【書評】『公文式がわかる』【一番に推薦したい一冊】

公文式がわかる

公文式がわかる』という本を読みました。

これまでに、公文がテーマになっている本は、ほぼすべて読みましたが、本書はそのなかでも一番におすすめしたい一冊です。

そこで今回は、その理由となる本書の特徴をまとめてみました。

続きを見るとわかること
  1. 書籍『公文式がわかる』の3つの価値
  2. 【注意点】読むうえで気をつけるべきこと

【書評】『公文式がわかる』の3つの価値

まず本書を読む価値は次の3つです。

『公文式がわかる』の3つの価値
  1. くもん出版の本【信頼性】
  2. 客観的な視点を元にしている【客観性】
  3. 公文式の情報が網羅されている【網羅性】

順にお伝えさせて頂きます。

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<1>くもん出版の本【信頼性】

1つ目は、『くもん出版の本』であること。

つまり本書は、公文式のグループ会社が出版している本となるため、公文式自体が推薦している一冊となっています。

【『くもん出版』とは…】

ドリルやカードや絵本、児童書といった出版物や、知育玩具などを販売している会社。

販売品の開発には公文で得られた知見が活かされており、販売品は一般の書店や玩具売り場などで買うことができる。

公文式の数ある事業の一つである。

>>【公式サイト】くもん出版

建築物の芸術 【公文式とは何か?】子供の習い事『公文教育研究会』の全容

本を執筆したのも、『公文公教育研究所』という、公文式のグループ会社となります。

公文を実際に経験したことがない方が書いた本ではありませんので、その意味では、『信頼性が高い』本といって間違いありません。

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<2>客観的な視点を元にしている【客観性】

しかしながら、本書は公文式が執筆、出版に関わっている本でありながら、宣伝色がさほど強くありません。

客観性が担保』されている一冊ともなっています。これが本書の2つ目の価値です。

 

公文式に限らず、運営元が執筆、出版に関わっている本というのは、どうしても宣伝色が強くなりがちです。その意味で本書は珍しい一冊でした。

(実際に公文式が過去に出版に関わった本のなかには、宣伝色が強烈なものも少なくありませんでしたので…)

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<3>公文式の情報が網羅されている【網羅性】

そして本書が持つ最後3つ目の価値は、『公文式の情報が網羅されている』ことです。

その理由として、本書の目次は以下のようになっていますが、見ての通り、読者が知りたいであろう情報がよくまとめられています。

『公文式がわかる』の目次

プロローグ:公文式創設のきっかけから今までの歩みのまとめ

1章:公文で身につくこと

2章:公文式学習について

3章:公文式算数(数学)について

4章:公文式国語について

5章:公文式英語について

6章:子供のやる気を高める方法

エピローグ:公文式経験者の保護者や子供たちの声

 

公文がテーマになっている本のなかには、公文式算数のみをテーマにした本や、ただの宣伝の意味合いが強い本も少なくありません。

その意味でも本書は、必ずしも各テーマが詳細に語られているわけではないにせよ、公文式の概要を知るにはとても良い内容となっていました。

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【注意点】『公文式がわかる』を読むうえで気をつけるべき2つのこと

一方で、本書の内容を盲目的に信じることはおすすめしません。

注意点についてもまとめておきます。

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[1]公文式の悪い点は指摘されていない

まず一番の注意点として、本書には、公文式の悪い点が指摘されていません。

公文式の特徴や、公文を経験した生徒や保護者、教室経営者の方々の声がまとまってはいるものの、どれも好意的な意見のみが強調されています。

 

誤解しないで頂きたいのですが、自分は公文式を悪く言いたいわけではありません。

とはいえ、公文をはじめとした塾を経験した方のなかには、思うような成果が出なかった子供や、不満を持つ保護者などが数多く存在していることは、当然のことながら事実です。万人に合う理想の塾は存在しません。

自分も公文や進学塾で講師をしていた経験上、そういった方々の声は実際に耳にしていました。

 

ですが、少なくとも本書からは、そういった公文式の負の部分を知ることはできないため、この点はよく理解しておく必要があると感じます。

なのでもし本書に目を通すかもしれない方は、本書の内容は鵜呑みにするのではなく、あくまで客観的な視点を持ちながら読み進めて下さい

 

ーーーーー

…といっても、本書は繰り返す通り、くもん出版の本です。

公文式に限った話ではありませんが、この手の自社をPRする位置づけの本で、わざわざ自社の問題点を明らかにするケースは稀かと思います。

そのため、個人的には、本書に悪い点が指摘されていないのには多少の違和感もありましたが、それは当然といえば当然といえるのかもしれません。

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[2]詳細であるともいえない

また本書に書かれていることは多岐に渡ってはいますが、どれも詳細に語られているとはいえません。

これは構成上、仕方がなかったのかもしれませんが、少なくとも、この一冊だけで公文式のすべてがわかるわけではないということは断言できます。

 

ちなみにさきほど本書の内容は網羅されているとお伝えしましたが、それはあくまでテーマに限った話です。

中身は広く浅く語られている面が否めませんので、もし本書を読む際は、その点も頭に入れておく必要があります。

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【書評】『公文式がわかる』まとめ

以上が、『公文式がわかる』の特徴となります。

体系的にまとまっている本になるので、本を通じてイチから公文式を理解したい方には、とても良い一冊かと思います。

ガイドブックとして手元に一冊置いておくのも悪くありません。

 

では、また。

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