保護者
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて
トモヤ
公文では算数(数学)と英語と国語を勉強できますが…。
3科目の中で国語が一番微妙です。
ぶっちゃけ一般的な塾と比べて公文で国語を習う価値はないですね。
僕は公文で働いていて『公文で国語を勉強する意味ってあるのかな…』といつも疑問でしたので…。
とはいえ、100歩ゆずって小学生ならまだ公文で国語を習う価値はあります。
しかし、中学生が公文で国語を勉強するのはまったくの無意味。
中学生教材(G教材以降)自体に意味はないかと。
そこで今回は公文で働いていた僕が公文の国語について辛口でお話ししていきます。
公文式の関係者の方々には耳が痛い話かもですが公文を思ってのことです。
ご了承下さいませ<(_ _)>
- 公文の国語に効果が期待できない4つの理由
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公文の国語が効果なしである4つの理由
結論からいうと公文の国語に効果が期待できない理由は以下の4つです。
- 国語は繰り返し学習と相性が悪い
- 読解できなくても正解になりやすい
- 国語の配点がおかしい
- 『縮約』は意味がない
異論があるかもですがすべて僕が公文で働いていたときに感じたことです。
順にくわしくお話ししていきます。
<1>国語は繰り返し学習と相性が悪い
そもそもですが公文の魅力は繰り返し学習です。
繰り返し似た問題を解くことによって生徒は自主性と自信が身に付きます。
【公文のメリットとデメリット】公文で働いた自分が解説する【暴露】
問題のレベルもそれほど高くないので生徒が問題を解く面白さを実感することも期待できます。
しかし、国語の読解問題に関しては繰り返し学習はとても相性が悪いです。
というのも、読解問題は算数のように短時間で数をこなすことはできないからです。
もちろん問題を多くこなすことは大切です。
とはいえ、コスパが悪いのは間違いありません。
しかも国語は繰り返し学習によって得られるメリットがそれほどありません。
算数を例にしてご説明します。
例えばですが算数の7×4は大人ならほとんどの方がすぐに解けますよね。
ほとんどの方は頭の中で『7×4は…28だな』と覚えているからです。
ではなぜそんなことが可能なのか。
それは繰り返し九九に触れているので頭の中でパッと思いつくからです。
わざわざ『7×4は7を4個かけていくから~…』とは考えないでしょう。
これは公文に通うと計算が早くなる理由でもあります。
頭の中で無意識の内に暗記しているといっても良いかもしれません。
とはいえ、国語の読解問題には算数の九九のように暗記すべきことはありません。
なので国語は繰り返し学習をしても算数のような効果は出ません。
<2>読解できなくても正解になりやすい
お次は公文の国語に効果が期待できない2つ目の理由について。
それは公文で使う国語の教材プリントは正しく読解できなくても正解になりやすいことです。
先ほどもお話ししましたが公文の国語の教材プリントはそれほどレベルが高くありません。
教材プリントにはヒント(というか答え)が書かれていることも珍しくないです。
そのため、公文には答えは合っているけれど実は正確に読解できていない生徒がたくさんいました。
本来であれば講師が生徒に対して指導してあげるべきですが…。
公文は生徒に付きっきりで教えることを禁止しているので悪い意味で放置になってしまいます。
生徒の自主性を高めることを目的としているのは公文式のメリットではあります。
【公文のメリットとデメリット】公文で働いた自分が解説する【暴露】
しかし、国語に関しては公文式の特徴はデメリットがあるといわざるを得ません。
<3>国語の配点がおかしい
公文の国語に効果が期待できない3つ目の理由は配点がおかしいことです。
というのも公文の国語は1問間違えても2~5点ほどしか減点されません。
例えば算数は問題が多いプリントだと1枚で20問ほど。
1問間違えると5点以上は減点されます。
なので6問間違えると70点ほどになります。
しかし、国語は配点だけでなく問題数も少ないのでプリント1枚あたり6問ほどの場合も。
とはいえ、国語の配点は1問あたり2点ほどなので全部間違えても90点近い点数です。
点数なんて気にしないだろうと思われるかもしれません。
しかし、子供は意外にも点数には敏感です。
100点だと喜びますし50点だと落ち込みます。
とはいえ、国語の場合は全問正解しても全問間違えても点数がさほど変わりません。
子供のモチベーションが上がらないんです。
僕が働いていたときも算数はやる気だけど国語があんまり…といった生徒は多かったです。
子供のモチベーションが上がらないと効果は期待できません。
なので国語の配点は生徒の学習の効果を妨げている気がしていました。
<4>中学生教材以降の『縮約』への疑問
最後は中学生教材(G教材以降)をやる方に限った話ですが…。
ぶっちゃけ国語で出題される『縮約』の価値がわかりませんでした。
【縮約(しゅくやく)とは…】
公文独自の問題。
原文から指定された文字数に要点を失うことなくまとめる(縮める)こと。
公文式は他の塾と差別化するために『縮約』の重要性をアピールしていましたが…。
繰り返す通り公文独自の問題です。
なので公文を通じて『縮約』が得意になっても何も価値はないかと思います。
とはいえ、公文の本部の方がいうには『縮約』ができれば読解力が身に付くとの話ですが…。
『縮約』ができることで読解力が向上する研究やデータでもあるのでしょうか?
おそらくないでしょう。
なので公文で中学生以降の教材(G教材以降)をやるのはおすすめできません。
しかも中学生以降の教材(G教材以降)は長文が1問あたり800文字を越えてきます。
短時間で繰り返し学習ができる文量ではないですよね。
公文式の良さでもある繰り返し学習は思うようにできずに講師は教えてくれない…。
公文の国語に価値がないのは間違いないかと。
公文の国語は効果なしまとめ
- 国語は繰り返し学習と相性が悪い
- 読解できなくても正解になりやすい
- 国語の配点がおかしい
- 『縮約』は意味がない
いかがだったでしょう。
割と厳しめのことをお話ししましたが僕は公文にはお世話になった身です。
期待しているからこその気持ちでお話ししました。
スイマセン<(_ _)>
とはいえ、これから公文の国語をやろうか考えている方は参考にして下さいませ。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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