パンぞう
トモヤ
マントラとは瞑想中に「南無阿弥陀仏」のような言葉を唱えることです。
(前略)神聖で神秘的な力をもつ呪句・呪文。
密教では、仏・菩薩の誓いや力などを象徴する秘密の言葉をさし、それをとなえ、その文字を観ずることによって功徳があるとされている。
(『倫理用語集』124ページ より)
一説では瞑想の効果を上げる役割があるともいわれることがあるようですが…その一方で絶対に使わなければいけないものではありません。
ですが、少なくとも瞑想オタク(自称)の自分の経験をいわせていただくならば、使えるようにしておくと何かと便利であるとも感じています。
そこで今回は、そんな自分がマントラについてまとめてみました。
一つの参考にしていただければ嬉しく思います。
- マントラが重要である理由
- 【4種類】今すぐできるマントラを厳選
- マントラ歌手を2名をご紹介【動画アリ】
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マントラと瞑想の関係【正体と効果に迫る】
そもそもですが、瞑想は意識を1点に集中することではじめて意味があります。
集中する対象は様々ですが、マインドフルネス瞑想であれば呼吸に意識を集中することでおなじみです。
【瞑想の練習法】正しいやり方を大学で心理学を勉強した僕が解説
とはいえ、なかには以下のような方もいるはず。
困る人
悩む人
僕も瞑想をやり始めたばかりの頃は気が散ってばかりでした。
瞑想をやるつもりだったのに、気付いたらスマホを見ていたなんてことも。笑
そこでマントラの登場です。
マントラとは言葉に意識を集中すること
一言でいってマントラとは、瞑想中に唱える言葉のことです。
【マントラとは…】
瞑想中に『なむあみだぶつ』のような言葉を唱えること。
瞑想の効果を上げる役割がある。
つまり瞑想中にマントラを唱えると、その唱えた言葉に自分の意識が集中して瞑想が持続するというわけです。
ちなみにマントラの起源は古代インドにあると言われています。
神様に祈りを捧げる意味で瞑想中にマントラを唱え、結果として心身を鍛える技術として伝わっていたようです。
現在、瞑想にはストレス解消や脳トレに効果があることが知られていますが、意外にも古代からそのような科学的な効果があることが認められていたのかもしれません。
【ストレス解消法】科学的に効果的なストレス発散法を厳選紹介【5つ】
もちろん元々瞑想は科学的というより宗教的な意味合いが強かったですが。
とはいえ、マントラは瞑想に大切な注意力を高め、結果として得られる効果を上げることが知られています。
瞑想をする人
しかし、そうはいってもマントラとして使う言葉は何でもOKなわけではありません。
正しく理解しておかないと瞑想をやるうえで逆効果にもなります。
パンぞう
『意味の無い音のつながり』がベスト
まず瞑想中に使うマントラは、可能な限り『意味の無い音のつながり』にすべきです。
もし関係のある音(言葉)のつながりをマントラにすると、脳が無意識のうちに言葉の影響を受ける可能性があるからです。
マントラ中の人
~3分後~
気が散ってしまった人
上記はあくまで一つの例ですが、過去の僕はこのような失敗をしました。笑
意味のある音(言葉)のつながりを使うことは絶対にダメではないですが、瞑想のジャマになる言葉は止めましょう。
そもそもマントラはもともと『真言』や『呪文』と言われ、あまり意味を持たない音のつながりが起源となっています。
『アーメン』や『なむあみだぶつ』などがそうです。
なのでもしマントラを使うなら、瞑想の注意をそらさない言葉を使うべきです。
ナマケモノ君
トモヤ
【マントラ】瞑想の効果を高めるマントラの種類について
結論からいうと、瞑想に使うマントラでおすすめなのは以下の4つです。
- M(ミディアム)マントラ
- ひとーつ、ふたーつ…
- 羊が一匹、羊が二匹…
- 『好きな言葉』をマントラに
上記はどれも僕が使ったマントラです。
人によって向き不向きはありますが、基本的にはどれもおすすめできます。
ちなみに瞑想中に唱えるマントラは覚えやすいものが良いです。
なぜなら、唱えるマントラを瞑想中に忘れてしまうと、瞑想が途中で止まってしまうためです。
とはいえ、上記のマントラはそういったポイントもしっかり押さえています。
まだしっくりくるマントラを持っていない方は、是非上記のマントラを使ってみて下さいませ。
それでは上記4つのマントラの使い方を順にご説明していきます。
<1>M(ミディアム)マントラ
まずはMマントラです。ミディアム・マントラと読みます。
【M(ミディアム)マントラとは…】
『オーン・ナーム・スバーハー』と唱えるマントラ。
瞑想家の宝彩有菜(ほうさいありな)さんが発案した。
Mマントラは『始めよう。瞑想』という本でおなじみの瞑想家の宝彩有菜(ほうさいありな)さんが発案したマントラです。
【書評】『始めよう。瞑想』の内容をどこよりもわかりやすく解説します
Mマントラのやり方は簡単です。
以下の2つをやるだけになります。
- 息を吸うときに『オーン・ナーム』と唱える
- 息を吐くときは『スバーハー』と唱える
瞑想中に上記2つをゆっくりかつ延々と繰り返すだけです。
個人差はあるので誰にでも合う保証はないですが、僕はこれが一番しっくりきました。
念のためお伝えしますが、『オーン・ナーム・スバーハー』という言葉に意味はありません。
ですが、繰り返す通り意味の無い音(言葉)のつながりの方が効果は上がります。
僕はMマントラを使ってからは瞑想中に注意がそれることはほぼなくなりました。
なので個人的には一番におすすめしたいマントラです。
ちなみになぜミディアム(中立)と呼ばれるのかというと、世界中に存在する数あるマントラの中でも長すぎず、短すぎないマントラであることが由来です。
<2>ひとーつ、ふたーつ…
次は『ひとーつ、ふたーつ…』と数字を唱えていくマントラです。
単純ですが、頭の中で数字を数えていくだけなのでとても簡単です。
僕も何度か試しましたが、集中して瞑想することができました。
といっても、1つ1つ数字を唱えないといけないので、気を抜くとわからなくなります。そこだけは要注意です。
さらにもう1つ数字を数えるマントラがおすすめできる理由は、数字自体が瞑想時間の目安にもなることです。
なので瞑想の途中に時計を気にすることがなくなります。
瞑想中の人
あまりに時間を意識しすぎると本末転倒ですが、気軽に使いやすいので割とおすすめのマントラです。
<3>羊が一匹、羊が二匹…
次は『羊が一匹、羊が二匹…』と羊を数えていくマントラです。
さきほどと似たマントラですが、数字の前に『羊』とつくことで頭でイメージしやくなり、飽きることなく続けられます。
しかし、ご存じの通り、元々このマントラは眠るために使われるもの。
瞑想中に寝てしまうと脳が瞑想と睡眠を結び付けてしまい、瞑想をやる度に眠くなる癖が付いてしまうので要注意です。
瞑想は寝てしまうと効果が薄くなるので、寝てしまうようなら他のマントラを使いましょう。
まぁ不眠の方には良いかもしれませんが。
<4>『好きな言葉』をマントラにする
最後は好きな言葉や好きな人物名をマントラにする方法です。
繰り返す通り、マントラは何にして頂いてもかまいません。
もちろん瞑想をジャマするような言葉はダメですが、座右の銘など自分が好きな言葉や憧れの方の名前を唱えることもアリなわけです。
覚えやすいためこのマントラを重宝している方もいます。
特に目標としている言葉などをマントラにすると自己暗示にもなるので使い勝手は良いです。
僕も一時使っていました。
【マントラ】瞑想がより効果的になる音楽【ヒーリング・ミュージック】
繰り返す通り、マントラは瞑想中に心の中で唱えることが最も効果的です。
ですが、マントラは『音楽』として聴くことにも効果があります。
そのため、マントラを自分で唱えるのがうまくいかないときは、音楽を通じてマントラを体感することをおすすめします。
僕もマントラの音楽にはお世話になっています。
ナマケモノ君
ちなみに『マントラ音楽』は瞑想中に聴いてもジャマになりません。
一般的な音楽とは違い、単調な曲調となっているためです。
さらにマントラ音楽は『ヒーリング・ミュージック』とも言われていますが、心理学的にも心を落ち着かせる効果があるとされています。
最近ではCD付の瞑想本も数多く出回っているくらいです。
興味がある方は一度聴いてみて下さいませ。
マントラ瞑想を歌う歌手【2名紹介】
トモヤ
最後はマントラを歌にしているマントラ歌手を2名ご紹介して終わりとさせて頂きます。
実際に本人たちの歌が聴けるYouTube動画も載せておきました。
もちろん聞きながら瞑想をするのも効果的です。
[1]デーヴァ・プレマール
- 世界で一番有名な『マントラの歌姫』
- ドイツ出身
- 美しい歌声が特徴
デーヴァ・プレマールは世界で最も有名なマントラ歌手です。
世界中で『マントラの歌姫』と称されており、出身であるドイツ国内だけでなく、様々な場所でツアーを行っています。
聴いての通りですが、彼女の歌はどれも瞑想のジャマにならない落ち着いた曲調です。
とはいえ、歌声はとても綺麗なので、瞑想など関係なく聴ける曲となっています。
[2]アニ・チョイン・ドルマ
- 歌手であり尼僧(にそう)
- ネパール出身
- 荘厳(そうごん)な歌声が特徴
アニ・チョイン・ドルマは歌手でありながら尼僧(にそう)としての一面も持つ異色のマントラ歌手。
そのため、彼女自身は音楽を通じた信仰活動にも力を入れています。
ネパール出身ということもあり、アジアを中心に絶大な支持を得ていることでも有名。
マントラ音楽を世界に広めるべく世界ツアーを行うなど、とても積極的に活動されているマントラ歌手です。
マントラと瞑想まとめ
- M(ミディアム)マントラ
- ひとーつ、ふたーつ…
- 羊が一匹、羊が二匹…
- 『好きな言葉』をマントラに
マントラは瞑想の効果を上げるうえでとても効果的です。
ですが、マントラは瞑想をやるうえで必ずしも必要なわけではありません。
瞑想は意識を集中させるものなので、マントラなしでも集中できるなら使わなくてOK。
僕もマントラは瞑想をやり始めたばかりの頃や、イマイチ瞑想に集中できないときのみ使っていました。
マントラはあくまで瞑想の質を高めるために必要に応じて使うことが大切だと思います。
長くなりましたが、当サイトがあなたの瞑想の質を高めるきっかけになればとても嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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