【書評】『思考実験 科学がうまれるとき』は思考実験の教科書【独自の価値ある一冊】

思考実験のページや、思考実験の本のおすすめでもご紹介させていただいているのが、『思考実験 科学が生まれるとき』という一冊です。

このページでは、そんな本書を書評させていただきました。

このページでわかること
  1. 『思考実験 科学が生まれるとき』の特長
  2. 気になった留意点

読者のみなさんからも、科学研究を志して新たなる思考実験を考案し、世界探求の一歩を進めてくれる人が出てくることを期待しています。

(『思考実験 科学が生まれるとき』241ページ より)

『思考実験 科学が生まれるとき』の特長

まずは本書の特長です。

『思考実験の教科書』

一言でいうと、本書は『思考実験の教科書』のような一冊となっていました。

思考実験の存在意義や目的、手法、歴史的背景などが体系立てられて書かれています。

特に物理学の思考実験はその傾向が強く、個人的にもとても勉強になる内容でした。

思考実験を単なるエンタメとしてだけでなく、主に科学的な側面から愚直に解説されていたのも特長的です。

なお、本書が持つこれらの特長は、自分が知る限りでは、どの類書にも見当たりませんでした。

よって本書独自の価値だと考えます。

索引がついている

これもありがたかったです。

ちなみに索引の存在も類書にはあまり見られない特長だったように思います。

『思考実験 科学が生まれるとき』を見るうえでの留意点

最後は本書を読むうえでの留意点です。

個人的に気になったことをまとめました。参考までに。

小難しく感じるかも

人によっては『小難しく感じる』かも…これが本書の一番の留意点です。

(もっとも、作者や出版元は、本書を思考実験の入門本と位置付けているのかもしれませんが…)

とはいえ、少なくとも本書で紹介されていた物理学の思考実験は、前提知識がないと理解がちとキツイ面がある気がします。

実際、自分はキツかったので、参考書などを見ながら理解していきました。

また本書には科学実験を含めた各種実験の方法論や、仮説や法則の確立過程なども書かれていました…が、これらも馴染みがない方には難解に思える面がある気がします。

そのため、自分は本書を独自の価値ある一冊だと思う一方、入門本として人におすすめするには微妙かな…という印象を持ちました。

入門かどうか関係なく、単純に自分が読んだ思考実験の本のなかでは一番おすすめの一冊ではありますが。

参考文献はない

最後は『参考文献が掲載されていない』ことです。

これも一つの留意点になります。

『思考実験 科学が生まれるとき』まとめ

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