悩む学生
トモヤ
指定校推薦は便利な制度です。
条件さえ満たせばほぼ100%大学に進学できます。
とはいえ、メリットがあれば必ずデメリットがあるものです。
ちなみに僕は学力試験が必要な一般入試で大学に入りましたが…。
最初は『今思うと受験勉強って時間の無駄だったかな…やっぱり推薦は良いな…』なんて思っていました。
しかし、実際に大学に通ってみると指定校推薦は良いことばかりではなかったです。
そこで今回は理系大学を卒業してエンジニアとして働いている僕が指定校で大学に行くことについて真実をお話ししていきます。
指定校で大学進学する方は参考にどうぞ。
- 指定校推薦のデメリットとメリット
- よくある勘違いについて
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【指定校推薦のデメリットとメリット】デメリットは4つある
まずはいきなりデメリットからいきましょう。
結論からいうと以下の通り。
- 単位を取るのに苦労する
- 大学入学後にやる気がなくなりやすい
- 中退することは基本不可
- 進学先の自由度が低い
異論があるかもですが上記はすべて実話です。
それでは順にお話ししていきます<(_ _)>
<1>単位を取るのに苦労する
指定校推薦で大学に入ると単位を取るのに苦労します。
そもそも指定校推薦は一般入試と違って学力試験が免除される試験。
一般入試組よりも学力面でハンデがあるからです。
僕が通っていた理系大学では数学と物理、化学あたりで単位を落とす推薦組の方が非常に多かったです。
特に数学系の科目はヒドかったですね。
まぁ暗記科目でないので基礎を理解できていないとキツいんでしょうね…。
推薦で理系大学に行くと大変になる理由はこのためでしょう。
まぁ単位を落としても卒業できれば良いという声もあるかもですが…。
必修科目を落としたら進級すらできなくなります。
【必修科目とは…】
卒業するのに絶対に必要な科目のこと。
理系だと数学系の科目が多い。
しかも大学1~2年生の段階である程度の単位を取得しないと就職活動に支障が出ます。
そうなると悲惨です。
企業の大事な説明会があるのに授業で出られない…なんてことになったら大学を卒業しても即ニートですからね。
【指定校推薦を後悔させない!】大卒の僕が話すよくある後悔と解決法
さらに悲惨ですよね…。
<2>大学入学後にやる気がなくなりやすい
指定校推薦で大学に入学してきた方はやる気をなくしやすい傾向にありました。
というのも、繰り返す通り指定校推薦は学力が免除される試験です。
なので頑張って大学進学をしてきた一般入試組よりも大学に対する思い入れみたいなのが薄いんですよ。
やる気MAXの学生
ぶっちゃけ推薦組は上記のようなメンタルが低いです。
エラそうにいってしまってスイマセン…。しかし、事実です。
実際に一般入試組は勉強して大学に入ったことに良い意味でプライドがあります。
僕も『死ぬ気で勉強したんだから何が何でも卒業したい』と思っていましたので。
あと古い考えかもですが受験勉強すると勉強に対してメンタルが鍛えられます。
受験勉強を経験すると勉強慣れするんですよ。
僕は指定校推薦を否定するつもりはありません。
【指定校推薦は逃げじゃないと思う】一般入試で大学進学した僕の意見
しかし、推薦で大学に入ると勉強慣れしていない+大学に思い入れが低いので大学の勉強でつまずいたときに挫けやすいのは事実です。
<3>中退することは基本不可
あと指定校推薦で大学進学すると簡単に中退できません。
指定校推薦は高校と大学の信頼関係で成り立っている制度だからです。
場合によっては制度を利用するときに誓約書みたいなものを書かされます。
学校によっては、大学生活での成績を高校に送る必要もあります。
【指定校推薦を後悔させない!】大卒の僕が話すよくある後悔と解決法
…色々と面倒ですよね。
とはいえ、指定校推薦で入った大学を中退することは基本的には不可能です。
それに推薦で進学した方が大学を辞めると翌年から卒業した高校の指定校推薦の枠が減らされてしまうかもしれません。
…まぁそれでも辞めるのは『基本的に』不可能というだけです。
法的な拘束力はないので最終的にはすんなり辞められるとは思いますが。
<4>進学先の自由度が低い
これは大学入学前のデメリットですが…。
指定校推薦は進学先の自由度が低めです。
そもそも指定校推薦は高校に提示された大学しか行けません。
しかも進学後の学部学科もハッキリ決まっています。
自分が希望する大学に自由に応募できる一般入試とは自由度が違いますよね。
まぁ大学や学部学科にこだわりがないならデメリットにはなりませんが。
ですが、間違ってもテキトーに大学を選ぶのはおすすめしません。
【大学に行く意味がわからない…】わからなくなったときに聞いて欲しい
入学後に後悔しないためにも、自分が何を目的に大学へ行くのかだけはハッキリしておきましょう。
【指定校推薦のデメリットとメリット】メリットも4つ
お次は指定校推薦のメリットについて。以下が結論です。
- ほぼ100%合格できる
- 受験勉強をしなくて良い
- 自分の偏差値以上の大学に行ける
- 受験費用が安上がり
見ての通りメリットはすべて大学入学前のことになりますが…。
ここでも順にご説明させて頂きます。
〔1〕ほぼ100%合格できる
指定校推薦のメリットは何といっても合格が保証されていることです。
ほぼ100%に近い確率で合格できます。
僕がお世話になった高校の教師も『10数年教師をやってきて指定校で落ちた生徒は見たことがない』といっていました。
もちろん僕も指定校で落ちた生徒は見たことがありません。
まぁ受験勉強ガチ勢からすればズルいと思われることもありますが…。
【指定校推薦=ずるいの真実】大卒の自分が目にしてきた現実【異論は認めます】
とはいえ、指定校推薦=合格なのはほぼ間違いないです。保証はできませんが。
〔2〕受験勉強をしなくて良い
受験勉強をしなくて良くなるのも指定校推薦のメリットです。
大学によりけりですが指定校推薦の内容のほとんどは面接ですので。
普通科の生徒であれば早い段階で受験の苦しみから解放されます。
日程的にも指定校推薦は一般入試よりも早く行われますからね。
もちろん大学入学後のことを考えるなら勉強はするべきです。
特に理系大学に進学するならなおさらですね。
【指定校推薦を後悔させない!】大卒の僕が話すよくある後悔と解決法
しかし、受験が控えたなかで勉強するのとではメンタル的なストレス具合が違います。
指定校推薦で大学を決めれば勉強から解放されるのは間違いないかと。
〔3〕自分の偏差値以上の大学に行ける
自分の偏差値以上の大学に行ける可能性があるのも指定校推薦の特徴です。
ご存じかもしれませんが、指定校推薦は学内の評点で使えるかが決まります。
言い変えれば、学力以上に学校の成績が良ければ自分のレベルより高い大学に行けるんですね。
なのでテストの点数がトップクラスでなくても真面目な学生はチャンスが広がります。
こういった指定校推薦の特徴に一部では否定的な意見もあります。
ですが、否定的な意見のほとんどが感情論なので、使う側はあまり気にする必要はないです。
【指定校推薦は逃げじゃないと思う】一般入試で大学進学した僕の意見
控えめにいって夢があるので、使える制度は使っておいた方が吉です。
〔4〕受験費用が安上がり
最後のメリットは指定校推薦を利用すれば受験費用が安上がりですむという話です。
思いつく限りでは以下の内容でお金をかける必要がなくなります。
- 一般入試の受験料(併願の受験料なども当然0円)
- 参考書の購入費
- 塾や予備校の授業料
- 受験会場への遠征費
特に一般入試で滑り止めをすると後々受験料と入学費みたいなのを払う必要も出てきたりします。
まぁ保険としては大事かもですが。
とはいえ、経済的に余裕がないご家庭であれば指定校推薦は大きなメリットになりますね。
指定校推薦のデメリットともメリットともいえないコト
最後に指定校推薦のデメリットともメリットともいえない以下のことについてお話しします。
- 就職で苦労する
- 一般入試組にハブられる
上記はよく聞かれることですがどれも誤解かと。
理由についてお話ししていきます。
[1]就職で苦労する
悩む学生
指定校推薦で大学に行くと就職で苦労するというのは半分ホントで半分ウソです。
くわしい理由は以下にあるので、ここでは簡単にお伝えしていきます。
▼指定校推薦と就職について見てみる▼
【指定校推薦で就職は不利にならない】大卒の僕が断言【影響はゼロ】
理由としては以下の2つになります。
- 履歴書に『指定校推薦』とは書かない
- 単位が取れなくて結果として就職に苦労するかも
まず1つ目ですがそもそも就職活動で応募する企業には指定校推薦で入ったことはバレません。
というより企業に送る履歴書などの提出書類には書くところがないです。
なので指定校推薦だから就職活動で不利になる心配はまったくのゼロです。
よく聞く話ですが誤解ですね。
しかし、2つ目にある通り指定校推薦で大学に入ると単位を落としがちになります。
理由はデメリットでお話しした通りですが学力面でハンデがあるからです。
そのため、指定校推薦で大学に行くと単位が足らなくて十分に就職活動ができない可能性があるんです。
推薦組が就職で苦労するという話はこのためです。
【指定校推薦を後悔させない!】大卒の僕が話すよくある後悔と解決法
つまり指定校推薦は直接的に就職で不利になることはないです。
とはいえ、勉強に付いていくのがやっとで結果として就職活動で大変になるかもということになります。
[2]一般入試組にハブられる
心配をする学生
推薦で大学に行くと仲間外れになることはないでしょう。
少なくとも僕は聞いたことがありません。
まぁよほど偏差値の高い大学であればわかりません。
しかし、繰り返す通り、僕の大学時代やこれまでのエンジニア生活を通して同様の話は聞いたことはないですね。
ぶっちゃけこういった話はあんまり気にしない方が良いと思いますよ。
大学に限らずですが入ってみないとわかりませんので。
とはいえ、あまりにも勉強ができないとさすがにウザがられるかもです。
一部では指定校推薦で入学することを良く思っていない方もいるのも事実。
【指定校推薦が嫌われる理由】大卒の僕が話すリアル【解決策アリ】
なので何度もいいますが指定校推薦といえども大学入学までは勉強は続けるべきだと思いますよ。
大学入学はゴールではなくてスタートですので。
指定校推薦のデメリットとメリットまとめ
- 単位を取るのに苦労する
- 大学入学後にやる気がなくなりやすい
- 中退することは基本不可
- 進学先の自由度が低い
- ほぼ100%合格できる
- 受験勉強をしなくて良い
- 自分の偏差値以上の大学に行ける
- 受験費用が安上がり
いかがだったでしょう。
繰り返しますが指定校推薦のメリットはすべて大学入学前の話。
大学入学後は圧倒的にデメリットが多いのがおわかり頂けるかと。
とはいえ、それでも指定校推薦を利用するのは賛成です。
推薦で入れるならそれに越したことはありませんからね。
しかし、指定校推薦を利用するにしても受験勉強はやるべきです。
大学入学後に苦しむ可能性が高いのは間違いありませんので。
楽しい大学生ライフを送るためにも大学入学後の準備は大切です。
大変だとは思いますがこの場を通じて応援しています(`・ω・´)ゞ
最後までご覧頂きありがとうございました。
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