【行動遺伝学の本のおすすめ】大学で心理学を学んだ自分が読んでタメになった4冊【超推薦】

DNA(デオキシリボ核酸)

とある人

行動遺伝学の本でおすすめなのはどれだろう…?
大学で心理学を勉強していた自分が読んだ本のなかから、特におすすめの4冊をご紹介させて頂きます!

トモヤ

知能や性格といった、心理学的な性質の遺伝を研究する分野』である、『行動遺伝学』のおすすめ本を厳選しました。本選びの参考にどうぞ。

続きを見るとわかること
  1. 【ベスト4】行動遺伝学のおすすめ本【+α】

行動遺伝学の本のおすすめベスト4(+α)

順にご紹介させて頂きます。

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<1>なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える

おすすめポイント
  1. 行動遺伝学者:加藤 寿康さんが著者
  2. 読みやすく、かつ専門的
  3. 教育を土台に、行動遺伝学が理解できる
  4. 2018年出版

一番におすすめなのがこちら。

行動遺伝学者の安藤 寿康(じゅこう)さんが、行動遺伝学の視点から、『ヒトはなぜ学ぶのか?』という疑問への答えを記した一冊となります。

安藤さんは、日本において、行動遺伝学の第一人者であり、教育心理学者でもある方です。

 

研究結果を基にした専門的な本ではありますが、小難しい専門用語は少ないため、行動遺伝学をまったく知らない方でも読みやすい内容となっています。

『なぜ、勉強しないといけないんだろう…?』と、一度でも思ったことがある方であれば、誰もが興味深く、面白く読み進められるはずです。

 

とはいえ、もちろん教育に携わる方、または携わる予定がある方にとっても、何かしらの学びが得られます。

遺伝の影響を持ち出すことは、教育をする側にとっては、時に都合の悪いことかもしれません。

ある意味ではタブーになっている面もあるかもしれませんが、『遺伝の影響を考慮した教育をすべき!』という著者のメッセージには、少なからず共感する方もいるはず。

(自分は少なからず共感しました)

2018年出版と比較的新しい本でもあるので、比較的最近の行動遺伝学事情を知るにもとても良い一冊だと思います。

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<2>遺伝子を生かす教育:行動遺伝学がもたらす教育の革新

おすすめポイント
  1. 行動遺伝学の権威:ロバート・プロミンが著者
  2. 類書にはない内容が満載

続いておすすめなのがこちら。

アメリカの遺伝学者であり、心理学者でもあるロバート・プロミンが共著で書いた一冊になります。

プロミンは行動遺伝学の権威として有名な方。

本書はそんな氏の研究結果を交えながら、環境と遺伝との関係や、イギリスの教育内容などを垣間見ることができる内容となっています。

類書とは違った視点から行動遺伝学が学べるのが特徴です。

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<3>日本人の9割が知らない遺伝の真実

おすすめポイント
  1. 行動遺伝学者:加藤 寿康さんが著者
  2. 身近な視点から行動遺伝学が理解できる

人の才能や性格に遺伝の影響があることは、誰しもが程度の差はあれ、実感していることだと思います。

とはいえ、それが具体的にどのくらい、またはどの分野に影響しているのかを理解している方は少ないはず。

その答えが書かれているのが本書です。

 

著者は1冊目にご紹介した本と同じく、行動遺伝学者の安藤 寿康さんです。

さきほどご紹介した本よりは、ややまとまりに欠ける部分はありますが…より身近な視点から行動遺伝学を理解できる一冊となっています。

『遺伝の影響とどう向き合うべきか?』というところまでフォローされているので、行動遺伝学の知識を実生活に活かしたい方は、本書から何かしらの学びが得られるはずです。

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<4>遺伝子の不都合な真実ーすべての能力は遺伝である

おすすめポイント
  1. 行動遺伝学者:加藤 寿康さんが著者
  2. 統計データが豊富

身近な具体例ではなく、統計データを主体に行動遺伝学を学べる本がこちらです。

どういった才能には、どのくらい遺伝が影響するのかも書かれているため、行動遺伝学への学びをより深められる一冊となっています。

 

また『遺伝の影響がある』と聞くと、いかにも『親の性質をそのまま引き継ぐと思われがち』ですが、本書ではそういったよくある誤解についての理解も深められます。

ここでご紹介した安藤さんの本のなかでは、やや周りくどい部分が目立ちますが、それだけ『遺伝』というテーマが誤解を招きやすい分野だからこその配慮なのかもしれません。

<+α>遺伝マインド –遺伝子が織り成す行動と文化

おすすめポイント
  1. 遺伝の基礎を学べる
  2. 行動遺伝学をふくめた、遺伝学の研究手法が理解できる

最後は行動遺伝学をふくめた、遺伝全般が学べる本です。

『そもそも遺伝って何?』みたいな基本的なところから、一卵性双生児と二卵性双生児の類似度を調べる行動遺伝学の研究手法についても詳しく理解できる内容です。

行動遺伝学の本とはいえないため、+αとしてご紹介させて頂いていますが、行動遺伝学に興味がある方は読んで損はないかと思います。

行動遺伝学の本のおすすめまとめ

以上が、行動遺伝学のおすすめ本でした。

行動遺伝学の本選びの際には、一つの参考にして頂ければ、と思います。

それでは。

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