パンぞう
トモヤ
結論からいいます。
機械設計のフリーランスは食べていけます。僕が経験しているので間違いないです。
とはいえ、安定して食べていくのは難しいかもしれません。
今回は、機械設計をはじめとしたメカ系エンジニアのフリーランス事情について、実体験を交えつつすべてお話ししていきます。
- 機械設計のフリーランスとして食べていく方法
- フリーランスに求められること
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機械設計のフリーランスで食べていく方法【仕事の貰い方】
機械設計のフリーランスとして仕事を貰う方法は以下の通り。
- 前職のコネを使う
- クラウドソーシングを利用
- 企業に売り込みをかける
- エージェントサービスを利用
僕はエージェントサービス以外は活用済みです。順にくわしく説明していきます。
<1>前職のコネを使う【プライドは捨てる】
前職からのコネで仕事を貰うのは王道です。
こちら側の仕事のスキルも知られているので、仕事が取りやすいともいえます。
大切なことはプライドを捨てること。
特にフリーランスになったばかりの頃は、頼れるものは頼りましょう。
僕も駆け出しの頃はよく前職のコネで仕事を貰っていました。
<2>クラウドソーシングを利用【案件が豊富】
クラウドソーシングは案件が多いので、比較的仕事が受けやすいです。
クラウドソーシングにおける機械設計のフリーランス案件は引き受ける方がとても少ないです。
そのため、仕事は意外と貰いやすいです。
特に『クラウドワークス』と『ランサーズ』あたりは無料で会員登録ができるので、利用するハードルの低さは魅力といえます。
僕個人としても、上記の2つは今でもたまに使っているのでオススメです。
とはいえ、単価は低いものが多いので要注意。
使うのはオススメですが、これ1本にすると消耗することも事実です。
<3>企業に売り込みをかける【ポートフォリオの提示が求められるかも】
企業に直接売り込みをするのも効果的です。
自分のスキルに合った案件を選べるので、フリーランスのメリットが活かせられます。
しかし、企業側が仕事を任せたいと思えるような実績がないとキツイかもしれません…。
場合によってはポートフォリオの提示も求められます。
【ポートフォリオとは…】
成果物のこと。自分が作った製品などがそれにあたる。
僕も売り込みをかけたことはありますが、中々厳しいのが現状でした。
ただ、スキルがある方は挑戦してみる価値はあります。
<4>エージェントサービスを利用【機械設計は案件が少ない】
エージェントサービスを使って仕事を貰う手もあります。
【エージェントサービスとは…】
案件の紹介から企業への応募をサポートしてくれるサービスのこと。
エンジニア向けのエージェントサービスは多いです。
しかし、機械設計の仕事を紹介しているサービスはほとんどありません。
『ハッピーエンジニア』あたりは機械設計の案件が豊富な印象です。
ただ、僕はこの手の方法で仕事を貰ったことはないのでこれ以上は話せません…。
機械設計のフリーランスとして生活するうえで必要なこと
機械設計のフリーランスエンジニアに求められることは以下の通り。
- 低単価で引き受ける
- 返事はすぐにする
- コミュニケーションを大切にする
スキルが求められるのは大前提なのでここでは外しました。
なお、あくまで僕個人の意見としてお聞き頂けると嬉しいです。
<1>低単価で引き受ける【実績を積み上げたら単価交渉もアリ】
低単価で仕事を引き受けるのは大切なこと。
これは賛否両論あるかもですが、雇う側の立場になれば良くわかるはず。
というのも、雇う側はなるべくコストを抑えたいからです。
企業側はコストがかかるのであれば、わざわざフリーランスを雇おうとは思いません。
時間をかけてでも自社の社員を育てた方が良いと考えるでしょう。
そのため、はじめのうちは特にですが、低単価で仕事を引き受ける姿勢は仕事を引き受けるうえで重要な要素になります。
もちろん明らさまな低単価は断るべきです。
また、低単価ばかりで引き受けていると消耗もします。
とはいえ、低単価であれば圧倒的に仕事を貰いやすくなるのもまた事実。
低単価=悪と考え過ぎるのはそれこそ良くないです。
『フリーランスは単価交渉を積極的にすべき!』との声もあるようですが、そればかりをしていると雇う側から敬遠されるだけです。
単価を上げるための交渉は企業側との関係を築いてからでも遅くはないです。
繰り返しますが、あくまで僕の意見です。
<2>返事はすぐにする【フットワークは軽くする】
仕事を貰っている方からの返事はすぐにすること。
機械設計は細かなやり取りや仕様変更が多い仕事です。
早く返事ができないとチーム全体の仕事が進まなくなります。
逆にいくらスキルがあっても返事が遅いフリーランスは雇う側からの信頼を損なうかもしれません。
また、機械設計は打ち合わせや現場への下見も多いです。
なるべくフットワークを軽くするようにしましょう。
<3>コミュニケーションは大切に【職人気質はNG】
コミュニケーションはしっかり取るようにしましょう。
雇う側に自分の人となりを知ってもらうためにも大切なことです。
フリーランスは会社の人間ではないのでなおさら大切です。
エンジニアは大人しい職人気質の方も多いです。
悪いことではないですが、愛想は良くしておいて損はないです。
もし同じスキルを持ったフリーランス二人が1つの仕事を取り合う場合、仕事が貰えるかどうかは人柄が大きな要素になります。
機械設計のフリーランスの注意点【覚えておきたいこと】
機械設計のフリーランスとして活動するうえで気を付けたいことは以下になります。
- フリーランスは安定しない
- パソコン一台で仕事とはいかない
- 初期費用が高くなるかもしれない
大切なことなので、くわしくお話ししていきます。
<1>フリーランスに安定は求めないこと【リスク管理は重要】
フリーランスの仕事は安定しません。
案件が絶えず舞い込んでくる方は一握りです。
駆け出しフリーランスは特に不安定な収入になるかもしれません。
会社員のような社会保障もないです。
万が一のことも考えておくことが必要になります。
実際に僕はエンジニア以外にもWeb系の仕事をしたり、ライターによる収入で生活しています。
フリーランスとして安定を求めるのであれば、案件を高いレベルでこなす→企業との信頼関係を築くという流れが大切になります。
雇う側から『この仕事はこの人に任せたい!』と思われればこっちのもの。
生活はより安定するでしょう。
<2>パソコン一台で仕事とはいかないかも【現場に出向いたり打ち合わせがある】
ナマケモノ君
フリーランスエンジニア=パソコン一台で仕事ができると思われるかもですが、IT系に限った話だと思います。
機械設計は現場の下見や各部署との打ち合わせがあるからです。
僕も現場の下見に行くことを求められたことは何度もありました。
形ある製品を作ることが機械設計の仕事です。
足を運ぶ必要があるのは何もおかしい話ではないです。
<3>初期費用がかかるかも【CADの購入費など】
機械設計はCADの購入が必要になるかもしれません。
CADがないと図面が確認できない場合があるからです。
CADはモノによっては数十万の購入費とライセンス料がかかるので注意が必要ですね…。
とはいえ、場合によりけりです。
僕は簡易的なCADを企業から支給して頂けたので費用はゼロでした。
機械設計のフリーランスまとめ
いかがだったでしょう。
僕はフリーランスとしては半人前です。
しかし、今回は少しでも僕の経験が参考になればと思い、フリーランスの経験談を書かせて頂きました。
独立を考えている方、独立している方にとって微力ながらも参考になればとても嬉しいです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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