パンぞう
トモヤ
機械設計のエンジニアでもある僕が機械設計の仕事内容についてお話しさせて頂きます。
機械設計の仕事に興味がある方は参考にして頂ければ幸いです。
トモヤ
【続きを見るとわかること】
・機械設計の仕事の流れ
・機械設計職で出世する方法
タッチ⇒移動する目次
機械設計の仕事内容【3つの流れがある】
トモヤ
①打ち合わせ
『どんな製品を作るのか?』といった話から『作業に必要な人数』や『コスト』などを話し合います。
話し合いの場には『自社の社員』だけでなく製品の納品先である『お客様』や、助っ人として来て下さる『協力会社』の方など大勢が参加します。
特に機械設計の仕事は納期がとても厳しいです。
『最小限の時間とコストで質の良い製品を作るための話し合い』は機械設計の仕事では欠かせません。
②設計図面の作成
製品を作るための設計図面を作成します。
先ほどの打ち合わせの中で『どんな製品を作るのか』は大体決まっているので、あとはその製品を図面上で形にすることになります。
図面を描くときは『CAD』というソフトを使ってパソコンで作業します。
ここで注意したいのは、機械設計の仕事といっても全員が図面を描くわけではないということです。
エンジニアであっても図面は一切描かずに、他部署やお客様とのやり取りを中心に行う方も多いです。
その場合は協力会社や派遣会社の方に図面を描いて頂くことになります。
また、作業途中でお客様から仕様変更のリクエストがあることは珍しくありません。
お客様
エンジニア
仕様変更が繰り返しあると、時間に追われることも多くなります。
しかし、どんな状況でもミスは許されません。
図面のミスは会社の信用にも関わるからです。
もちろん図面を描くのは人ですからミスは付き物ですが、極力ミスを出さないために図面のチェックは複数人で行うのが普通です。
③製品の組み立て
完成された図面をもとに製品の組み立てを行います。
製品の組み立ては原則として現場の方が行いますが、設計を担当した技術者も現場を視察することはあります。
現場の方が製品を組み立てるときに参考にするのは、先ほどお話しした設計図面です。
僕の会社の上司はよく「『モノを組み立てたことがない方でも組み立てられる図面』が最も品質の高い図面だ」と話していました。
『ミスがない』だけでなく、『わかりやすさ』も図面を描くうえでは大切なことなんですね。
製品の組み立てが終わったら、その製品はお客様のもとへと納品されます。
『これで一件落着…』といいたいところですが、製品の納品後もお客様から要望などがあれば、その都度対応することになります。
お客様
お客様が満足して頂ける製品を届けるために試行錯誤するのがエンジニアの仕事で最も大切なことなんですね。
機械設計の仕事で出世するために必要な2つの内容
トモヤ
①コミュニケーション能力
機械設計の仕事ではコミュニケーション能力がとても必要になります。
正直、コミュニケーション能力はたいていの仕事で必要になりますが、機械設計の仕事では特に必要です。
なぜなら、機械設計は様々な方とコミュニケーションを取りながら仕事が進むからです。
例えば製品を一つ作るにしても、『設計をする方』、『組み立てる方』、『製品を受け取る方』の要望を聞く必要があります。
色んな方の意見を集約させて仕事を進める能力が必要となるんです。
よく機械設計の仕事=個人プレーと思われる方がいますが、まったくそんなことはないです。
僕の経験でも、どちらかというと会社内で出世していく方はコミュニケーション能力が高い方が圧倒的に多かったです。
②技術力
機械設計は技術の仕事なので、『技術力』は出世においては欠かせません。
機械設計は様々な仕事があるため、『技術力』を一言で説明するのはとても難しいです。
今僕が思い付く限りでも、『モノを頭の中で組み立てる能力』や『図面を読む能力』など様々あります。
大切なことは、『仕事で必要なことを勉強し続けること』です。
僕も入社して間もない頃はよく設計図面を持ちかえって勉強していました(本当は持ち帰ったらダメですが…)。
もちろん、技術力はすぐに身に付くものではありませんが、コツコツと学び続けることはとても大切です。
特に機械設計の世界は技術の移り変わりが激しいです。
そのため、大袈裟な言い方をすると『昨日の知識が今日通用しなくなることもありえる』ということです。
勉強を一切しないようだと、出世どころか会社内でも取り残されてしまうことすらありえます。
機械設計の仕事内容まとめ
いかがだったでしょう。
機械設計の仕事内容は幅広いですが、今回はエンジニアである僕の経験をもとに書かせて頂きました。
機械設計の仕事はとても奥が深いです。
『一人前のエンジニアになるには最低でも10年かかる』
上司にいわれた言葉の意味が今になってよく理解できます。
機械設計の仕事は大変なことも多いです。
しかし、無事に製品が納品されてお客様から感謝されたときのことは今でも忘れられません。
もし機械設計に興味がある方は、是非、奥深いエンジニアの世界に足を踏み入れてみて下さいね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
関連ページ
【機械設計の将来性】現役エンジニアが業界の今後が明るい理由を話す
【機械設計の資格一覧】仕事に役立つ資格を現職のエンジニアが厳選してみた【3つ】
【機械設計の本おすすめ】工学科卒のエンジニアの自分が仕事で役立った勉強本【超推薦】