パンぞう
トモヤ
技術公務員になるまでの道のりは事務職の公務員試験とさほど違いはありません。
しかし、すべてが同じではないことも事実です。
そこで今回は技術公務員の合格までの流れを合格者の僕がお話ししていきます。
- 【3つのステップだけ】技術公務員になるための方法
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技術公務員の機械職の試験内容【合格までの3つの道のり】
結論からいうと、応募から合格までの流れは以下の通り。
- 応募
- 学科試験
- 面接
技術公務員の試験内容は受験する自治体や試験区分によって多少の違いはあります。
しかし、ほとんどは上記にある3つの流れのみです。
順にお話ししていきます。
<1>応募
まずは受験する自治体や試験区分を決めてから応募します。
技術公務員は僕が受験した機械のほかには電気や土木、建築などが代表的です。
珍しい試験区分としては心理や造園などもありますね。
受験する自治体は家から通える場所や縁のある場所を選ぶのが一般的。
しかし、まったく縁もゆかりもない場所を受験しても十分合格できます。
その証拠に実際に僕は東海地方在住ですが、東京都特別区に合格しましたので。
とはいえ、縁もゆかりもない場所を受験するときは志望動機などをよく工夫する必要があります。
上記の本が参考になるので、提出書類を作るときや面接のときは参考にどうぞ。
魅力のある自治体であることを面接官にアピールする方法がわかります。
試験区分に関しては自分が専攻していた分野を選択することをおすすめします。
土木科を勉強していた方は土木職を受験するということです。
自治体によっては自分の専攻外の試験区分を受験することも可能です。
しかし、専門試験や面接のときに苦労することは目に見えているのであまりおすすめはしません。
よほど優秀でないと専攻外の受験生は採用されないと思います。
まぁ100%無理とはいいませんが。
ちなみに最近の応募はネットから行うのが一般的。
ですが、今でも郵送からの応募しか受け付けていない場合もあるので要注意です。
僕は経験したことはないですが、友人が受験した自治体が封書での申し込みのみでした。
さすがに自治体はいえませんが、割とあるようなので要注意です。
興味がある自治体が見つかったら、応募方法だけは最低限確認することが大切になります。
もし郵送だと実際に応募先に到着するまでには時間がかかります。
せっかく応募したのに必要書類が到着した頃には期限が切れていたら最悪です。
ギリギリにならないようにしましょう。
<2>学科試験
応募が終わったら次は学科試験が待っています。
内容としては以下の3つが代表的です。
- 教養試験
- 専門試験
- 小論文
技術系は倍率が低めではありますが、確実に合格するなら対策は必須です。
僕も参考書を買ってそれなりに勉強しました。
▼実際に使用した対策本一覧▼
とはいえ、自治体や試験区分によって試験内容には若干の違いがあります。
ですが、僕の知る限りでは小論文はほとんどすべての自治体、試験区分で実施されます。
対策は必須だと思います。
しかし、面倒ですが小論文のテーマは自治体によって様々。
例としては僕が受験した特別区では『待機児童』や『少子高齢化』など時事的なテーマの小論文。
一方でもう一つの受験先である名古屋市では『自分が一生懸命取り組んできた体験談』でした。
【名古屋市】公務員試験|難易度と傾向から僕が合格した勉強法について
名古屋市に関しては小論文というより作文に近かったです。
なので受験する自治体のHPなどを見ておおよその小論文のテーマは知っておくべきです。
本からテーマを探すのであれば以下がおすすめです。
上記の本は過去に出題された各自治体の小論文のテーマが一覧になっています。
同じテーマが出題される確率は少ないですが、傾向をつかむにはピッタリですよ。
次は教養試験の話です。
教養試験は受験する年度の時事問題が必ず出題されます。
数的推理、判断推理といった難しい算数のような問題も代表的。
ぶっちゃけとても難しいです。
ですが、教養試験は根気よく解いて慣れるしかありません。
過去問などを使ってコツコツと勉強することが大切です。
最後は専門試験についての話。
専門試験は受験する試験区分の専門科目が出題されます。
僕は機械職を受験したので4力学を中心に出題されました。
難易度は受験する自治体や倍率によって変わりますが、以下の過去問をやるのが合格への近道です。
というより、ぶっちゃけ僕は上記の過去問しかほとんど解いていません。
その代わり丸暗記するくらい何度も解いていましたが。
ちなみにここだけの話ですが、公務員の学科試験はよく使い回されます。
おそらく問題自体が税金によって作成されるので、無駄遣いを避けるためでしょう。
なので過去問中心に勉強した方が公務員試験はコスパが良いです。
特に専門試験はさきほどご紹介したスーパー過去問に載っている問題が試験本番でも出題されました。
<3>面接
学科試験を通過したら最後は面接です。
公務員試験に限った話ではないですが、正直にいって面接は一番重要です。
面接を実施しない自治体はまずないですからね。
僕は東京都特別区と名古屋市地方上級の機械職を受験しましたが、いずれも『技術公務員になったらどんな仕事がしたいのか?』という質問はしつこく聞かれました。
しかし、技術公務員の仕事内容は自治体によって変わります。
事前に調べておかないと痛い目をみるかもです。
例えば、名古屋市機械職では合格後は8割以上の方が水道局に配属されて上下水道に関する仕事をします。
ですが、一方で特別区機械職は上下水道に関する仕事は一切ありません。
そのため、受験する自治体がやっていない仕事を面接の場で『やりたいです!』と答えてしまうと一発アウトです。
仕事内容は自治体のHPや公務員試験のパンフレットから入手できます。
可能であれば大学や公務員予備校で情報収集するのもいいですね。
さらに自治体によっては『コンピテンシー面接』といって一風変わった面接が実施されることもあります。
▼コンピテンシー面接について▼
『コンピテンシー面接』は最近の公務員試験で流行っている面接です。
普通の面接とはまったく違うので、何も知らずにいると最悪の結果になることもあり得ます。
ちなみに僕が受験した自治体の場合は以下の通りでした。
- 特別区機械職…コンピテンシー面接
- 名古屋市機械職…普通の面接
僕は個人面接しか経験したことはないですが、なかには集団面接やグループワークを実施するところもあります。
なのでどんな面接であっても幅広く対応できるようにしておくことが大切です。
面接を制する者は公務員試験を制します。
技術公務員の機械職まとめ
技術公務員は役所で事務職として働く通常の公務員と違ってあまり知られた仕事ではないかもしれません。
しかし、意外にも毎年多くの方々が目指す職業です。
合格は保証できませんが、今回の内容が少しでも参考になったなら嬉しく思います。
この場を通じて応援しています。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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