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『今すぐ!最高の彼に出会うための マッチングアプリ恋愛術』を読みましたよ。ヤローだけど読みましたよ。はい。
一言でいうと、『マッチングアプリに留まらない恋愛の必勝法』といった内容でした。
とはいえ、恋愛の本といえど、使い古された恋愛テクが書かれているわけではございません。
コピーライティングにも通ずる部分があり、個人的にめちゃくちゃ勉強になりました。
「いやいや、恋愛術もクソもねーだろ!」とか、「なんだかんだ見た目っしょ!」とか、「結局カネだろ!?あぁん!!??」と思ってしまうような、疑り深い心の汚れた自分のような人間でもタメになりました。はい。
またそれ以上に内容はじめ著者の文章がめちゃくちゃ面白かったので、語弊があるかもですが、エンタメとしても楽しめる一冊です。
今回はそんな本書を書評させていただくこととします(`・ω・´)ゞ
- 著者紹介
- ベネフィットのススメ
- デメリットの考え方
- 参考文献
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『今すぐ!最高の彼に出会うための マッチングアプリ恋愛術』書評
それでは順にご紹介させていただきます。
著者:おとうふさん【『マツコの知らない世界』などに出演】
まず著者は”おとうふさん”という名前のお方。
なんでも”おとうふ”という名前は、本人が「おとうふメンタルだったから!」ということに由来しているとか。覚えやすいですね~。
そんなおとうふさんはこれまでに、テレビ番組『マツコの知らない世界』に出演してマッチングアプリをプレゼンしたり、今までに30種類以上のマッチングアプリを使い、300名以上と出会ってきた経験を持っているそう。
本書はそんなおとうふさんの経験則などが詰まった一冊となっています。
“ベネフィット”を強調セヨ!!( ✧Д✧) カッ
そのなかでも、マッチングアプリの”プロフィール欄”に、“何を、どう書くのか?”が大切なんだそう。
そこでカギになるのが、“ベネフィット”の存在。
念のため、”ベネフィット”というのは、日本語で”利益”とか”恩恵”を意味します。マーケティング界隈でもよく使われる言葉です。
つまりは、”相手にとってどんなイイことがあるのか?”を、“マッチングアプリのプロフィール欄にしっかりと書きましょう!”ということです。
[例1]得意なこと:料理のバアイ
たとえば、料理が得意な人が、そのことを相手にアピールしたいとします。
ベタなパターン
上記のような例をマッチングアプリのプロフィール欄にそのまま書いちゃうパターンは、実際に結構ありがちなようです。
もちろん決してダメではないらしいのですが…可能であれば、「料理ができることは、相手にどんなベネフィットをもたらせるのか?」ということまで考えてプロフィール欄に書くようにすると、良いようです。
具体的には次のような感じ。
料理を作りすぎてしまうので、味見をしてくれる人募集中です!
これなら料理が得意というメリットから、味見ができるというベネフィットがうまくアピールできています。
もちろんその人のキャラクターなどによるとはいえ、個人的にはちょっとお茶目な感じもあって良い気がしますね~。
少なくともこの方が親しみは感じますし、印象にも残る気がします。大いに納得。
[例2]『ドミノ・ピザ』の成功例
とある人
また補足として、ベネフィットの効果は、本書以外でも至るところで確認されています。
なかでも『ドミノ・ピザ』のベネフィットにまつわるエピソードはとても有名でしょう。
ドミノ・ピザは元々アメリカにある、ごくありふれたピザ屋でした。
しかし、あるときお客さんに独自性のある、とあるベネフィットをアピールし始めたところ、それが爆発的人気につながります。
結果として、全世界で15,000店舗を誇る巨大ピザチェーン店にまで成長しました。
以下がそのベネフィットです。効果的だった理由もまとめておきました。
【当時ドミノ・ピザが使ったベネフィット】
アツアツのピザを30分以内にお届けします
できなければ代金はいただきません
無料です
- 昔の宅配ピザは冷めていることが当たり前だった
- どの競合他社もやっていないベネフィットだった
ドミノ・ピザの創業者:トム・モナハンも、後にこのベネフィットの存在が世間からの注目を集め、ドミノ・ピザの売上を莫大に伸ばしたことを証言しています。
もちろんピザと恋愛はまったく別物。
ですが、”ベネフィットを使って何かの魅力を相手にうまく伝える”といった意味においては、少なからず参考になる部分は…あると思います。多分。
さらにドミノ・ピザのようにベネフィットによって多くの人からの人気や支持を集めたケースは、人や分野を問わず世界的に数多いです。そのため、マッチングアプリのような恋愛も…ということに、ここではしておいて下さいませ。
デメリットは強調しすぎなくてOK∠( ゚д ゚)/
またマッチングアプリでは、自分のデメリットは無駄に強調しなくても良いらしいとのこと。
たとえば、料理が苦手な人が、何か理由があって、そのことをマッチングアプリのプロフィール欄に書きたいと思ったとします。
しかし、それでもわざわざ「料理が苦手です!」と、直接的に書く必要はあまりないとのこと。
なんでも、デメリットを強調しすぎることは、相手からすると必要以上に気になってしまうなど、逆効果になる可能性があるからなんだそうです。
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心理学には、『セルフディスクロージャー』や『自己開示』といって、『自分のデメリットなどをさらすことで相手からの信頼を得る』といったような理論があります。
そのため、自分のデメリットをさらすことには少なからず意味はあるものの、ことマッチングアプリにおいてはそうともいえない部分もある模様。
本書の最終章でも、「恋愛ノウハウを鵜呑みにしない」ことが推奨されていましたが、これもそのことに通ずることなのかもしれません。個人的にはとても納得ですね~。そもそもマッチングアプリの状況自体が特殊ですし。
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そのため、もしマッチングアプリのプロフィール欄に、自分のデメリットを書く場合、次のような例が良いようです。
今は料理が苦手ですが…その分、「伸びシロあります!」
(または「絶賛勉強中です!」など)
デメリットがメリットやベネフィットのように見えるテクニックですね…。
「これは…イイ。笑」←単純
『今すぐ!最高の彼に出会うための マッチングアプリ恋愛術』書評まとめ
- ベネフィットは鬼大事
- デメリットの強調には気をつけるべし
- ヤローが読んでも面白いよ
本書は女性の読者に向けて書かれた一冊となっていますが、自分のようなヤローが読んでも参考になる部分は多々あるでしょう。笑
特に「こんな男はヤバい!」といった内容は、ヤローたちにとって戒めというか…ヤローたちの襟を正してくれるような内容になっているはずです。自戒を込めて。また繰り返す通り、本書は単純に読み物として文章はじめ内容がめちゃくちゃ面白かったので、語弊があるかもしれませんが、エンタメとして読んでもきっと楽しめます。
おとうふさんの次回作に期待しています。では。
参考文献
[ベネフィット]
[セルフディスクロージャー]
>>Unlock Your Confidence:Find the Keys to Lasting Change through the Confidence Karma Method
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