パンぞう
結論からいいます。
認知症予防には『利き手を使わないこと』が何よりの脳トレになります。
理由とともにお話ししていきます。
- 『利き手を使わないこと』が認知症予防に効果的な理由
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認知症予防になる脳トレに『利き手を使わない』が効果的な理由
『利き手を使わないこと』が認知症予防に効果的な理由をお話しするには、認知症について触れておく必要があります。
少しお付き合い下さい。
【重要】社会問題化する認知症とその原因について
認知症が原因で行方が分からなくなり、全国の警察に行方不明届が出された方が1万2208人にのぼったようです(1)。
2015年の話ですが、2012年の統計開始以降3年連続で最多を更新しています。
認知症は高齢者に多い障害疾患です。
諸説あるようですが、2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になるともいわれています。
そもそも認知症というのは、人間の認知機能が低下したり、障害を負ったときに起こる障害疾患のことです。
原因は様々あるので、特定するのは難しいのが現実です。
そのため、日常生活から『意識的』に認知機能を鍛えることが何よりの予防になります。
『意識的』というところが重要です。
意識的な行動が少ないと脳が衰える
普段人が意識的に行動している時間は極めて少ないです。
これには諸説ありますが、人が日常生活で意識的である時間は2%未満であるとされており、残りの98%は無意識的であるそうです。
意識的行動が少ないことは僕も驚きましたが、それにしてもかなりの少なさです。
行動を無意識化することは必ずしも悪いことばかりではありませんが、脳が衰える原因になってしまいます。
無意識化した行動は脳の活動をさほど必要としないからです。
そこで登場するのが、『利き手を使わない』脳トレです。
『利き手を使わないこと』は意識的行動になる
『利き手を使わないこと』が意識的行動になる理由は、普段の自分の生活を見返してみるとよくわかります。
例えば、食事をするときに『今日は右手と左手どちらで箸を持とうか?』とは考えませんよね。
考えていないということは無意識化されているということ。
そのため、『利き手を使わないこと』というのは、それだけで意識的行動になるわけです。
とはいえ、いきなり食事や筆記を利き手と逆にするのは難しいですよね…。
そこで僕は、まずはハードルが低い歯磨きから始めました。
歯磨きであれば毎日続けることなので、行動を変えるには都合がいいわけです。
もちろん歯磨きを利き手以外の手だけで行うことは簡単なことではありません。
特に難しいと感じた点は、自分が思った場所を磨けないこと…。
しかし、うまく磨けないストレスを感じるのは最初だけで、慣れてくると綺麗に磨くことができるようになります。
そうやってできることから始めて、スマホや筆記など日常生活のちょっとしたところに利き手以外を使う工夫を取り入れ続けることが、何よりの認知症予防になります。
是非試してみて下さい。
認知症予防になる脳トレまとめ
今回は認知症予防になる意識的な行動として、『利き手を使わないこと』を挙げましたが、新しい行動であればなんでもOKです。
覚えておきたいことは、人間は学習する生き物だということ。
いつもと同じ行動をとっていると、自然と無意識でも行動を処理できるようになってしまいます。
最初は意識的に考えながら処理していた出来事を無意識に処理するようになるということです。
いつもと違う場所を歩いてみる、食事でいつもと違うメニューを注文してみる、新しい習い事を始めてみる…。
自分ができるところから、認知症の予防を始めてみて下さいね。
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