『長靴をはいた猫』あらすじ内容と教訓を簡単にご紹介「この童話は何を伝えたかったのか?」

長靴をはいた猫

名作童話:『長靴をはいた猫』のご紹介です。

あらすじは読み聞かせができるようにまとめています。参考にして下さいませ。

このページでわかること
  1. 『長靴をはいた猫』のあらすじ要約
  2. 教訓(「作者が教えたかったこととは?」)
  3. 参考文献

『長靴をはいた猫』あらすじ内容を簡単に【童話】

まずはあらすじと作者紹介です。

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物語:長靴をはいた猫の活躍

長靴をはいた猫

むかし、あるところに、貧乏びんぼうこなひきのおとこがいました。

やがておとこんだので、その遺産いさんとして、ちょうなんにはこなひき小屋ごやなんにはロバ、三男さんなんにはねこあたえられます。

ですが、三男さんなん若者わかものは、「これではらしていけない…」とがっかりしました。

そこでそばにいたねこが、つぎのようにいます。

 

だいじょうですよ。わたしがご主人しゅじんしあわせにしてみせます。だからわたしに、ふくろひとつと長靴一足ながぐついっそくをください」

 

若者わかものとおりにしました。

そのねこはそのふくろでうまいことウサギをつかまえて、王様おうさましろへときます。

長靴ながぐつをはいたねこは、ぞくのように気取きどって、「王様おうさま、このウサギはカラバこうしゃくさまからのおくものです」とうのでした。

カラバこうしゃくとは、ねこがそのかんがえた若者わかものまえです。

でも、王様おうさまはそれをしんじたので、ねこにおれいいました。

玉座に座る王様

あるねこ若者わかものいます。

しあわせになりたいのなら、かわなかみずびをしていてくださいね」

若者わかものわけがわかりませんでした。

ですが、ねことおりにしました。

 

その、そこへ王様おうさまとお姫様ひめさまったしゃとおりかかります。

するとねこきゅうに、「たすけてください!悪者わるものがカラバこうしゃくさまものぬすんでいきました!!」とさけびます。

王様おうさまこうしゃく立派りっぱものあたえると、まれつきハンサムな若者わかものは、まるでこうしゃくさまのようにじょうひん堂々どうどうえました。

姫様ひめさまはすっかり若者わかものきになったので、王様おうさまこうしゃくしゃせます。

ねこしゃよりさきあるき、ひとつけるたび、「もし王様おうさまが「この土地とちだれのものか?」とたずねてきたら、「カラバこうしゃくさまのものです!」とこたえるのだぞ」とおどしました。

そのおかげかなにらない王様おうさまは、「(こうしゃくはたいへんひろりょうおさめているのだな…)」としんじました。

 

そのねこはどんどんとさきき、ひとおにしろへとやってます。

このおにこそが、あのひろりょうぬしなのです。

そこでねこは、おにかってつぎのようにいます。

「あなたさまなににでも変身へんしんできるときました。でも、まさかちいさなネズミには、なれませんよねぇ?」

するとおには、「そんなことはない!ておれ!!」とうやいなや、おおきなおにちいさなネズミに変身へんしんしました。

するとねこは、そんなちいさなネズミになったおにをむしゃむしゃとべてしまったのです。

そしてねこ何事なにごともなかったかのように、「カラバこうしゃくさまのおしろへようこそ!」と王様おうさま一行いっこうむかれます。

やがて若者わかものひめ結婚けっこんし、ねこぞくになりました。

(おわり)

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用語ようご説明せつめい

こうしゃく:ヨーロッパのぞくかいきゅうひと

りょうぞくなどのゆうりょくしゃはいする土地とち

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作者:シャルル・ペロー

作者:シャルル・ペロー(1628~1703年)

フランス出身。

出版された『童話集』には、『赤ずきん』など、多くの作品が収められています。

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長靴をはいた猫の”教訓”【3つ】

それではここからは、ここまででご紹介した内容を前提に、『長靴をはいた猫』の教訓についてを考察していきます。

結論からいうと、3つあります。

あくまで自分の考察に過ぎませんが、物語への理解を深める参考にしていただければと思います。

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<1>中身も大事だが、外見も大事

まず一つ目に示唆される教訓は、『中身も大事だが、外見も大事』ということです。

なぜなら、この物語では、『外見を着飾ることには少なからず価値がある』と捉えることもできる描写が複数確認できるからです。

はじめに前提として、この作品の作者:ペローが生存していた当時、”長靴は貴族の象徴”でした。

物語の中では、そんな長靴をはいていた猫が、人間に命令をする描写があります。

それを可能にしたのはおそらく長靴をはいた猫が、人間には貴族に見えたからでしょう。

またその他にも、若者は王様から与えられた立派な着物により、本物の侯爵かのような佇まいを手に入れた描写もありました。

以上のことは、外見の重要性を強調していると捉えられる面であると考察できます。

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<2>知恵を絞ることの貴さ

とはいえ、仮に外見を着飾ることに何らかの価値があるとしても、『人は見かけによらない』という言葉もあるのが世の常です。

そうでなくても、外見を変えるだけで物事が何もかもうまくいってしまっては、児童向けの童話としては、「う~ん…」と思う方もいることだろうと思います。

そこでこの作品から考察できると考える二つ目の教訓が、『知恵を絞ることの貴さ』です。

物語では、猫が”とんち”を働かせることにより、主人に富をもたらす様子が描かれています。

よって見方によっては知恵を絞ることへの価値も感じられると考えました。

(むしろ外見を着飾ることより、この二つ目の教訓の方が本筋かもしれません…)

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<3>要領良く世の中を渡っていくことの価値

最後は、『要領良く世の中を渡っていくことの価値』についても教訓として示唆されている気がしました。

その理由は、この物語の中心である猫や若者こそが、要領良く世の中を渡った当人たちであるからに他ならないためです。

猫や若者は、外見をうまく着飾ったり、ときには周囲を口車に乗せるなどして、自分たちにとって優位な状況を意図的につくり出していました。

このことが『要領良く』という言葉に必ずしも当てはまるとは言いませんが、少なくとも猫や若者は自らの境遇を無抵抗に受け入れ、愚直に振る舞っていたわけではありません。

よって「できるなら、なんとか世の中をうまく渡りたい…」という意志があったものと推測されます。

結果としてこの作品では、そのようなやり方がうまくいく形で描かれていました。

そのため、この『要領良く世の中を渡っていくことの価値』についても一つの教訓として示唆されていると考えます。

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仮にこの教訓が真実だったとしても、この教訓自体は人によって評価が分かれる面もあるかもしれません…。

ですが、いつの時代にも、そのように要領良く世の中を渡っていく人がいることは事実です。

よって少なくとも、現実に生き辛さを感じている人にとっては、この猫や若者たちの振る舞いは、一つの処方箋になる面もあるように思います。

もっといえば、そのことこそがこの教訓の本質かもしれません。真実だったらの話ですが…。

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『長靴をはいた猫』あらすじ内容と教訓を簡単に【童話】まとめ

長靴をはいた猫が”とんち”を働かせるユーモア溢れる物語でした。

とはいえ、そこには随所に教訓も学ぶことができ、その中には世の中の本質を突いているかのような面もあるようにも感じます。

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参考文献

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