心理学に興味がある人
トモヤ
ぶっちゃけ心理学は役に立ちません。
僕は大学で心理学を勉強しましたが…。
『心理学を勉強して良かった…!』と思ったことはないです。
しかし、だからといって心理学自体がムダなわけではありません。
役に立つかどうかは人それぞれだからです。
- 心理学が役に立たない2つの理由
- 役に立つこともご紹介
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心理学が役に立たないたった2つの理由
結論からいうと心理学が役に立たない理由は以下の2つになります。
- 人の心は理解できるようにならない
- 心理学を仕事にするのは難しい
経験談をもとに順にくわしくご説明させて頂きます<(_ _)>
<1>人の心を理解できるようにはならない
これはよく聞かれる質問ですが…。
心理学を勉強しても人の心が理解できるようにはなりません。
心理学は統計によって人の行動を分析する学問だからです。
なので大学などの学校教育で勉強する心理学はまず統計学から学ぶはずです。
【統計学の本のおすすめ】大学で学んだ自分が読んだ参考書を厳選
占いや心理テストを期待しているとガッカリするかもです。
心理学では占いや心理テストは勉強しませんので。
とはいえ、心理学の中でも『行動心理学』は人のクセや仕草からその人の心理を勉強します。
【行動心理学の本のおすすめ】ランキング形式で厳選紹介する【8選】
しかし、僕が知る限りでは行動心理学を学校で勉強できる場所はとても少ないです。
というより知りません。日本では研究が進んでいませんからね…。
しかし、人の心を理解したいとの理由で心理学を勉強する方に聞きたいです。
『人の心を理解してどうしたいのですか?』
心理学で人を支配したいのでしょうか…。それは難しいですよ。
仮に人の心がわかっても人を動かすのはとても難しいからです。
例えば恋人があなたのためにプレゼントを渡してきたとします。
普通であればそれだけで嬉しいですよね。
しかし、人の心がわかるあなたは必要以上に相手を深読みしてしまうかもしれません。
『この人がプレゼントを渡してきたのは別の理由がある…』みたいな感じです。
それならばいっそ人の心なんてわからない方が幸せだと思いませんか?
…そもそも心理学で人の心を理解するのは難しいですが。
<2>心理学を専門にした仕事は少ない
心理学が役に立たない2つ目の理由は…。
心理学を勉強しても専門的な仕事につける可能性が低いことです。
心理学を勉強してなれる仕事は臨床心理士やカウンセラーあたりが代表的。
【心理学部・心理学科の就職先】大学で心理学を勉強した僕がご紹介します
しかし、ぶっちゃけ上記のような心理の専門職になるのはとても難しいです。
試験が難しいことに加えて採用人数自体もそこまで多くはないからです。
競争が激しいんですね。
なので大学で心理学を勉強しても専門職で働ける学生はほんの一部。
僕が知る限りでも心理学を勉強したのに事務になったり営業をしたりしている方は少なくありません。
そのため、臨床心理士やカウンセラーを目指しているわけではないなら…。
大学で心理学を中心に勉強するのは良い選択とはいえません。
心理学を勉強しても将来的に役立つ可能性は低いですからね。
とはいえ、趣味で心理学を勉強するなら全然OK。
また、心理学系の学部や学科がある大学であれば専門でなくても授業は受けられます。
僕も専門は工学部でしたからね。
心理学は役に立たないことばかりではない【役立つこと2つ】
ナマケモノ君
トモヤ
ここまでは心理学に対して悲観的なことばかりで申し訳ないですが…。
とはいえ、心理学はネガティブなことばかりではないです。
[1]心理学の仕事はAIに奪われにくい
将来が不安な人
*AI=人工知能のこと
AIが進化する現代において上記のような心配をする方は少なくないです。
しかし、心理学の仕事はAIに奪われにくいとされています。
【心理学とAI(人工知能)】心理学の仕事はAI時代においても価値がある
そもそもですが現在のAIはまだまだ発展途上です。
現在のAIは人間の本能や感情を根本的に理解することができないからです。
現在出回っているAIで最も優秀なのは『ディープラーニング』という機械学習というもの。
【ディープラーニングとは…】
自動車の自動運転や防犯カメラなどの物体検出に使われているAIの技術のこと。
ディープラーニングの進化によってAIは急速に普及するといわれています。
とはいえ、ディープラーニングであっても人と親密なコミュニケーションを取ることは到底不可能なんです。
なぜなら、現在のAIはあくまで学習に特化したものだから。
ターミネーターやドラえもんが生まれるのはまだまだ先の話なんですね。
なのでカウンセラーや臨床心理士など人とのコミュニケーション能力が必要な心理学系の仕事は今後も残り続けるということです。
AIが進化する未来においても『人との信頼関係を築く必要がある仕事』は今後も残り続けるんですね。
そのため、心理学の仕事に将来性があるには間違いありません。
[2]統計マジックが見抜ける
心理学を勉強すると統計の仕組みが理解できます。
心理学実験のほとんどは多くの実験協力者から集めたデータを統計するものだからです。
【大学で心理学を学ぶメリット・デメリット】卒業生の僕が話す経験談
平均年収や平均寿命、平均離職率…。
『平均』と名のつくものはすべて統計の結果です。
しかし、根本的な意味を理解している方は少ないです。
例えば、とある会社の平均年収を出すとします。
結果は10人の会社員から平均年収1000万円であることがわかりました。
こう聞くと10人全員が平均して1000万近い給料をもらっているようですが…。
実際はわかりません。
なぜなら、一人目に調査した方が年収1億円でその他9名が年収1万円だった場合も平均年収は1000万円になるからです。
ナマケモノ君
この場合は平均ではなく中央値というものを使った方がより平均年収を出すことができます。
中央値は10人の中央となる5人目の会社員の年収のみを使うからです。
つまりは中央値1万円。
…少し難しかったかもしれません。
しかし、世の中には『平均』という言葉をうまく使って見た方を惑わしていることも少なくないです。
統計マジックともいわれています。
心理学では統計をイチから学べます。
なので統計を本格的に理解して数字にダマされることが少なくなるんです。
心理学は役に立たないのまとめ
- 人の心は理解できるようにならない
- 心理学を仕事にするのは難しい
- 将来性がある【AIに奪われにくい】
- 統計マジックが見抜ける
いかがだったでしょう。
心理学は人気のある学問です。
しかし、期待ばかりしていると後悔するかもしれません。
心理学を勉強するときは是非学んだ先のことを思い浮かべてみて下さいね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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