『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』要約と感想【3つのポイント】

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術

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自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』を読みました。

まず本書のタイトルであるパワーワード”自衛隊メンタル教官”というのは、著者である下園 壮太(しもぞの そうた)さんのことを指しています。

下園さんは防衛大学校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。

そこで陸上自衛隊の歴史上、初となる『心理幹部』として、数多くの自衛隊員たちのメンタルヘルスのサポートやカウンセリングを行ってきた経歴が背景となっているようです。

本書では『メンタルを強く維持するための戦略的方法論が学べる内容』となっていました。

続きを見るとわかること
  1. 【要約と感想】『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』要約と感想【ポイントは3つ】

本書では主に『疲労のコントロール』に重点を置いたうえで、日々過酷なトレーニングや活動に従事する自衛隊で実際に取り入れられている実践的な内容が語られていました。

本書の3つのポイント
  1. 弱音
  2. ムリ
  3. 休息

それではここからは、本書で語られていたことを上記3つのポイントの順にご紹介させていただきます。

<1>弱音を吐くメリット

まずこのことは自衛隊らしからぬと思われるかもしれませんが…本書では繰り返し、“弱音を吐くこと”の重要性が語られていました。

下園さんいわく、実際に自衛隊の厳しい訓練などを例にとっても『一言も弱音を吐かない自衛隊員は急に心が折れてしまうこともあった一方で、むしろはじめからグチグチと不平を口にする自衛隊員の方が、最後まで任務をまっとうする例もあった』とのことです。

また弱音を吐くことは自分以外に周りにも良い影響を与える面もあるようで、それはその人自身の心の状態などを、周囲に知らせるサインになり得ることだそうです。

<2>ムリをしない大切さ

ただしその一方で、現実はムリをする人が少なくありません。

下園さんは、一般に人が抱えるストレスの原因の一つには、この”ムリをしてしまうこと”の影響が少なからずあると考察しています。

もっとも、ムリをしがちな人が多いのは、ムリをすることを称賛する社会や組織の影響もあると見ているようです。

ムリな力を加えると機械が壊れてしまうように、人間もムリを重ねると心身を壊すことにつながるとのこと。

“ムリをしない”ことはメンタルをコントロールするうえでとても大切な要素であることも、本書では繰り返し語られていました。

<3>”休むことも仕事”である

またムリをしないことと合わせて強調されていたのが、“休養”の大切さです。

これについては下園さんが以下のように話していたのが印象的です。

隊員にとって、休養することは、頑張ることと同じ、いやそれ以上に必要な「仕事」なのだ。

(5ページより)

このことは自衛隊員に限ったことではなさそうですね。

とはいえ、そのために本書では『スケジュールには前もって疲労を回復するための時間をあらかじめ設けておく』ことが推奨されていました。

これらを疎かにしてしまうと『無性にイライラする…』、『人に強く当たってしまう…』といったストレス反応や、『目の前のことに意欲が湧かない…』などといった、うつに近い状態になることもあるようです。

またもしネガティブな感情がコントロールできなくなったときは、その感情から距離をとり、呼吸を大きくとる、背伸びをするなどでリラックスすることも合わせて推奨されていました。

『『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』要約と感想まとめ

どちらかというと本書は、メンタルコントロールや疲れを考えるうえで”王道”ともいえる内容が多く書かれていた印象です。

とはいえ、理論よりも実践的に活用できるようにまとめられており、内容はおそらく臨床心理学などにも通ずる面があることでしょう。

それでは。

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