とある保護者
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて
トモヤ
公文から学研に変えるべきかは難しい問題です。
実際は変えてみないとわからないことも多いので、『公文から学研に変えたけど、やっぱり公文の方が良かった…』と言っていた保護者の方も、自分は見たことがあります。
悩むのはよく理解できます…。
そこで今回は、公文と進学塾で講師だった自分が、公文から学研に変えるべきかの基準になる4つのポイントをまとめました(`・ω・´)ゞ
- 月謝を安くしたい…
- 講師にガッツリ教えて欲しい!
- 学校の内容をすべて勉強させたい
- 算・英・国以外を習わせたい
上記はすべて、公文から学研に変えることで達成されることとなっています。
つまり裏を返せば、上記の内容が1つでも当てはまる方は、公文から学研に変えることに意味があるということです。
ここからは、その理由をお伝えさせていただきます。
- 【納得できる理由アリ】公文から学研に変えるべきかの4つのポイントについて
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『公文から学研に変えるべき?』ポイントは4つ【納得の理由アリ】
それでは順に以下の内容の理由を見ていきます。
- 月謝を安くしたい…
- 講師にガッツリ教えて欲しい!
- 学校の内容をすべて勉強させたい
- 算・英・国以外を習わせたい
<1>月謝を安くしたい…
まず『今よりも月謝を安くしたいのなら、公文から学研に変えるのは大アリ』です。
参考として、小学1~6年生を対象とした、公文と学研それぞれの月謝をまとめました。
【公文と学研の月謝比較表】
1科目 | 2科目 | 3科目 | |
---|---|---|---|
公文 | 7,150円 | 14,300円 | 21,450円 |
学研 | ー | 8,800円 | 13,200円 |
※料金はすべて税込
※共に小学1~6年生が対象
※公文は東京都と神奈川県以外の教室が対象
※学研は主要科目の算数のみ、国語のみの1科目受講ができないため、1科目の欄は便宜上、除外した
幼児から小学生は、算数と国語の2教科を合わせて月謝は8000円プラス消費税。
オプションはすべて4000円プラス消費税。
公文式の3分の2と安い。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』175ページより)
月謝面の補足としては、学研は入会時のときのみ5,500円(税込)が月謝とは別にかかる一方で、公文は入会料がゼロとなっています。
ですが、それでも学研の方が公文より月謝が低いことは明らかです。
もちろん安ければそれで良いというわけではありませんが、保護者の方にとっては、月々の出費は低ければ低いに越したことはないと思います。
なのでこれも公文から学研に変えるべきかどうかの1つのポイントにはなるはずです。
<2>講師にガッツリ教えて欲しい!
『講師に勉強をガッツリ教えて欲しい!』という場合も、学研に分があります。
学研教室の指導者:川上聡子さん(仮名)は、公文と学研の違いを次のように話します。
「学校についていくのすら難しい子は公文式では難しいでしょう。
でも学研教室では教えてあげられます。
それがいちばんの違いです」と川上さんは言う。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』175、176ページより)
公文と進学塾で講師をしていた自分の経験上でも、公文は生徒に手取り足取り教える学習塾ではありません。
ですが、それに比べて学研は、塾業界のなかでも、マンツーマンに近い形で指導してくれることで有名でした。
もう1つは、学研教室では「教える」ことがタブーではないということ。
各自がプリントを進めるという意味では自学自習のスタイルだが、生徒の理解度に応じては指導者が口頭で個別に教える。
プリント上にも説明が比較的詳しく書かれている。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』176ページより)
そのため、講師がイチから勉強を教えることを望まれるなら、公文ではなく学研にすべきです。
ーーーーー
しかしながら、このことには2つ注意点がありまして、1つは、『教えてもらうということは、当然、講師の質が大きく影響する』ということです。
なのでもし公文から学研に変える場合は、『事前に『その学研の教室にはどんな講師がいるのか?評判はどうか?』ということは欠かさずチェック』するようにして下さい。
これで問題がすべて解決するわけではないものの、少なくとも何もやらないよりかはマシだと思います。
さらに2つ目の注意点としては、『子供によっては、勉強を手取り足取り教えられるスタイルが合わない場合もある』ことです。
これも難しい問題ではあるものの、特にお子さんがこれまでに公文しか学習塾を経験したことがない場合は、注意が必要です。
【公文と塾の違い】公文と進学塾で講師だった自分がお伝えします【どっちが良い?】
これも完璧な対処法はありませんし、正直、慣れの部分もありますが、頭の片隅には入れておくべきことだとは思います。
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<3>学校の内容をすべて勉強させたい
『学校で習う内容をすべて勉強させたい』という場合も学研一択です。
なぜなら、公文では勉強できない内容があるからです。以下がその一例になります。
- 算数…図形問題と確率問題
- 英語…長文”読解”問題
詳細は以下のページでまとめているので、ここでは詳しく触れませんが…少なくとも上記の内容は、現在でも公文では一切勉強できません。
【公文の算数に図形・文章問題がない本当の理由】実は1970年前後に一度、導入されていた
【学研と公文の英語の違い】公文と進学塾の元講師の自分が振り返る【ズバリ3つ】
そのため、科目の内容を学校と同じようにまんべんなく勉強させたいのなら、公文よりも学研が良いのは間違いありません。
学研では公文のように、勉強できない内容はないからです。
学研教室の指導者:川上聡子さん(仮名)は話します。
高学年になって図形がわからないと言って、公文式から学研教室にやってくる生徒もいます。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』177ページより)
さらに本書では、公文と学研の違いを次のように指摘しています。
表面的なしくみは公文式に酷似している。
ただし、教材の設計理念に大きな違いが見られる。
一言で言えば、学校準拠か否かである。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』175ページより)
1つは、学研教室は学習指導要領に準拠しているため、学校の学習カリキュラムに沿って進められるということ。
たとえば算数・数学の場合、計算だけでなく、4つの領域すなわち「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」をバランス良く学ぶことを理念としている。
定規の使い方、グラフの読み取り方などのプリントもある。
(『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』176ページより)
<4>算・英・国以外を習わせたい
『主要科目である算数と英語、国語以外を習わせたい』というときも学研に変えるべきです。
公文は算・英・国の3科目のみしか対応していない一方で、学研は主要5科目すべてが勉強可能となっています。
算数 | 国語 | 英語 | 理科 | 社会 | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
公文 | 〇 | 〇 | 〇 | X | X | 〇 |
学研 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
公文でも、フランス語やドイツ語など、算・英・国以外に勉強できる科目はありますが、それでも公文で学研のように理科や社会を勉強することはできません。
なのでもし算・英・国以外の主要科目を勉強させたいのなら、公文よりも学研です。
公文から学研まとめ
- 月謝を安くしたい…
- 講師にガッツリ教えて欲しい!
- 学校の内容をすべて勉強させたい
- 算・英・国以外を習わせたい
もし今回ご紹介した上記の内容に、1つでも当てはまることがあれば、公文から学研に変える意味は十分にあります。
『『公文と学研』は、『水と油』のように似て非なるもの』ですので、人によって合う合わないがあるのは当然です。
もちろん塾を変えれば何もかもうまくいく…なんてことは保証できませんが、不満を抱えたままでいるのなら、思い切って変えるのもアリでしょう。
(まぁ公文の講師だった自分がこういう話をすると、またお叱りの連絡が来そうですが。笑)
とはいえ、今回の内容が、塾選びの1つの参考になれば、幸いに思います<(_ _)>
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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