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『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』を読みました。
社会心理学などをご専門とする亀田 達也(かめだ たつや)さんが監修した一冊です。
シリーズとはいえ、”眠れなくなるほど面白い”という…いかにも煽り気味なタイトルが入っています。笑
とはいえ、内容は『社会心理学がより身近に感じられて、ゼロからわかる面白い一冊』でした。
- 【要約&感想】『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』
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『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』要約と感想【2つの心理】
本書の内容を2つご紹介させていただきます。
流行に乗る人の心理
まず1つ目は”流行に乗っかる人、乗っからない人の心理”です。
音楽やマンガをはじめとしたエンタメ、またはファッションや言葉遣いなどなど…世の中には様々な”流行(ブームやトレンド)”が溢れています。
とはいえ、その流行りに乗っかりやすい人、またはそうではない人というのは、一見するとまったく違った”心理”を持っているように感じられるかもしれません。
しかし、あくまで「人と違っていたい!」などといった、“差別化したい願望”(言葉が適切ではないかもしれませんが)という視点から見た場合、これらの人らはどちらも同じような心理が働いているとされているようです。
これは例えば、まず”流行に乗っかることが多い人”というのは、少なからず「人とは違ったことがしたい!」という心理があると思われます。
その一方で逆に”流行にあまり敏感ではない”、“流行に乗っかることが少ない人”というのも、実は”流行に乗っからない”という行動をとることで、「人とは違ったことがしたい!」という心理があるのでは?ということです。
よって何かと流行りに敏感な人のことをからかったり、「小馬鹿にする!」ような人がいるとするならば、実はその人自身も流行に乗っかりやすい人とさして大きな違いはないのでは?という風に見ることができるのかもしれません。
ネット炎上と人の心理
2つ目は”ネットの炎上と心理学の関係”についてです。
クソリプが飛び交うSNSやネットニュースなどでは、今や有名人などのスキャンダルや不祥事などをきっかけに、ネットが炎上することはもはや珍しいことではございません。むしろ見慣れた光景です。
とはいえ、本書ではそんなネットが炎上しやすい理由についても考察されていました。
それは結論からいうと、“”ネットは自分と同じ意見や考えなどを持つ人が“自分以外にも多くいる”ことを目にすることで、その自分の意見や考えなどに自信を強める心理が働きやすい””からなんだそうです。
この原因としては、そもそもネットは自分と同じような意見や考えなどを持つ人を見つけやすいところがあるからとのこと。
匿名性が強いネットの特徴も影響しているようです。
普段言えないようなズバッとハッキリした意見や考えなどを目にすることができる環境であることも、批判が加速しやすい面があるのかもしれません。
『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』要約と感想まとめ
本書ではちょっと小難しいともいえる社会心理学の用語などを、身近なことと絡めるなどして、その社会心理学自体が、より身近に感じられる一冊となっています。
実際に読んでみても、「あー、言われてみると確かにそうかもなー」と思わず思ってしまう内容が多くありました。
ボリューム的にも教科書や専門書などと違って読みやすいと思います。
社会心理学はじめ、心理学の世界に足を踏み入れるための入門書の入門書としては、とてもイイ一冊です。
参考文献
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