。
資格といってもあくまで講習になるので、溶接器具の使い方や元栓の締め方などを実演する試験になります。
機械科であれば溶接実習は授業で行うと思いますので、比較的取りやすい資格です。
⑥ボイラー技士
ボイラー技士とは、建物の空調設備などのボイラーを操作するために必須の資格です。
実をいうと、僕はボイラー技士の資格は持っていません。笑
ただ、僕の同期でDENSOに就職した友人が取得していたことだけは覚えています。
他には、公務員の技術系機械職の仕事では持っているととても便利な資格になります。
【工業高校から公務員になるには】卒業生で公務員合格経験者が解説する
工業高校の資格【電気科の資格でおすすめベスト2】
トモヤ
僕は機械科でしたので、電気科の資格にはそれほど詳しくはありません。
ただ、機械科であっても電気科寄りの資格を取っている友人は数多くいました。
【工業高校の電気科のメリットとは?】就職先などを工業高校出身でエンジニアの自分が振り返る
僕が知り得る限りのことを話させて頂きます。
①電気工事士
電気工事士は建物の電気設備を工事するために必要になる資格です。
電気工事士は工業高校の中でもかなり実践的な資格とされているので、電気科に限らずに多くの工業高生が受験します。
僕は受験していませんが、機械科でも受験している生徒は数多くいました。
工業高校を卒業してすぐに働かれる方には特におすすめの資格です。
電気工事士は持っているだけで仕事に結び付く数少ない資格といえます。
②電験三種
電験三種は電気を扱うスペシャリストとして働ける資格になります。
ここで紹介した資格の中では、電験三種の難易度は最も高いと考えられます。
僕が在学していたときは受験する生徒すら見たことがありませんでした。
受験内容は電気工学を中心に数学的知識が幅広く問われるので、工業高生が気軽に取得できる資格ではなさそうです。大学的な知識も問われますからね。
もし興味がある方は資料などを一度取り寄せてみることをおすすめします。
工業高校の資格【一般的な資格のおすすめベスト2】
トモヤ
ここで紹介する資格は持っていると直接的に仕事に繋がるわけではありませんが、社会人としての常識を身に付けるうえでもおすすめできる資格です。
①計算技術検定
計算技術検定とはその名の通り計算能力を測る資格です。
ただし、計算技術といっても試験には電卓が使えます。
持っていても直接仕事に繋がる資格ではありませんが、数学的な知識を底上げできるので進学希望の方にはおすすめの資格です。
本番の試験時間はとても短いので、演習と過去問を繰り返して計算慣れすることが合格への対策法になります。
特に1級は工業高校では扱わない「ベクトル」の内容を扱いますが、合格できれば数学的な力がとても付きます。
②日本漢字能力検定
「漢検」でおなじみの日本漢字能力検定です。
漢検はあくまで社会的な常識を問う資格なので、持っていることで仕事に繋がるわけではありません。
日常的に使う漢字である「常用漢字」は2級で頻出するので、もし受けるのであれば2級を受験することがおすすめです。
工業高校で資格を取得するメリット【就職以外のうまみ】
トモヤ
①ジュニアマイスターが表彰される
「ジュニアマイスター」とは全国工業高等学校長協会(通称:全工協会)が定めた資格を点数化する制度のことです。
例えば、計算技術検定は20点、漢検2級は4点といった具合に点数化し、高校3年間で取得した資格の点数を算出します。
最終的に点数が30点以上なら「シルバー」、45点以上なら「ゴールド」となり協会から表彰されます。
ジュニアマイスターのような表彰される制度があると、資格に対するモチベーションが高く保てます。少なくとも僕はそうでした。
就職に役に立つかどうかで資格選びをするのも良いですが、ジュニアマイスターで表彰されることを目標に資格取得に励むのも良いです。
ただし、資格の点数は資格の難易度というよりも専門的な資格の方が点数が高い傾向にありました。
そのため、マニアックで役に立つか分からない資格を取る動機付けとしては、ジュニアマイスターを目標にするのも一つですね。
②幅広い知識が得られる
意外と見落としがちですが、たくさん資格を取ることは知識の底上げに繋がります。
例えば、僕のエンジニア時代に機械設計者でプログラミングの知識がある方がいました。
機械設計者だからといって機械の知識しかないと、発想力に限界が生まれます。
特に大企業になればなるほど専門的な仕事だけでなく幅広い知識が要求されます。
僕も機械設計者ではありましたが、設計をするために他部署との話し合いやお客様との交渉、英語を使った打ち合わせもありました。
社会で幅広く力になれる人材になるためにも、色んな分野の資格を取ることは将来とても役に立つんですね。
【機械設計のセンス】仕事がデキるエンジニアに必要なセンスの磨き方
工業高校の資格でおすすめまとめ
今回紹介した資格以外にも工業高校で取得できる資格はたくさんありますが、就職に役に立つ資格を中心に厳選して紹介させて頂きました。
さすがに金銭的、時間的にもすべての資格を取るわけにはいきませんが、その中でも優先順位を付けて資格取得に挑戦することをおすすめします。
僕としては資格は仕事の手段として取ることが望ましいですが、高校生の段階では将来どんな仕事をするのかはっきりしていない方も多いですよね?
そのため、少しでも興味のある資格を見つけたら迷わずチャレンジしてみることも大事です。
資格を持っていてデメリットになることは何もありません。
積極的に資格にチャレンジして、皆さんの高校生活が充実されることを心から願っております。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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