パンぞう
トモヤ
特別区の採用試験に応募するには、東京23区の中から3区までを希望区として人事委員会に提出する必要があります。
提出した希望区は最終試験でもある区面接で考慮される流れです。
【特別区の完全ガイド】受験から合格への道のりを総まとめ【経験談】
とはいえ、その前には学科試験や人事院面接が待っているので長い道のりですが…。
しかし、特別区では応募時に提出した希望区の変更はできません。
希望区を提出した後に自分の決断を後悔してもどうにもならないんですね。
なので今の段階から具体的にどの区に行きたいのかを決めておくことはとても大切です。
そこで今回は、後悔しない希望区選びをする方法について、僕の経験談をお話しさせて頂きますね(`・ω・´)ゞ
- 希望区選びで重視すべき4つのこと
- 特別区を受験するうえでの注意点
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特別区の希望区の選び方【ポイントは4つ】
結論からいうと、希望区選びで重視するポイントは以下の4つ。
- 仕事内容から決める
- 縁のある区にする
- 住んでみたい区で選ぶ
- 家から通える区にする
すべてを考慮する必要はありません。
自分が働くことを思い浮かべて、重視すべきポイントを1つか2つ決めてから区選びをしましょう。
では、順にくわしくお話ししていきます。
<1>各区の仕事内容から区を選ぶ
まず1つ目は、各区の仕事内容から自分がやってみたい仕事をしている区を選ぶ方法。
仕事内容を知るには、説明会やOB訪問、公式サイトなどを利用するのが一般的です。
パンぞう
ナマケモノ君
特別区は区によって抱えている問題点や政策の指針が異なります。
なので仕事内容も大きく違いがあるのが特徴的です。
なんとなく希望区を決めてしまうと、働き始めてからミスマッチの原因になります。
合格したら将来の職場にもなる区選びは慎重にいきたいところです。
せっかく仕事にするなら『自分がやりたいことや自分にとって向いていること』ができる区を選びたいですよね。
いうまでもありませんが、興味や向き不向きは人それぞれ。
もしやりたいことや自分にとっての適性がハッキリしていない方は、一度自己分析をしてみましょう。
申込みギリギリになってもかまいません。
繰り返す通り希望区選びは後で変更できないので慎重になるべきです。
僕も何日も悩んだうえで決めました。
ナマケモノ君
とはいえ、区によっては仕事内容に大きな違いが見られないこともあります。
そういった場合は、これからお話しする②~④の選び方をご参考にして下さい。
また、公務員の仕事は多岐に渡ります。
必ずしも自分の希望通りの仕事ができるとは限りません。
パンぞう
しかし、特別区には異動もあるので、最初に配属された場所が想像と違ってもずっと希望した部署で働けないわけではありません。
仕事内容は大切ですが、それだけにこだわる必要がないのもまた事実です。
<2>思い入れのある区を選ぶ
2つ目は『住んだことのある区』、『行ったことのある区』など自分にとって思い入れのある区を選ぶ方法です。
特別区職員は区への配属が決まったら、原則としてその区でずっと働くことになります。
なので仕事の向き不向きと同じくらい配属された区に対して愛着が持てるかは重要になるんですね。
<3>住んでみたい区を選ぶ
住んでみたい区を選ぶ方法もアリです。
繰り返す通り配属後はその区でずっと働くことになるからです。
もちろん実際に住んでみないとわからないことの方が多いかもしれません。
とはいえ、東京は都会寄りの区もあれば下町寄りの区もあります。
いくら仕事が合っていても、自分の性格に合った環境でないとストレスになるかもしれません。
ちなみに僕は都会過ぎる場所はダメです。人混みが苦手なので…。笑
可能であれば興味がある区には一度足を運んでみると良いでしょう。
パンぞう
<4>家から通いやすい区を選ぶ
最後は東京都に現在住まわれている方限定の話になりますが…。
『家から通いやすいかどうか』も希望区の選び方の一つです。
なぜなら、東京23区内で暮らそうとすると、生活費はとても高くなるからです。
有名どころだと港区や品川区は生活費が高くなります。
生活費を抑える意味でも家から近い区を選択することは悪いことではありません。
区によっては寮がある場合もあります。
しかし、空き部屋がないと入寮できません。
それに寮には年齢制限があることも多いです。
特別区は公務員という性質上、そこまで高い給与がもらえるわけではないです。
金銭的に不安がある方はできるだけ家から通える区を選択することも賢いやり方なんですね。
特別区の希望区選びをするうえでの注意点【4つの知っておきたいこと】
パンぞう
トモヤ
①希望区の変更はできない
繰り返しお話ししていますが、特別区では応募時の希望区の変更は認められていません。
僕の知人も応募した後に希望区の変更を願い出た方がいましたが、認められませんでした。
パンぞう
トモヤ
特別区では配属が決まった区でずっと働くのが大原則ですが…。
『人事交流』といって区を異動する制度もあります。
例えば、以下は品川区の平成29年度の人事交流の状況です。
転出者数というのは品川区から他の区へ移動した職員の数。
転入者数は他の区から品川区に来た職員の数のことです。
表の通りですが、人事交流が行われているのは10人に及びません。
毎年数人なので、人事交流は活発とはいえないです。
ちなみに人事交流の状況は他の区でも似たようなものです。
区を異動する手段はあれど、とてもレアなケースであるのは間違いないですね。
配属された区でずっと働くことを念頭に区選びをすることが大切なのは変わりません。
②希望区以外から連絡が来ることもある
ナマケモノ君
特別区では応募時に第3希望まで希望区を提出しますが…。
必ずしも自分が希望した区に配属が決まるとは限りません。
配属される区は区面接によって決まりますが、希望区は採用試験の成績が良かった方から順に考慮されます。
【特別区の区面接の日程】電話から内定までの流れを経験者の自分が振り返る【備忘録】
まったく想像していない区から面接の連絡がくることもあるので覚えておきましょう。
時間があればその他の区の希望度も考えておくと良いかもしれません。
③採用予定がない区も応募可能
パンぞう
トモヤ
採用予定がない区が一名も採用しないとは限りません。
僕の経験でも、採用予定のなかった区から電話連絡を頂いたことがありました。
なのでどうしても行きたい区があるなら、採用予定がなくても希望区にしておくことを強くオススメします。
各区の採用担当者は優秀な人材を欲しています。
採用予定がない区を希望区にしても選考で不利になることはありません。
④江戸川区は『独自採用方式』
江戸川区は他の区と違って『独自採用方式』を導入しています。
パンぞう
トモヤ
江戸川区の公式サイトでは、『江戸川区を第一希望区にしている受験者を優先的に採用する方式』をとっていることを明言しています。
区の配属は基本的に成績上位者から優先して区の配属を割り当てますが…。
江戸川区では成績の順位に関係なく割り当てを行うということです。
つまり江戸川区への熱意を持った受験者を優先する採用方式をとっているんですね。
ナマケモノ君
あまり良い言い方ではないかもですが…。
区にこだわりがない方は江戸川区を第一希望区にすれば、採用へのチャンスはグッと近付くはずです。
特別区の希望区まとめ
- 仕事内容から決める
- 縁のある区にする
- 住んでみたい区で選ぶ
- 家から通える区にする
いかがだったでしょう。
特別区は魅力のある区がたくさんあるので、どれにしようか迷われる方もいるかと思います。
僕も当時はとても悩みました…。
しかし、希望区選びは無駄な時間ではありません。
僕の経験上も行きたい区が明確な受験者ほど試験への熱意が高いことは明らかだったからです。
何度もお話ししていますが、特別区では試験成績の上位者から順に区の配属が決定します。
つまり、自分が行きたい区があるのなら試験勉強を頑張らなければいけません。
希望区選びが済んだらすぐに試験対策に取りかかっていきましょう( ・ㅂ・)و ̑̑
この場を通じてになりますが心から応援しています。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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