悩む学生
トモヤ
結論からいうと、勉強が嫌いなら『生産技術』の仕事がおすすめです。
【生産技術とは…】
ものをつくる仕事。
工場で自動車や製品を組み立てたり、生産ラインを設計したりする。
【現役エンジニアが解説】生産技術の仕事内容を経験談を交えて振り返る
あんまり聞き慣れないかもですが、生産技術は一般的には『生技』とか『生産技術エンジニア』とか呼ばれたりします。
くわしいことは求人サイトとかで『生産技術』と検索すれば出てくるはずです。
実は僕も経験したことがある仕事ですが、簡単にいうと以下のような特徴があります。
- 学歴が不要
- 肉体労働だけどスキルも身につく
- 一度経験すると転職しやすくもなる
- 将来性もある
そこで今回は、勉強が嫌いだった現役エンジニアの僕が以下の内容についてお伝えしていきます。
興味がある方は是非ご覧下さいませ。
- 生産技術が勉強嫌いに超絶おすすめなワケについて
- 【デメリット】生産技術の仕事をする注意点
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勉強嫌いなら仕事は生産技術をやるべき4つの理由
それではまず勉強嫌いの方に生産技術の仕事をおすすめする具体的な理由についてお伝えします。
- 学歴が不要
- 肉体労働だけどスキルも身につく
- 一度経験すると転職しやすくもなる
- 将来性もある
冒頭でお伝えした上記の理由を順にご説明していきます。
注:生産技術は一般的に生技と呼ばれているため、以下よりそのように略して話します。
<1>学歴が不要【大学は行く必要ナシ】
まず1つ目ですが、生技の仕事は学歴が必要ありません。
大学は必ずしも行く必要はないです。高卒や中卒でも十分働けます。
というのも、僕は卒業=就職が基本の工業高校出身ですが、高校を卒業して生技の仕事をしている友人は数多いです。
僕が以前働いていた会社でも高卒で生技をされている方は多くいました。
トヨタ自動車やDENSOといった大手企業にも生技の仕事はありますが、高卒の方がたくさんいるはずです。
<2>肉体労働だけどスキルが身につく
とはいえ、生技の仕事はどちらかというと肉体労働です。
工場などで立ち仕事になることは珍しくありません。
【現役エンジニアが解説】生産技術の仕事内容を経験談を交えて振り返る
しかし、肉体労働にありがちな単調な仕事ばかりではないです。
以下のようなスキルが身につくことも期待できます。
- 生産ラインなどの設計スキル
- 製造工程【製品完成までの流れ】
- コミュニケーション能力
どの会社でどんな仕事をやるかによりけりですが、上記のようなスキルが身につくことは十分期待できます。
とはいえ、机に向かって勉強する必要はありません。
身体を動かしながら自然とエンジニアとしてのスキルが身につくというわけです。
<3>一度経験すると転職しやすくなる
さらに生技の仕事は一度経験すると転職しやすくもなります。
生技は仕事内容が現場寄りでありながら技術者としての一面もあるので、ものづくりの会社を中心に重宝されるからです。
簡単にいうと以下のような感じです。
【ものづくりの職業と特徴】
- 設計の仕事…設計しかやらないので現場の気持ちが理解できない
- 現場の仕事…現場の気持ちがわかるけどスキルがない
- 生技の仕事…現場の気持ちがわかってなおかつ製品設計のスキルも多少ある
ご覧の通り。
さきほどもお伝えしましたが、生技の仕事をやると肉体労働+知能労働に必要なスキルが身につきます。
会社が欲しがる理由もうなづけますよね。
しかも生技を経験するとキャリアアップも狙えるので、生技⇒設計の仕事をすることも十分可能です。
ちなみに僕も生技⇒設計という流れで仕事の経験を積みました。
<4>将来性もある
そして最後のメリットですが、生技の仕事は将来性もあります。
というのも、生技の仕事は生産ラインの設計や組立。
機械がこの世からなくなることは考えにくいので、生技の仕事もすぐになくなることは考えにくいというわけです。
もちろんこれに関しては断言はできません。
しかし、同じことを繰り返す単調な仕事と比べれば、将来性がまったくないというのはあり得ませんよね。
勉強嫌いなら仕事は生産技術をやるべき【でも、注意点もある】
とはいえ、生技の仕事はメリットばかりではありません。
そこでここからは生技のデメリットについて簡単にお伝えしていきます。
- 慣れるまではきついかも
- 単調な仕事はロボットに奪われやすい
もったいぶらずに言いますと、上記が結論になります。
それでは上記の理由について順にご説明していきます<(_ _)>
〔1〕慣れるまではきついかも
これは職場によってレベルが変わりますが、一般的に生技の仕事は大変になりがちです。
「生産技術はきつい…」経験者の自分が激務でブラックだったと断言できる6つの理由【リアル】
まずそもそも生技の仕事場は工場になるので、工場の動きに遅れないように働く必要があります。
納期もあるのでスピードが求められる仕事です。
さらに生産ラインの変更や点検などは、工場が動いているときはやれないこともあります。
なので工場が止まる土日や定時後に仕事をすることもよくある話です。
その証拠に僕も生技の仕事をしていたときは土日に働いたことがありました。
夜遅くまで働くこともありましたね…。
もちろん余分に働いた分は別日で休めましたが、生活のリズムが整えにくくて大変だった記憶があります。
慣れるまでは特に大変でした。
〔2〕単調な仕事はロボットに奪われやすい
さきほど『生技の仕事は将来性がある』という話をしました。
もちろんそれは本当です。
しかし、『ぶっちゃけ仕事による』というのは否定できません。
最近ではFA(ファクトリー・オートメーション)という言葉が一般的になり、工場の自動化が進んでいるためです。
【FA(ファクトリー・オートメーション)とは…】
Factory Automationの略。
コンピュータやロボットを利用して工場を自動化する仕組みのこと。
▼FAがわかる動画▼
上記はユニクロのとある工場の例です。
見て頂ければわかりますが、今は何でも人間がやらなければいけない時代ではありません。
つまり自分がやっていることが機械に奪われる可能性はあり得るわけです。
特に誰でもできるような仕事に将来性はないでしょう。
そのため、生技の仕事に限らずこれからの時代は『考える』という行為は常に持ち続けて下さい。
勉強嫌いの仕事まとめ
- 学歴が不要
- 肉体労働だけどスキルも身につく
- 一度経験すると転職しやすくもなる
- 将来性もある
- 慣れるまではきついかも
- 単調な仕事はロボットに奪われやすい
繰り返す通り、生技は勉強嫌いにはとても良い選択肢だと思います。
学歴が必要なくて将来性もありますからね。
ですが、『勉強が嫌いなら全員生技をやれ!』なんてことはいいません。
人には向き不向きがあるので、あくまで選択肢の1つとして考えて下さればと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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