【『名作』一覧】童話や文学、戯曲など【海外と日本の有名作品集】
童話:『ピノッキオの冒険』のご紹介です。
あらすじは読み聞かせができるようにまとめています。参考にして下さいませ。
- 『ピノッキオの冒険』のあらすじ要約
- 参考文献
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『ピノッキオの冒険』あらすじを簡単に【童話】
あらすじと作者紹介です。
物語:冒険により成長していくピノッキオ
あるところに年老いた木彫り職人のジェッペットさんがいました。
ジェッペットさんは、友達に貰った材木で操り人形を作ります。
その操り人形は、『ピノッキオ』と名付けられました。
ピノッキオは、自分で動いたり、しゃべったりできる、とてもヤンチャな男の子です。
ジェッペットさんは、そんなピノッキオのことを我が子のように可愛がります。
ときには一着しかない上着を売って、学校で必要なアルファベットの本を買ってあげたこともありました。
でも、ピノッキオは人形芝居を観るために、そのアルファベットの本を売ってしまいます。
しかも芝居小屋の中で人形たちと大騒ぎを起こし、舞台を台無しにしてしまいました。
人形遣いの親方は、かんかんになって怒ります。
ですが、ピノッキオが、たった一人の家族である父親が、上着を売って本を買ってくれたことを話すと、親方は同情して金貨を五枚くれました。
その後、ピノッキオは家に帰る途中、キツネとネコから、「金貨を二千枚以上に増やせる場所がある」と聞きます。
さっそくピノッキオはその場所へ出かけることにしました。
ところが、ピノッキオは二人組の強盗に襲われて、大きな木の枝に吊るされてしまいます。
そして金貨を口の中に隠したまま、ぐったりと動かなくなりました。
そんな哀れな操り人形を救ってくれたのは、青い髪の仙女*です。
仙女はピノッキオから話を聞き、次のことを尋ねます。
「それで、金貨はどこにあるんです?」
ピノッキオは答えます。
「なくしちゃったよ!」
するとどうでしょう。
ピノッキオの鼻が、ググっと伸びていきました。
ピノッキオが嘘をついたから、鼻が伸びてしまったのです。
仙女が嘘をつくピノッキオの癖を直すためにそうしたのでした。
でも、ピノッキオはひどく悲しんだので、キツツキに鼻を削らせて、元通りにしてもらえました。
その後、結局、金貨は盗まれてしまいました。
しかし、仙女はピノッキオに、「いい子になれば人間にしてあげる」と言ったので、ピノッキオは学校に通うことにしました。
ですが、ピノッキオはもうすぐ人間になれるというところで、おもちゃの国で毎日遊んで暮らすようになりました。
するとピノッキオの体はロバになり、その姿のまま海に落ちてしまいましたが、魚がロバの皮を食べてくれたので、元の操り人形に戻ることができました。
ところが、ピノキオがホッとしたのも束の間、今度は巨大なサメに飲み込まれてしまいます。
しかもそのサメのお腹の中には、なんとジェッペットさんがいました。
ジェッペットさんは、息子の行方を探している途中、運悪くサメに食べられてしまっていたのです。
二人はなんとか無事にお腹から脱出し、浜辺にたどり着きます。
それからピノッキオは、体が弱くなった父親の世話をして、勉強も続けていきました。
そしてある日、ピノッキオは目を覚ますと、人間の子供になっていたのです。
(おわり)
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[用語の説明]
*仙女:不思議な力を持つ神のような女性
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作者:カルロ・コッローディ
作者:カルロ・コッローディ(1826~1890年)
イタリア出身。
教科書用の児童文学作品を世に残しました。
本作:『ピノッキオの冒険』は世界的な代表作です。
『ピノッキオの冒険』あらすじを簡単に【童話】まとめ
木の人形:ピノッキオは自由でワガママな少年でした。
しかし、冒険を通じて少しずつ成長していきます。
そんなピノッキオの姿には、”普通の子供”と重なる部分も多いです。
そのこともこの童話が、世界中で共感され、愛されている理由の一つなのかもしれません。