パンぞう
ナマケモノ君
トモヤ
「片付けられない」を解決するために必要なことは今やるということです。
なぜなら、心理学的にやるべきことを後回しにすることは逆効果だからです。
今回は片付けられない人の心理を理解したうえで、無理せずにモノを片付けられる方法を一緒に学んでいきましょう。
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片付けられない人の心理的特徴【5つ】
片付けられない人の心理には様々ありますが考えうるものは5つです。
トモヤ
<1>何もかも『もったいない』と思ってしまう
「もったいない」という心理が影響して、なかなか片付けられないというパターンです。
僕も大切にしている物はなかなか捨てられない気持ちはわかります。
しかし、心理学では必ずしも片付けなくてはいけないものばかりではありません。
「ライナスの毛布」というものです。
名前の由来は、スヌーピーでおなじみの漫画「ピーナッツ」で登場人物のライナスがいつも肌身離さずに毛布を持っていたことから、捨てられない大切なモノのことをいいます。
愛着が湧いたモノを片付けたくなくなるのはご理解頂けると思いますが、そういった場合は無理に片付けなくてOKです。
なぜなら、ライナスの毛布のように愛着が湧いたモノを傍に置いておくと、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌を促したり、ストレス解消に効果があるとされているからです。
掃除して部屋がキレイになるとなんだか落ち着かないと話される方がいますが、そういったときは心理的にいい状態とはいえません。
ですから、モノによっては片付けなくていいというのが解決法の1つです。
片付ける方法を知りたいのに片付けなくてもいいの?という声が聞こえてきそうですが(笑)、必ずしもやらなければいけないわけではないということです。笑
<2>必要以上に『忙しい』と考える
「忙しいから後にしよう」という心理が働いているパターンです。
現代人は忙しい方が多いですよね。
片付けをするには何かと時間がかかるものですから、仕事や家事に追われているうちに部屋が散らかってしまう…なんてこともあるかと思います。
僕も会社員時代は時間に追われて部屋の掃除は二の次でした。
どうしても忙しいときは無理する必要はありませんが、片付けなくてはいけない場合は朝に片付けることをおすすめします。
朝であれば最も脳が回復した時間ですし、朝に掃除をするとスッキリした気持ちで一日を過ごせるのでおすすめです。
一日の決まった時間に決まったことをやることで、そのうち「忙しい」という考えの前に体が動くようになります。
僕も実践しているやり方なので、とてもおすすめできます。
<3>面倒くさがり
「面倒くさい」という心理が働いてしまうパターンです。
実をいうと、僕は極度の面倒くさがりです。笑
片付けに関しては、以前はやらなければいけない状況まで追い込まれないとやれない人間でした。
しかし、人間は本質的に面倒くさがりです。
実は、冒頭でも述べた「作業興奮の原理」には「面倒くさい」といったネガティブな感情を忘れることができるんです。
そのため、「面倒くさい」といったネガティブな感情が湧いたときはやる気を起こす合図だと思って、とりあえず体を動かしてみることをおすすめします。
<4>完璧主義者
「完璧主義」の心理が働いて、何事にも取り掛かるのがおっくうになるパターンです。
完璧主義の方は何事も完璧にやるだろうと思われそうですが、そうでもありません。
完璧主義過ぎるが故に片付けをする前から完成をイメージしてしまい、結局手が付かなくなるという方がいるようです。
しかし、完璧主義者の方は一度やる気になれば物事に没頭しやすいので、まずは「作業興奮の原理」で体を動かしてやる気のホルモンを分泌させましょう。
この手の方は、ここまでやる!といった目標を決めないようにしましょう。
<5>潔癖症
「潔癖」の心理が働いて、片付けるべきモノを今ある場所から動かしたくないというパターンです。
自分が快適に過ごせるのであれば無理に掃除する必要はありません。
散らかっているように見えて、実は物を置く位置が決まっている方もいます。
しかし、同居人がいて片付けて欲しいと言われているなら、最低限自分が触れて欲しくない部分を作って妥協案を見出すのがよいやり方です。
片付けられない人の心理をやる気に変える方法【3つ】
片付けにやる気を出す方法は3つあります。
トモヤ
[1]やる気UPには『作業興奮の原理』を利用しよう
冒頭でも述べたように「片付けられない」を解決するために必要なことは今やるということです。
実は、「作業興奮の原理」といって、やる気を出したときに分泌されるホルモンは体を動かさなければ発生しない特徴があります。
ですから、理屈でやる気を出そうとするのは無理なんですね。
まず体を動かしましょうということです。
作業興奮の原理を利用して片付けのやる気を出すには、「とりあえずやり始める」ことに尽きます。
やる気が出るには5分間体を動かすだけでOKなので、とりあえず片付けをし始めることが大事です。
根性論のように聞こえてしまいますが、やる気を出すために体を動かすことは科学的に理に適っていることなんですね。
また、心理学的にはやるべきことを後回しにすればするほどやりたくなくなります。
しかし、どうしても片付けをする気が起きない方は、とりあえず体を動かしてみるのも作業興奮の原理からすると効果的です。
[2]できるだけ見えないように収納する
片付けたモノは目の見えない位置にしまうようにしましょう。
なぜなら、人間の脳は目で見るだけで情報を勝手に処理してしまう特徴があるからです。
せっかく片付けたのに目の見える場所に置いてしまうと、脳は「まだ終わっていない」と錯覚してしまう恐れがあります。
脳のやる気を持続する意味でも、片付けしたものを見えないようにすることはとても効果的です。
[3]片付けの環境を作る
道具や収納箱などを用意して、いつでも片付けられる環境を整えておきましょう。
片付けられない人はまず片付けのハードルを下げる必要があります。
アフォーメーションといって、自然と片付けができるようにすることはとても大切です。
最終的には、片付けを歯磨きと同じくらい自然にできるようにするのがいいですね。
歯磨きは多くの方にとって習慣化されており、起きてすぐやるものだと脳にインプットされています。
それと同じように、片付けが苦手な方は今すぐやることを少しずつ繰り返して、自然にできるように習慣化させることが大事です。
無理はしなくていいので、一歩一歩片付けをしていくのが習慣化の秘訣になります。
片付けられない人の心理のまとめ
片付けられないことは決して病気ではなく、ほんのちょっとのきっかけで変わることができます。
もし、片付けや掃除ができないと困りの方は、収納しやすい環境づくりをして、体を動かすことでやる気を高めることをおすすめします。
地道に習慣化させていくということですね。
僕はここ数年で断捨離関連のニュースが増えた印象を感じます。
これには、断捨離やミニマリストなどモノを捨てることをメディアがはやし立て、それに関連した書籍が多数出版されるなど一種の捨てブームになっていることが一因だと感じます。
しかし、少しやり過ぎな気もします。
繰り返しますが、人間は本質的に面倒くさがり屋です。
つまり、片付けられないのはいたって普通のことです。
僕は誰でも片付けられるようになると思っていますが、なんでもかんでも掃除したり断捨離すればいいとは思っていません。
一見必要ないように見えても、その人にとってはとても価値のあるモノもあります。
片付けの目的は自分の快適な空間を作ることです。
片付けるときは、欲しい(want)のか必要(need)なのかを線引きして、無理をしないようにしましょう。
長くなりましたが、最後までご覧頂きありがとうございました。
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