『良い習慣、悪い習慣ー世界No.1の心理学ブロガーが明かす あなたの行動を変えるための方法』要約&書評

良い習慣、悪い習慣-世界No.1の心理学ブロガーが明かす あなたの行動を変えるための方法

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良い習慣、悪い習慣ー世界No.1の心理学ブロガーが明かす あなたの行動を変えるための方法』という本を読みました。

著者は月間100万PVを突破した心理学ブログ『PsyBlog』を運営するイギリスの心理学ブロガー:ジェレミー・ディーンという方です。

一言でいうと『後悔しない毎日を送れるようになるヒントがわかる内容』となっていました。

主に心理学の理論や研究結果、実験結果などを活用して、習慣が定着するカラクリや、なかなか理想の習慣が身につけられない人の原因などを考察。

そのうえで読者が理想的な習慣を手に入れるために役立つ方法論が散りばめられた内容となっています。

続きを見るとわかること
  1. 【要約&書評】『良い習慣、悪い習慣』

『良い習慣、悪い習慣ー世界No.1の心理学ブロガーが明かす あなたの行動を変えるための方法』要約&書評

要点をまとめました。

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”強い習慣”と”弱い習慣”

まず本書には、習慣には”強さ”が存在することが指摘されていました。

これは習慣によって定着の難しさが変わることに他ならず、習慣を考えるうえで、意外と見落とされやすい事実とのことです。

たとえば以下2つの例を比較すると、前者の方が習慣として定着させやすいことは明らかです。

習慣と強さの例
  1. コップ一杯の水を飲む⇒習慣化しやすい
  2. 強度の高い運動⇒習慣化が難しい

そのため、本書ではこれらの事実などを踏まえつつ『習慣が完全に定着するまでの日数には、決まりきった答えはない』ことを繰り返し強調していました。

とある人

何日で習慣化できますか?
それは習慣によりますな~

著者

ちまたに溢れる『習慣は〇〇日で身につく!』とのような、よくあるうたい文句も明確に否定していたのが印象的です。

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『部分強化効果』

一方で本書では、”悪い習慣”(その人にとってあまり喜ばしくない習慣などのこと)が定着してしまう原因も指摘しています。

その原因は”ネット依存”を例にしたうえで、心理学でいう『部分強化効果』が関係している可能性を示唆していました。

これは本書によると『決まった報酬が貰えない状況に慣れること』に通ずることのようです。

つまりネットで得られることは、いつも楽しいこと(≒報酬)ばかりではない事実があるにも関わらず、人は”たまにある楽しさ”(≒ランダムに得られる報酬)を期待している節があるため、そのことがネット依存を加速させている面があるとのこと。

ラッキーセブン

またこのことは『ギャンブル』にも通ずる一面があるそうです。

いつも当たりが出るとは限らないランダム性があるギャンブルにハマってしまう人は、実は報酬そのものだけではなく『”ランダム性のある報酬の出され方”に大きな影響を受けているのでは?』ということです。

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習慣の3つの特徴【無意識/無感情/周囲の状況】

習慣には大きくわけると3つの特徴があることも記されていました。次がその3つになります。

習慣の3つの特徴
  1. 無意識
  2. 無感情
  3. 周囲の状況

この理由は本書によると『習慣は多くの場合『無意識かつ無感情に行われている実態が少なからずある』』からだそうです。

これは習慣によるかもしれませんが、少なくとも『歯を磨く』などの日常的な習慣などには当てはまりそうです。

とはいえ、本書が特に強調していたのは3つ目でして『人は必要以上に周りの人や状況に影響されやすい一面がある』ことが語られていました。

またこれら3つは相互依存している面もあるようで、たとえば周りの環境をガラリと変えると、必然的に意識的な時間が増え、今まで無意識、無感情に行っていたことが顔を覗かせにくくなるような面もあるんだそうです。これは言われてみるとそうだな…と思いました。

シナジー

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ストレスに使える”実行意図”

不満”などのストレスは習慣化を考えるうえで敵となり得る面もあるそうです。

対処法には、あらかじめ『実行意図』のルールに落とし込んでおくことを推奨していました。

これは『もしストレスを感じたら、習慣化したい『〇〇をする』』といったルールを用意、実行する考えです。いわゆる『if-then プランニング』ですね。

不満などのストレスによって習慣化が阻害される影響を少なくできるとしています。

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『良い習慣、悪い習慣ー世界No.1の心理学ブロガーが明かす あなたの行動を変えるための方法』要約&書評まとめ

他にも習慣にまつわる情報が盛りだくさんの一冊でした。

またここでは触れていませんが、心理的な習慣についても取り上げていたのが印象的です。

自分の習慣を客観的に見直してみて「もっとこういう毎日が送れたら…」との思いが少しでもある方にとっては、本書を見る価値は少なくありません。

現場からは以上です(`・ω・´)ゞ

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