「『もちもちの木』が伝えたいことは何だったのか?」あらすじ内容から短くネタバレ【2つの考察】

トチノキ

名作童話:『もちもちの木』のご紹介です。

あらすじは読み聞かせができるようにまとめています。参考にして下さいませ。

このページでわかること
  1. 『もちもちの木』のあらすじ要約
  2. 「伝えたいことは何だったのか?」の考察
  3. 参考文献

『もちもちの木』あらすじ内容を短く

まずは前提となるあらすじと作者紹介です。

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物語:こわがりの少年が目にしたもの

夜空

まったく、まめほどおくびょうやつはいない。

もういつつにもなったんだから、なかにひとりでセッチン*ぐらいけたっていい。

ところがまめは、セッチンはおもてにあるし、おもてにはおおきなモチモチの*がっていて、おけにえてしまうとうのだ。

それでさまをこし、ついていってもらう。

 

さまがいやかおひとつしないのは、とうげりょう小屋ごやに、ぶんとたったふたりでらしているまめがかわいそうで、可愛かわいかったからだろう。

あるさまはまめった。

こんやま神様かみさままつりだ。モチモチのがともるぞ」

がともる?」

「ああ、そうだ。でもな、そのはたったひとりのどもしかることができない。それもゆうのあるどもだけだ」

まめしたいて、ぽつりとった。

「…それじゃ、おらはとってもだめだ」

まめとんもぐんでしまった。

その真夜まよなかのことだ。

 

突然とつぜんさまが腹痛ふくつうくるしみはじめた。

 

「うんうん…」と、うなってからだまるめている。

かおにはあぶらあせがうかんでいた。

まめは、さまのそんな姿すがたを、いままでいちたことがなかった。

 

「おら、しゃんでくる!」

 

まめは、おもてからだばし、はしした。

とうげ坂道さかみち一面いちめんしもゆきのようだった。しもあしにからみつく。

てきた。

それでもまめはしった。

いたみをまんして、はしった。

 

しゃは、まめからわけをくと、すぐにさまのもとへかった。

まめ背負せおい、「はあっ、はあっ」とあらいきをひびかせて、とうげをのぼっていった。

小屋こやいたとき、まめ不思議ふしぎなものをた。

 

「モチモチのがついてる!」

 

しゃは、「あれはうしろにつきているだけだ」と、にべもない*。

でも、まめには、あたりをらすほどかがやいているようにえたのだ。

 

つぎげんになったさまはった。

「おまえは、たしかにモチモチのたんだ。真夜まよなかに、ひとりでしゃびにいけるほどゆうのあるどもだったんだからな。おまえは、けっして弱虫よわむしなんかじゃないぞ、まめ

まめおおきくうなずいた。

それでもまめは、さまがげんになったそのばんからやっぱり「ジサマァ…」とションベンにこしたとさ。

(おわり)

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よう説明せつめい

*セッチン:便所べんじょのこと

*モチモチのたかさ25mメートルにもなるとちのことで、しょくようになる

*にべもない:そっけないこと

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作者:斎藤隆介

作者:斎藤隆介(1917~1985年)

東京都出身の児童文学作家。

東京都で生まれた後、大学卒業後、北海道新聞の記者を勤めながら著作活動を始めました。

方言を使った童話が特徴で、秋田地方の方言やオノマトペを散りばめた創作童話を多数執筆しています。

画家:滝平次郎とのコンビが有名です。

その他の代表作には『べろだしちょんま』や『花さき山』、『八郎』など多数。

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「『もちもちの木』が伝えたいことは何だったのか?」の考察【2つある】

では、「『もちもちの木』で作者が伝えたかったことは一体何だったのでしょう?」

それは結論からいうと、自分は2つあると考えます。

あくまで自分の考察に過ぎませんが、あらすじをもとに考察した内容です。

一つの参考にして下さいませ。

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<1>『勇気』

まず一つ目は『勇気』です。

なぜなら、『もちもちの木』のあらすじでは、この『勇気』がそのあらすじのなかで一つのテーマとなっていたからです。

『勇気』が強調されていた場面
  1. 『もちもちの木にともる灯は、”勇気”のある子供しか見ることができない』という逸話があった
  2. 豆太は爺さまのため、”勇気”を出して真夜中に医者を呼びに行った

そのため、作者はこの童話を通じて、読者に『勇気を出すことの意義』を伝えたかったのだろう…と自分は考察しました。

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<2>『優しさ』

そしてもう一つが『優しさ』です。

『もちもちの木』に登場する人物たちは、皆が『優しさ』にあふれていました。

『優しさ』にあふれていた登場人物たち
  1. 豆太…爺さまのために勇気を出して医者を呼びに行った
  2. 爺さま…嫌な顔ひとつせずに豆太を可愛がっていた
  3. 医者…爺さまを助けるためにすぐに向かって行った

童話のなかで悪人や敵などが一切登場しなかったのも、作者が読者に対して『優しさ』を強調したかった結果だったのではないか…と自分は考察しました。

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【『もちもちの木』が伝えたいこと】あらすじ内容から短くネタバレまとめ

童話:『もちもちの木』は、こわがりの少年:豆太が、「爺さまを助けたい」との一心で、勇気を出して真夜中を走ります。

あらすじのなかで描かれていたのは勇気であり、優しさでした。

そしてそれは、作者がこの童話を通じて読者に伝えたかったメッセージの一部だったのではないでしょうか。

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参考文献

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