▼YouTube▼
パンぞう
ナマケモノ君
トモヤ
工業高校の学生であれば、進路を就職にするか進学にするか迷われる方も多いかと思います。僕も当時はとても悩みました。
僕は大学進学を選びましたが、工業高校であれば就職される方の方が多いはずです。
就職と進学にはどちらも良い面と悪い面があるので、どちらが良いというのは難しいです。
そのため、ここからは僕の体験談や工業高校時代の友人の意見を元に就職と進学のメリット、デメリットについてお話できればと思います。
悩める高校生の方やその親御さんの進路選択の参考にして頂ければ幸いです。
タッチ⇒移動する目次
工業高校の進路【大学進学するメリット】
「工業高校から大学進学を選択すると後々どんな良い面があるのか?」についてです。
トモヤ
大卒でしか働けない職種がある
僕は工学部のいわゆる理系大学出身なのであくまで理系大学卒での話になりますが、大卒は設計や開発寄りの仕事ができます。
実際に僕も大学を卒業して就いた仕事が「機械設計職」でした。
【機械設計職】
現場の方が製品を組み立てるために設計したり、設計図面を作る仕事。
【現役エンジニアが解説】機械設計の仕事内容や出世に必要なこととは
機械設計の仕事内容は幅広いため、モノを組み立てるための強度計算やコストの算出など仕事内容は多岐に渡ります。
モノを実際に触ったり組み立てるよりも「頭を使って理論を考える」ことに興味がある方は、大学に進学して機械設計の仕事を目指すのもアリです。
ちなみにですが、僕が働いていた職場では高卒の方で開発設計の仕事をしていた方はいませんでした。
会社にもよりますが、開発設計の仕事は高卒ではできないことが多いです。
【高卒で就職するメリット&デメリット】社会人の僕が現実を伝えたい
工業高校の進路【大学進学するデメリット】
ナマケモノ君
トモヤ
大企業に就職するのが難しくなる
大学に進学すると、高卒で入れるような大企業に入社することは難しくなります。
以前お話ししましたが、工業高校であれば入社できる会社は成績順に決まります。
【工業高校から就職まとめ】工業高校出身でエンジニアの僕がお伝えしてきたこと
大学では高校と違って就職の際は「就活(就職活動)」が控えているので「他の学生との競争」です。
それに、大学では入社したい会社への応募や面接の日程調整などは高校と違ってすべて自分でやらなければいけません。
大学に進学することは良いことばかりではないんですね。
工業高校の進路【卒業してすぐに就職するメリット】
「工業高校からすぐに就職するとどんな良い面があるのか?」についてのお話しです。
トモヤ
大企業で働ける
工業高校では学校の成績さえ良ければ無条件で大企業に入れます。
【工業高校の就職先ランキング】工業高校出身のエンジニアの自分が4社を厳選【リアル評判も】
大企業であれば、景気が悪くなってもその影響は最小限で済みます。
倒産やリストラの危険を受けにくいです。
例え転職することになっても「大企業で働いていた」というだけで採用されるケースもよく聞くので、大企業のブランドは計り知れません。
「安定」や「安心」が必ずしも当てはまるわけではありませんが大企業に就職できれば生徒の親御さんも安心ですよね。
僕の工業高校時代の友人で大企業に入社した方の話では、高卒は企業が大事に育ててくれる体制が整っているそうです。
大企業は人材を育てる点においても優れているんですね。
工業高校の進路【卒業してすぐに就職するデメリット】
ナマケモノ君
トモヤ
中小企業はすぐに職を失うことも…
僕の工業高校時代の友人で地元の中小企業に就職した方がいましたが、その友人は入社して1年たらずで仕事を失ってしまいました。
当時は「リーマンショック」の影響で日本の景気がとても不安定だったんです。
【リーマンショック】
アメリカの大手投資銀行が経営破綻した影響で、世界中で景気が悪化した事件のこと。
高卒で入社した僕の知人はネジを作る工場で働いていましたが、会社の売り上げが落ちた影響で給料が支払われない、という事態になってしまいました。
ひどいときは平日に仕事がなくて自宅待機しているときもありました。
【高卒で就職するメリット&デメリット】社会人の僕が現実を伝えたい
中小企業のことを悪くいうつもりはありませんが、景気の影響を受けやすいことは覚悟しておく必要があります。
ですから、もし高校時代の成績が悪くて中小企業しか働けない状況であれば、大学進学を考慮するのも悪い選択ではありません。
仕事内容が限定される
工業高校卒の仕事は製品の組み立てやラインなど「現場寄りの仕事」が多い、というのが僕の印象です。
実際に僕の高校の同期は、僕が知り得る限り全員が卒業して現場の仕事をしています。
現場の仕事は製品を実際に触れる仕事なので、そういったことが好きな方にはオススメです。
しかし、ある程度年齢を重ねていくと現場の仕事は体力的に大変になります。
高卒から現場に入社した方は出世できても工場長まで、という会社も多いです。大企業でも例外なく当てはまります。
【高卒で就職するメリット&デメリット】社会人の僕が現実を伝えたい
僕の意見としては、仕事にこだわりがないのであれば高卒で就職するのは悪い選択ではありませんね。
工業高校の進路は就職か進学かのまとめ
いかがでしたか?
今回は工業高校の就職と進学事情についてお話させて頂きました。
何度も言うようですが、就職か進学かどちらにすべきというのはありません。
大切なことは就職と進学の良い面と悪い面をしっかりと見定めたうえで、自分が望んでいる選択をするということです。
僕から言えるのは「進路をどう選択するかで今後の人生が大きく変わる可能性がある」ということです。
特に高校生の方は進路の問題でときに悩み、ときに人とぶつかることもあるかと思います。僕もそうでした。
しかし、今となってはそれも良い思い出です。
みなさんが心から笑えるような後悔のない進路選択ができることを、ブログを通して応援しています。
最後までご覧頂きありがとうございました。
関連ページ
【工業高校から就職は勝ち組ではない5つの理由】工業高校卒のエンジニアの自分の経験談
【大学に行く意味がわからない…】わからなくなったときに聞いて欲しい
【工業高校から就職まとめ】工業高校出身でエンジニアの僕がお伝えしてきたこと