思考実験や名作のページをつくるにあたり、哲学寄りの本を探していたところ…見つけたのが『倫理用語集 第2版』でした。
*便宜上、以下より本書のことは、『倫理用語集』と統一させて下さいませ
こちらは山川出版社が出版している一冊でして、中身はその名の通り、倫理学の用語集です。
ですが、哲学用語も数多く収録されているので、当初の自分の目的にも合っていました。
そのため、今では自分にとって手放せない一冊となっているわけですが…そうでなくとも本書は純粋に面白いですし、お手頃さに似つかない充実度があります。
個人的には万人におすすめできる一冊だと思っているので、今回は、そんな本書をご紹介させていただきたいと思います。
- 『倫理用語集』の特長
- 参考文献
「倫」は仲間、「理」は道理・道筋のことなので、「倫理」は社会で従うべき道理・規範・理法のことである。
(『倫理用語集』31ページ より)
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『倫理用語集』第2版の5つの特徴
順にご紹介させていただきます。
<1>解説がわかりやすい
まずは解説がわかりやすいことです。
一つひとつの解説が無駄なく詳細にまとまっていました。
辞書にありがちな無機質さも自分には感じなかったです。
<2>辞書としても良し、教科書としても良し
よって辞書代わりに使うことはもちろん、教科書としても使えるかと思います。
倫理学または哲学を勉強したい方にとって、本書は持っておいて損のない一冊です。
<3>高校の教科書から倫理の用語を収録
そして本書に収録されている用語は、実際に高校で使われている教科書から選ばれています。
本書は、高等学校公民科「倫理」の教科書(2014年度使用、全7冊)に記載されている用語から、学習に必要と思われる用語を選び、体系的に理解できるように配列し、適切な解説を加えたものである。
その後、最近の情報を加え、第2版とした。
(『倫理用語集』iiページ より)
<4>体系的に約3,000もの用語を配列
また上記にもある通り、各用語が体系的に配列されていることも特徴的でした。
個人的にも使いやすく、見やすい一冊となっていました。参考までに、本書の目次は下記の通りです。
- 青年期の特質と課題
- 思想の源流
- 日本の思想
- 西洋近代の思想
本書にはこの目次に応じて、約3,000もの用語が掲載されています。
<5>索引もある
最後の特徴は、用語集らしく、巻末に索引があることです。
興味がある用語から見ることに役立ちます。
『倫理用語集』第2版まとめ
自分は大学生だったときにはじめて『倫理学』の授業を受けましたが、そのときは小難しくて興味が持てませんでした。苦笑
とはいえ、今になって倫理学を勉強し直して思うのは、倫理学がとても身近な学問なんだということです。
全人類というと大袈裟ですが…倫理学が誰しもが身近に感じられる側面のある学問だということは、間違いないと考えます。
それでは(`・ω・´)ゞ