パンぞう
トモヤ
『工業高校では、実習のレポートをうまく書けるかどうかで卒業後の進路が大きく変わります。』
なぜなら、工業高校の就職先と進学先(推薦の場合)は1年生から3年生までの全科目の成績の平均で決まるからです。
【工業高校から就職まとめ】工業高校出身でエンジニアの僕がお伝えしてきたこと
つまり卒業後の進路に困らないためにも実習で高い成績を残すことは大事になってくるということです。
ですが、実習は数学や英語などと違い期末テストなどはないため、テストで成績は評価されません。
実習の授業はレポートで評価されるんです。
もちろん実習でうまくモノを作れたかどうかも評価の対象にはなります。
とはいえ、僕の経験では、実習は教師に言われた通りにやっていれば、生徒によって差が出ることはほぼありません。
そのため、『実習の成績はレポートで決まる』というのが僕の意見です。
以上から卒業後の選択肢に困らないためにも、評価される実習レポートの書き方を学ぶ必要があるのは間違いありません。
そこで今回は、わかりやすさを重視して、工業高校出身の僕が『評価されるレポートの書き方』をまとめました。
僕は学生時代、『メンドくさい』という理由でレポートを書くことが大嫌いでしたが、これからご紹介する方法を使っていつもスラスラと書いていました。
もちろん書き方はパクッてOKですので、レポートを書くときの参考にして頂ければと思います。それでは見て行きましょう!
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工業高校のレポートで書くべき7つの項目
トモヤ
レポートを書くときは、これからご紹介する項目を順に書いていけばOKです。
①日付と氏名
『レポート(report)』は日本語で『報告書』を意味します。
『いつ、誰が実習をしたのか』なくしてはレポートとはいえません。書かない理由はないです。
②実習名
『何の実習を行ったのかの実習名』も忘れずに書きましょう。
僕は機械科だったので、『旋盤』や『溶接』や『鋳造』などが実習名としてありました。
学科によって様々な『実習名』が存在するはずです。大切なのは、実習名を間違えないことです。
③担当の教員名
『実習を教えてくれた教員の名前』も必須です。
『担当の教員名』は書き終わったレポートを提出する方の名前と同じことが多いはずです。
『実習を担当した教員の名前』はレポートの必須項目です。忘れずに書くことが大切です。
トモヤ
④実習の目的と内容
『何のために実習をしたか』と『どんな実習をしたか』もレポートに書くことをおすすめします。
例えば、『溶接』であれば『2枚の板金を接合するためにガス溶接を行った』というのが『実習の目的と内容』になります。
実習をする目的は意外と見落としがちですが、僕はレポートには必ず書いていました。
目的を持って実習している=やる気があると評価する教員の方もいます。
実際に僕が高校生のときに機械実習を担当していた教員からも、『実習の目的と内容』が書かれたレポートを見て「いいレポートだな!」と褒めて頂けました。
この項目は絶対に書く必要はありませんが、文字数は埋まるので書いておけばOKかと思います。笑
⑤実習で使用した工具など
実習には工具などを使用するはずなので、レポートにも忘れず書くことが大切です。
僕は機械科出身なので機械科実習の話になりますが、『溶接』であれば『トーチ』、『旋盤』であれば『バイト』がそれに当たります。
実習によってはたくさんの工具や道具を使うこともありますが、書いてダメなことはありません。
細かいこともふくめてたくさん書いておけばOKです。
トモヤ
⑥実習の手順と方法
『実習の手順や方法』については実習前に教員から説明があるかと思います。
また大まかなことは教科書にも載っているはず。比較的書きやすいかと思います。
『実習の手順や方法』をくわしく書くポイントは、教員が言ったことを教科書などにメモすることです。
そうすれば、教科書の内容にプラスしてよりくわしいレポートが書けます。
ナマケモノ君
ちなみに僕は実習の手順や方法は番号を入れて書いていました。
トモヤ
手順や方法は文章で書くと長々となってしまいますので、箇条書きにして見やすさ重視で書いていました。
⑦感想(考察)
実習を通じて得た『考察』や『感想』は原則レポートの最後に書きます。
『考察』や『感想』には書き方のルールが用意されていないため、センスがわかれます。
とはいえ、繰り返し書くと、書き方のコツなどが分かってくるので、自分が感じたままのことを書くのも悪くないとは思います。
ちなみに僕は以下の流れにそって書くようにしていましたので、具体的な書き方が知りたい方は参考にどうぞ。『書き方の型』を用意しているのでわかりやすいはずです。
>>【実習レポートの感想の書き方】今すぐ短時間でうまく書く方法【例文アリ】
【実習レポートの感想の書き方】今すぐ短時間でうまく書くたけの方法【例文アリ】
うまく書くコツを経験的な話でいうと、『考察』や『感想』は実習でやったことを思い出しながら書いた方が書きやすいです。その方が実習中に感じたことが頭に浮かんできます。
そのため、なるべく早いうちにレポートを書くことも大切かもしれません。忘れてしまった後に、思い出しながら書くのは大変ですので。
トモヤ
工業高校のレポートで内申が上がる『感想(考察)』を書く2つのポイント
ここまで工業高校のレポートの書き方についてお伝えしてきましたが、一番大切な項目は間違いなく『感想(考察)』です。
なぜなら、7項目の中で『感想(考察)』が一番他の生徒と違いが出やすいからです。
逆に『感想(考察)』以外の『実習の手順』や『使用した工具』などは各々が同じようなことを書くはず。
なのでレポートの評価で差が出るのは『感想(考察)』だと個人的には思います。
そこで、ここでは『評価されるレポートの感想の書き方』について僕なりに簡単にまとめてみたいと思います。
さきほどお伝えしたように、より本格的な感想の書き方は以下にありますが、ここでの内容はもっと本質的なことになります。
>>【実習レポートの感想の書き方】今すぐ短時間でうまく書く方法【例文アリ】
【実習レポートの感想の書き方】今すぐ短時間でうまく書くたけの方法【例文アリ】
トモヤ
<1>苦労したことや工夫したことを書く
レポートの『感想(考察)』には『苦労したことを書き、そこからどう工夫して改善したか』を書くのがおすすめです。
工業高校の実習は専門的なので、はじめて行うことが多いはずです。
そのため、実習を担当する教師の方々もすべてがうまくいくとは思っていません。
むしろ教師の方々は、生徒には学生のうちにたくさん失敗して多くのことを学んで欲しいと思っているのではないでしょうか。
というより、何の苦労もせずにラクラクな気分でいる学生よりは、苦労している学生の方が評価する側とすれば心証が良い気もします。
もちろんだからといって、レポートに失敗談だけを書くのはダメです。
『失敗から成功までを書いて試行錯誤した経験を書く』ことが大切かと思います。
また多くの場合、『感想』をたくさん書かないとレポートは埋まりません。なのである種のストーリー性は必要です。
少なくとも僕はそうしてレポートを埋めていました。
トモヤ
<2>感謝の気持ちを書く【こびる】
実習を担当して頂いた教師の方に『感謝の気持ち』を書くこともおすすめです。
例えば、『〇〇先生の指導のおかげで実習の理解を深めることができました。』などが感謝の一文です。
簡単に言えば、『教師にこびる』と思って頂ければいいです。笑
感謝の気持ちを書くことでレポートの評価が高くなる保証はできませんが、褒められて悪い気がする方はいないはずです。
その証拠に、僕は卒業後に当時の実習の先生方に会うと、『お前は俺のことよく褒めてくれたよな!』と言って頂けます。たくさん褒めましょう。笑
やり過ぎるのは良くないですが、よほどその先生が嫌いでない限りは、『感謝の気持ち』をレポートに書いてみても良いのではないでしょうか。
工業高校のレポートの書き方まとめ
ここまでレポートの書き方についてお伝えしてきてなんですが、僕はレポートの書き方に正解はないと思っています。
レポートには数学のように正解がないため、見る人が変われば評価が変わるためです。
ですから、みなさんにはここでお伝えしたことはあくまで参考にして、自分だけのレポートの書き方を試行錯誤してみて下さいませ。
高校時代の僕のように、教師にゴマをするのもいいでしょう。笑
とはいえ、自分で考えたことは一生の宝物になります。それだけは保証します。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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