保護者
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて
トモヤ
ぶっちゃけ公文の算数Bが進まないのは普通です。
僕が働いていた教室でも半年~1年近くかけてやっとC教材に進む生徒は少なくなかったので。
とはいえ、進まないことにイライラする気持ちはわかります。
A教材までと比べるとB教材の進むペースは明らかに遅くなりますからね…。
そこで今回は、公文の元講師の僕が以下の内容についてお伝えしていきます。
算数Bの進み具合にお悩みの方は是非参考にどうぞ<(_ _)>
- 【4つある】算数Bが進まないワケ
- 【解決法は2つ】算数Bのペースを上げる方法
タッチ⇒移動する目次
公文の算数Bが進まない4つの理由
結論からいうと、公文の算数Bが進まない理由は4つあります。
以下がその答えです。
- 暗算で解かないといけない【途中式はダメ】
- 繰り上げと繰り下げが鬼門になる
- 教材番号によってゴチャゴチャする
- 教室側が慎重になりすぎているかも
公文の元講師の僕の経験上では、算数Bが進まない生徒は上記のどれかが必ず当てはまります。
とはいえ、これだけだとあまりピンとこないかもしれません。
ここからは上記の理由を順にご説明させて頂きます<(_ _)>
<1>暗算で解かないといけない【途中式は書けない】
まず公文の算数は暗算で解くことが基本です。
公文では生徒に『頭の中で計算できる力』を身につけてもらうために途中式を書くことを良しとはしないからです。
もし公文で途中式を書きながら解いたら注意されるはずです。
僕は公文で講師をしていたときに本部の方から注意するように言われましたので。
保護者
トモヤ
とはいえ、公文では算数Bから本格的に筆算がスタートします。
ぶっちゃけ筆算は途中式を書いた方が解きやすいですが、繰り返す通り公文式ではNGです。
なので算数Bが進まなくなるのはある意味仕方がないことといえます。
<2>繰り上げと繰り下げアリの筆算は難しい
しかも算数Bの筆算では繰り上げと繰り下げがあります。
ご存じの通り、たし算で10以上になれば次の位に数字を繰り上げたり、ひき算で引けなければ次の位から数字を借りるアレです。
大人であれば簡単にできる問題でも、子供にとって繰り上げと繰り下げの問題は難しい内容です。
間違えてしまったり、解くスピードが落ちるのは仕方がないことです。
しかもさきほどお伝えした通り、公文は途中式が原則として書けませんので余計難しく感じるはずです…。
<3>たし算とひき算がゴチャゴチャしやすい
さらに公文ではタイミングによって、たし算とひき算がゴチャゴチャします。
例えば、算数Bではひき算の筆算が始まるのはB121からです。
するとB121付近の教材をやっている子供は以下のようなことも起こり得るわけです。
- 宿題…たし算の筆算
- 教室の問題…ひき算の筆算
つまり宿題ではたし算だけど、教室でやる問題はひき算という例です。
僕の経験だと、こういったゴチャゴチャは子供の頭を混乱させます。
しかも公文では『たし算が終わったら次はずっとひき算』というようにハッキリと線引きします。
なのでひき算が終わる頃にたし算の解き方を忘れていることもあるんです…。
<4>教室側が慎重に勉強させる場合も
そして教室によっては教材を進めることに慎重な教室長もいます。
特に算数Bで習う筆算は計算の基本です。生徒のためを思って進めるのに慎重な方がいるのは事実です。
生徒
教室長
僕が働いていた教室長も上記のように割と慎重派でした。
B教材に入ったら、A教材のときのように2、3問間違えてもOKという感じではなかったです。
しかし、必要以上に慎重過ぎる場合もあるのも事実。
もしどうしても教室長のやり方が気になる方は、一度直接聞いてみるのも良いと思いますよ。
僕が知る限りでは、保護者から要望があった場合は指導法を少し変えるなど対応していましたので。
公文の算数Bが進まない現状を解決する2つの方法
保護者
トモヤ
〔1〕量と質ともに高いレベルで解いてもらう
一番はコレです。
生徒が答えを間違えることなく量もこなしていけば、算数Bであっても確実に進みます。
(まぁこれができたら誰も苦労しませんが…)
とはいえ、もしお子さんのミスが多ければ以下のことは見直してみると良いかもです。
- 勉強する時間を変える
- アメとムチをうまく使い分ける
まず勉強する時間を変えてみるのはアリです。
特に食事前と食事後だと勉強に対する子供の集中力はまったく変わります。
僕が見ていた限りだと、ご飯をたくさん食べた後の子供はいつも眠そうでしたので。笑
もちろん空腹にすれば良いとは思いませんが、勉強するときはなるべく食事前の方が良いと思います。
夜遅い時間に勉強するのもあんまりおすすめしません。
アメとムチをうまく使い分けるのもアリでしょう。
子供のやる気を引き出す【心理学的に正しい『褒め方』と『叱り方』】
簡単な方法ではありませんが、興味がある方は上記をどうぞ。
上記を実践しても必ずしも結果が出るとは限りませんが、何もやらないよりはやってみる価値はあります。
子育ては日頃大変だと思いますが、可能な範囲で実践してみて下さいませ。
〔2〕教室長に相談する
最後ですが、思い切って教室長に相談してみるのも手の内です。
さきほどお伝えしたように、教室長によっては先に進めることに慎重な方もいますので。
保護者
トモヤ
僕が働いていた教室でも進度や宿題の枚数などで直接相談される方はいました。
教室長によるとは思いますが、こちらとしては何かと意見して下さった方が今後の指導法にも活かせられます。
宿題に手紙を入れるなどでも良いので、進度で思うことがあったら聞いてみるのも良いと思います。
公文の算数Bが進まないまとめ
- 暗算で解かないといけない【途中式はダメ】
- 繰り上げと繰り下げが鬼門になる
- 教材番号によってゴチャゴチャする
- 教室側が慎重になりすぎているかも
- 量と質ともに高いレベルで解いてもらう
- 教室長に相談する
経験的にも算数Bが進みにくいのは事実です。
しかし、あまり進めることばかり考えると本末転倒になりかねません。
僕の経験でも、算数Bをしっかり理解した生徒はその後のC以降の進み具合は早い傾向にありました。
進度の問題は子供の理解度を一番に考えることが何より大切です。
最後までご覧頂きありがとうございました。
関連ページ
【公文の算数の弊害】公文の元講師の自分が解説します【3つアリ】
【公文の算数のレベルを暴露】公文と進学塾で働いた自分が断言します
【公文の算数のやめどきは3つある】公文の元講師の自分がお伝えします
【公文の算数まとめ】公文の講師だった自分が伝えてきた公文式算数(数学)のすべて