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自分を客観的に観る能力『メタ認知』のおすすめ本をご紹介していきます。
実際に僕が読んだ本からのみ厳選しました。
かくいう僕は日頃から不安対策やストレス対策でメタ認知を取り入れています。
大学の研究で心理学を勉強していた背景もあるので、本選びの参考になるはずです。
- 【入門本4冊&応用本2冊】メタ認知の超おすすめ本【忖度ナシ】
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【メタ認知の本のおすすめ】メタ認知を鍛えるトレーニング本【入門本ベスト4】
まずは入門本を4冊ご紹介していきます。
なお、ランキング形式でのご紹介となっています。
<1>メタ認知で<学ぶ力>を高める
- メタ認知の基本から使い方までがイチからわかる
- 認知心理学者の三宮真智子さんが著者
- 研究内容を引用しており信頼できる
一番のおすすめ本です。
簡単にいうと、メタ認知を勉強に活かすことをテーマにしていますが、それだけでなく基本的なことがイチから理解できる内容ともなっています。
『メタ認知ってそもそも何?』
『メタ認知を使うと何がどう良いの?』
上記の内容を著者である認知心理学者の三宮真智子さんが丁寧に解説しているのが特徴です。
【2023年版】認知心理学の本のおすすめ【大学で心理学を学んだ自分が厳選】
内容自体も効果が実証された研究結果を元にしており、どの本よりも信頼できます。
さらにメタ認知を勉強以外に役立てる方法も書かれています。
『感情をコントロールする方法』
『コミュニケーションに活かす方法』
教育にたずさわる方はもちろんですが、それ以外の方でも読む価値は十分なはずです。
とはいえ、イラストがあるわけではないため、完全な入門本とはいえません。その点はご注意を。
ですが、一つ一つの内容が短くまとまっているので、専門書にしては読みやすいはずです。僕も予備知識なしでスラスラ読めました。
ちなみに僕は一時期、記憶術である『関連付け法』や『かけくぎ法』にハマっていましたが、それらはすべてメタ認知的な記憶法だということを本書で知りました。ということで個人的にも思い出深い一冊です。笑
<2>insight(インサイト)
- 海外のベストセラー本を翻訳
- メタ認知を身につけるべき理由がよくわかる
- 心理学者ターシャ・ユーリックが著者
メタ認知の本ではこちらもおすすめです。
組織心理学者のターシャ・ユーリックという方が著者であり、海外ではめちゃくちゃ売れているベストセラー本として有名です。本書はそんな本の翻訳本となります。
一言でいうと、『メタ認知ができないヤツは人生で成功できんぞ!』みたいなことが書かれた熱い本です。笑
海外でウケた一番の理由かもしれません。
日本だと人を選ぶ本かもしれませんが…。
自己啓発的な本ではありますが、著者が研究者ということもあり、内容は自身をふくめた研究結果の内容が元となっています。
メタ認知を実践する方法も書かれているため、実用的な内容です。
さらに著者が組織心理学者だからなのか、組織論についてメタ認知の視点から語られていたのは新鮮でした。
『組織のリーダーがすべきこと』
『成功する組織の特徴』
僕が知る限り、メタ認知を組織に活かす方法が語られた本は他になかったはずです。どちらかというと、メタ認知は個人のためのスキルですので。
そのため、メタ認知の理論を組織に活かしたい方は、本書から何かしらのヒントが得られるかもしれません。
個人的には、組織論ではないですが、『自分自身や、周りからどう思われているかを理解できている人間ほど幸福度が高い』とか、『自分のことを知るのは時につらく大変だ』みたいな内容は強く共感しました。
『自分は社交的だ!』とか『自分は仕事ができる!』と少しでも思ったことがある方には是非読んで頂きたいです(自戒を込めて)。
以上より本書は良いことも書かれているので基本的にはおすすめですが、何度も言うように主張が強い本です。『メタ認知こそ正義だ!』みたいな主張は少し違和感がありました。それさえなければ…。笑
もし気になる方は、英知出版オンラインにて無料で第1章が読めますので、興味がある方はどうぞ。
<3>ヤバい集中力
- 5章にてメタ認知療法『デタッチドマインドフルネス』のやり方がイチからわかる
- メタファーの考え方は必見
こちらはメタ認知だけが書かれた本ではないですが、5章にて『デタッチドマインドフルネス』といって、メタ認知療法のやり方が書かれています。
【デタッチドマインドフルネスとは…】
湧き上がる思考から距離をとり、ただひたすら観察すること。
メタ認知療法の一種である。
注意を集中するマインドフルネスと近い考えですが、デタッチドマインドフルネスはあくまで観察するだけ。注意はあえて向けません。
デタッチドマインドフルネスができるとメタ認知が自然とできるようになります。僕も日々実践して効果を感じているところです。しかも個人的には、マインドフルネス瞑想よりも簡単でした。
本書にはそんなメタ認知を加速させるデタッチドマインドフルネスのやり方がどこよりもわかりやすく書かれている本です。
さらにこれも本書に書かれていますが、『メタファー』の考えも取り入れれば、よりメタ認知の効果を実感できるはずです。
【『ヤバい集中力』書評】100%確実に集中力を上げるならコレ一冊でOK
<4>最高の体調
- 8章にてメタ認知のやり方がくわしく書かれている
- 例文もあるのですぐ実践できる
こちらもメタ認知だけが書かれた本ではないですが、8章にて、やる気を上げる方法としてメタ認知が紹介されています。
メタ認知を実践できる例文も載っているので、本書に書かれている方法を実行に移せば、今すぐにでもメタ認知が実感できるはず。
特に『if-thenプランニング』との相性はバツグンで、僕自身も本書の内容のおかげでメタ認知がよりうまくなりました。
【メタ認知の本のおすすめ】メタ認知を鍛えるトレーニング本【応用本ベスト2】
ここでは応用本をご紹介していきます。
難しい内容の本が多いですが、メタ認知の基本が理解できた方は手に取ってみて下さい。
<1>マインドフルネスストレス低減法
- マインドフルネスを理解することでメタ認知の効果が劇的に上がる
- マインドフルネスの権威ジョン・カバットジンが著者
冒頭でお伝えした通り、『メタ認知とは自分を客観的に観ること』ですが、マインドフルネスとはとても相性が良いスキルです。
【瞑想の練習法】正しいやり方を大学で心理学を勉強した僕が解説
つまりマインドフルネスの基本は特定のことやものに注意を集中することですので、その注意対象を『自分を客観視すること』に向ければメタ認知がうまくいくわけです。
実際にメタ認知の本にはトレーニング方法としてマインドフルネスや瞑想をおすすめしていることも多く、僕自身も瞑想の経験がメタ認知をするうえでとても役立っています。
その点で本書はマインドフルネスの医学的な効果を実証したジョン・カバットジンが書いた一冊となるので、信頼性は価値は十分です。
ちなみにマインドフルネスと聞くと、『瞑想』を思い浮かべる方がいるかもしれませんが、マインドフルネスは瞑想だけのことではありません。
『ボディスキャン』や『マインドフルイーティング』などなど、瞑想以外にもマインドフルネスになることは数多いです。
そのため、メタ認知を加速させる意味でマインドフルネスや瞑想に取り組むなら、本書はおすすめということになります。
とはいえ、本書はあくまで専門書となりますので、その点はご注意を。
マインドフルネスや瞑想でもっと入門向けの本が知りたい方は以下をご覧下さいませ。
【2023年版】瞑想の本のおすすめ【大学で心理学を学んだ自分が厳選】
<2>呼吸による癒しー実践ヴィパッサナー瞑想
- メタ認知力アップに役立つ瞑想の源流がわかる
- ハーバード大学の社会心理学者ラリー・ローゼンバーグが著者
- 30年瞑想を修行した集大成
最後は『ヴィパッサナー瞑想』といって、こちらも瞑想についての本です。
とはいえ、瞑想といえども『ヴィパッサナー瞑想』についての本となります。
【ヴィパッサナー瞑想とは…】
マインドフルネスの元になった瞑想法。
現代では、瞑想といえばマインドフルネス瞑想が有名ですが、ヴィパッサナー瞑想はそんなマインドフルネス瞑想の親ともいえる瞑想法です。
違いは色々ありますが、簡単にいえば、ヴィッパッサナー瞑想はマインドフルネス瞑想よりも仏教色が強い瞑想法になります。
普通に瞑想に取り組むならマインドフルネス瞑想だけで十分ですが、瞑想の知識を底上げする意味でヴィッパサナー瞑想に取り組む価値は十分あります。
本書はハーバード大学の社会心理学者である著者が瞑想を30年修業した末にたどり着いた理論が残されています。
(ちょっと狂気じみている…)
冗長なところも多く難しい本です。しかし、瞑想をもっと知りたいときに読むなら十分価値があります。瞑想の起源も書かれているため、僕も本書によって瞑想をより深く理解することができました。
【メタ認知の本のおすすめ】メタ認知を鍛えるトレーニング本まとめ
学問レベルでいうと、メタ認知はまだまだ研究が進んでいるとはいえません。本もそこまで多く出回っているわけではありません。
ですが、メタ認知自体はメンタルコントロールや学習などで使えるスキルなので、スキルを伸ばす価値は十分あります。
本選びのときは是非参考にして下さいませ。
最後までご覧頂きありがとうございました。
関連ページ
【2023年版】瞑想の本のおすすめ【大学で心理学を学んだ自分が厳選】
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