パンぞう
トモヤ
ぶっちゃけ高卒で公務員になっても勝ち組にはなれません。
高卒で公務員になった方々のリアルを見てきたので自信を持っていえます。
というのも、僕はエンジニアとして公務員の方々と仕事をしたことがあるからです。
とはいえ、公務員は学生にとって人気の職業です。
実際に僕も大学生のときに公務員試験を受けていますからね。合格もしました。
【特別区の完全ガイド】受験から合格への道のりを総まとめ【経験談】
そこで今回は、そんな公務員事情にくわしい僕が高卒公務員について知っていることをお伝えしていきます。
高卒で公務員になることを考えている方は参考にして下さいませ。
- 【5つある】高卒公務員が勝ち組でない理由
- 【朗報】高卒公務員が勝ち組なトコロ
- 高卒で公務員になる方法
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【高卒公務員が勝ち組ではない5つの理由】後悔しないために知っておくべきコト
結論からいうと、高卒公務員が勝ち組ではない理由は以下の5つです。
- 学歴で給与が変わる
- スキルが付きにくい
- 2~3年で異動がある
- 人間関係が濃い
- 海外旅行に行きづらくなる
異論があるかもですが、すべて事実です。
それでは順にお伝えしていきます<(_ _)>
<1>学歴で給与が変わる
まず高卒で公務員になると、圧倒的に給与面で不利になります。
※給与=公務員の給料のこと
というのも、公務員の世界は超がつくほど学歴社会だからです。
ヒドイところだと、学閥みたいなものもあります。
【学閥(がくばつ)とは…】
同じ出身大学同士のつながりのこと。学歴派閥の略。
僕が実際に見たところだと、『〇〇大学出身の人のみが参加できる飲み会や食事会』がありました。
他には、『〇〇大学出身者のみが加入できるグループLINE』もありましたね。笑
もちろん上司が自分と同じ大学出身だと出世が早くなったりもします。
『イマドキそんなのあるの?』と思われるかもですが…あるんですよ。僕は実際にこの目で見てますし。
しかも市役所でも普通にある話なんですよ。恐ろしいですよね…。
とはいえ、公務員の世界は学閥がない環境でも、高卒が大卒よりも給与が低いのは普通です。
なので高卒が給与面で不利になるのはどちらにせよ間違いありません。
<2>スキルが付きにくい
そして高卒公務員が勝ち組ではない二つ目の理由ですが、公務員はスキルが付きにくい仕事というところです。
繰り返す通り、僕は公務員の方々と仕事をした経験がありますが、やっている仕事はマニュアルありきのものが多かったです。
>>【公務員と民間企業の違い】公務員へ就職を考えるあなたが後悔しないために
公務員と民間企業の違い|公務員へ就職を考えるあなたが後悔しないために
なので公務員の仕事はメーカーで製品開発をするエンジニアやベンチャーの社員のように試行錯誤を必要とはしないと思いますよ。
そのため、仕事にやりがいやスキルアップを求める方にとっては退屈かもしれません。
もちろん公務員の方々も立派に社会貢献しています。
悪くいうつもりはありません。
そもそも公務員といっても役所で働く方や出先で働く方など様々です。
事務系の公務員もいれば、技術系の公務員など仕事内容における違いもあるので、ひとくくりにするのは無理がありますし。
しかし、イケイケの民間企業に比べるとスキルが付きにくいというのは間違いないと思いますよ。
公務員はたしかに安定はしていますが、将来的に100%安泰かはわかりません。
そういった状況で高卒でスキルが付きにくい仕事をするのは微妙な気がします。
<3>2~3年で異動がある
そして三つ目。これは高卒に限った話ではないですが、公務員は2~3年で異動があるというところです。
もちろん強制です。
当然異動先は決めることができません。
なので2~3年してやっと仕事に慣れた頃にまったく違う職場に行くことも…。
想像しただけでストレスですよね…。
ちなみに異動がある理由は癒着を防ぐためとされています。
【癒着(ゆちゃく)とは…】
コネが強くなり世の中に不利益を出すこと。
しかし、僕が聞いた限りでは、異動が嫌で公務員を辞める方もいるのだとか。
まぁ異動をポジティブに考えられるのであれば問題ないですが。
とはいえ、異動する期間は公務員によって様々。
市役所だと2~3年ですが、教師だと10年の場合もあります。
<4>人間関係が濃い
四つ目は僕の勝手な印象かもですが、公務員の世界は人間関係が濃かったです。
僕が見たところだと、『高卒』というだけでバカにしているような方もいました。
理由はおそらく、ノルマがない公務員ならではの職場環境が影響している気がします。
というのも、意識が仕事に向いていない方がいるんですよね。
民間企業だと、自分の仕事に追われて人間関係はドライな方が多かった一方で、公務員の職場は重苦しさがあったんですよ。
まぁこれは僕が見た職場がたまたまそうだっただけかもですが…。
<5>海外旅行に行きづらくなる
そしてこれは意外に知られていない話ですが、公務員は職種や役職によっては海外旅行に行きづらくなります。
海外旅行するときには、『渡航届』みたいなものを申請する必要があるからです。
パンぞう
トモヤ
例えばですが、国家公務員のエラい方が海外で捕まったりしたら、国の内部情報が漏れるかもですよね。
なので万が一のために海外旅行には国の許可が必要なわけです。
僕が聞いた限りでは、渡航届には旅行先や宿泊するホテルの連絡先、滞在日数などを書く必要もあります。
…ちょっと面倒ですよね。
とはいえ、繰り返す通りすべての公務員の方に当てはまるわけではありません。
あくまで高卒で公務員になった場合でも、自由に海外旅行するのは難しくなるかもしれないという話です。
高卒公務員が勝ち組な3つのポイント【後悔どころかお得なトコロ】
ナマケモノ君
トモヤ
ここまでは高卒公務員が必ずしも勝ち組とはいえない理由をお伝えしてきました。
しかし、高卒公務員にも当然良いところはあります。ざっとまとめると以下の通り。
- 安定している
- ノルマがない
- 社会的な信用がある
それでは、ここでも上記について順にお伝えしていきます。
[1]安定している
まずは安定していることです。
公務員が安定しているというと賛否両論かもしれませんが、少なくとも公務員は民間企業のようにいきなりクビにはなりません。
>>【公務員と民間企業の違い】公務員へ就職を考えるあなたが後悔しないために
公務員と民間企業の違い|公務員へ就職を考えるあなたが後悔しないために
倒産する心配もないので、安定しているのは間違いないです。
そもそも日本で公務員をクビにするのは公務員法からしてとても難しいです。
なので公務員=安定はこの先も続くと思いますよ。保証はできませんが。
とはいえ、将来的に人がいなくなるような超田舎の市役所とかはおすすめできません。
可能な限り安定を求めるのであれば、都市部で公務員になるのが良いと思いますよ。財源があって仕事もあるでしょうし。
例えば、僕が受験した東京都特別区あたりはおすすめです。
>>【特別区の完全ガイド】受験から合格への道のりを総まとめ【経験談】
【特別区の完全ガイド】受験から合格への道のりを総まとめ【経験談】
[2]ノルマがない
これは職種や役職によりけりですが、一般的に公務員は民間企業のようなノルマがありません。
なので職場内で競争みたいなのはないと思います。
そもそも公務員の世界は年功序列ですからね。
【年功序列(ねんこうじょれつ)とは…】
働いた年月によって給与が上がっていくこと。
ノルマがある成果主義ではなく、ライバル企業との競争もないので、腰を落ち着けて働けるかと思います。
もちろん仕事を頑張っても給与が増えることはないのでジレンマはあるかもです。
しかし、民間企業であっても仕事が正当に評価されないことは普通にあり得ますからね。
[3]社会的信用がある
社会的信用があるのも公務員のメリットです。
事実として、住宅ローンやカードローンの審査も公務員というだけで通ったりします。
一部を除いては世間的なイメージも悪くないと思いますよ。
最近だと公務員だけが参加できる婚活パーティーとかもあるみたいなので。笑
社会的信用度の高い職業です。
高卒公務員で勝ち組になる方法【後悔しない試験対策の流れ】
パンぞう
トモヤ
独自の試験対策をする必要がアリ
公務員になるには、当然公務員試験に合格する必要があります。
【工業高校から公務員になるには】卒業生で公務員合格経験者が解説する
とはいえ、試験内容は職種や自治体などによって大きく異なります。
なので自分が受ける職種や自治体に応じた試験対策をしなければいけません。
繰り返す通り、僕は大卒ではありますが公務員試験には合格した経験があります。
以下は僕が受験した公務員試験の流れです。
>>【技術公務員の機械職の試験内容】合格者の僕がわかりやすく解説
【技術公務員の機械職の試験内容】合格者の僕がわかりやすく解説
高卒の公務員試験にも当てはまる話となっています。
興味がある方は参考にどうぞ。
ちなみにですが、努力が結果に結びつきやすいのが公務員試験の特徴です。
早めにコツコツと試験対策することが合格へとつながるかと思います。
僕が試験対策で使った本は以下にまとめました。
>>公務員の本のおすすめ【試験に合格した僕が実際に使った本】
参考書選びの参考にでもして下さいませ。
【高卒公務員は勝ち組ではない】後悔しないために知っておくべきことのまとめ
- 学歴で給与が変わる
- スキルが付きにくい
- 2~3年で異動がある
- 人間関係が濃い
- 海外旅行に行きづらくなる
- 安定している
- ノルマがない
- 社会的な信用がある
いかがだったでしょう。
高卒で公務員になることにはメリットもあればデメリットもあります。
後悔しないためにもよく理解することが大切です。
仕事選びに正解はありませんが、少しでも参考になればと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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