僕の高校時代の同期で高校入学から一年たらずで中退した友人がいました。
先日、その友人から「父親になった」との連絡を受けたんです。
改めて、「おめでとう!」
そこで今回は高校を中退した方の進路の参考になればと思い、その友人の半生をブログ記事にすることに決めました。
高校を中退した方の背中を押すことができれば幸いです。
注)記事内容は本人の許可を経て掲載しております。
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中退した理由は学校内でのトラブルだった
友人が中退した理由はクラスメイトへの暴力行為でした。
僕はその現場を見ていませんが、相手をボコボコに殴ったみたいです。
当時は少し肥満体型の友人でしたが、冗談半分でその体型をイジられたことに腹を立てたみたいです。
僕が通っていた工業高校は少し荒れた高校だったので、生徒同士がケンカになることは珍しくありませんでした。
しかし、暴力はいけません。
程度によりますが、暴力行為をした生徒は停学になるのが普通です。友人も例外なく停学になりました。
友人が他の生徒と違ったのは、停学を終えてからクラスに居辛くなり中退してしまった点です。
高校中退後は建設業へ
工業高校を中退してからの友人は「とび職」として働いていました。
【とび職】
高所で建設作業を行う職人のこと。
仕事仲間は自分と同じように高校を中退した方や中卒で働かれていた方が数多くいたようです。
そういった環境が幸いしたのか、普段気が短い友人も仕事でトラブルになることはなかったようです。
「気が合う仲間が多かった」と嬉しそうに話していました。
大学入学のために高卒認定を受ける
友人には10代の頃から付き合っていた恋人がいました。
仕事が軌道に乗り始めた頃、自然と結婚を意識し始めたそうです。
しかし、気がかりなことが一つ。
「高校を中退した自分が一家の主になるのはどうなのか?」
「将来生まれてくる子供は高校中退の親のことをどう思うのか?」
そこで友人は高卒認定試験を受けることを決意しました。
【高卒認定試験(大検)】
高卒と同じ学力を持つことを証明できる試験。合格すると大学受験の資格が得られる。
高卒認定試験に合格しても高卒になるわけではありませんが、少なくとも高卒の学力を持っていることの証明にはなります。
しかし、認定試験への道のりは簡単ではありませんでした。
働きながら高卒認定への勉強に励む日々
働きながら勉強に励む日々は想像以上に大変だったようです。
特にとび職は体力仕事であるため、夜勉強するのは難しい。
そこで、出勤前の朝に勉強するようになりました。
「学生のときにもっと勉強しておけばよかった…」
友人は学生時代、ほとんど勉強した記憶がなかったようです。
しかし「諦めてしまってはあの頃の自分と変わらない…」
高校を中退してしまったあの頃の自分を乗り越えるため、友人は毎日毎日参考書がボロボロになるまで勉強しました。
高卒認定試験に合格し結婚へ
毎日の努力のかいもあって、友人は高卒認定試験に合格することができました。
その後、今の奥様にプロポーズしたそうです。
「中退が、原動力だった」
友人が目標を失わずに頑張ってこれたのは「中退したことへの後悔が力になったから」と話してくれました。
友人は高校を中退したことを気にしていないつもりであっても、心のどこかでは引っかかっていたようです。
そんな過去の自分と決別するため、「中退」してしまった事実を力に変えて努力を続けることができたんですね。
工業高校を中退のまとめ
僕は今回主人公となった友人とは特別仲が良かったわけではありませんでした。
通学路で一緒になったときに少し話す程度だったと思います。
しかし、僕と同じ中学校出身で名前がまったく同じであったことから当時は友人に対して妙に親近感がありました。
友人は今でも一児の父として立派に働いています。
高校を中退した方の中には、自分に負い目を感じている方もいるかもしれません。
しかし、「後悔」はときとして大きなパワーになります。
皆さんも今から一歩だけ前に進んでみてはいかがでしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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