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パンぞう
トモヤ
結論からいうと、心理学は学問の区分でいえば文系です。
ですが、勉強する内容は理系の要素が強めになります。
そこで今回は、大学で心理学を勉強した僕が以下の内容について経験談をお伝えしていきます。参考にどうぞ。
- 心理学が文系&理系である理由
- 大学などで本格的に心理学を勉強するうえで必要な2科目とは?
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心理学は理系&文系である【入口と中身が違う】
入口は文系【心理学の起源は哲学】
まず冒頭でお伝えした通り、心理学は学問区分でいえば文系です。
実際に僕が通っていた大学でも心理学は文系の扱いでした。他の大学でもそうでしょう。
そのため、これから大学などで心理学を勉強する方は、受験では文系科目を受けることになります。
ではなぜ心理学が文系科目かというと、そもそも心理学はガチガチの文系科目である『哲学』から生まれた学問だからです。
そんな影響もあり、昔の心理学者はかなり哲学的な要素が強めでした。
例えば、『嫌われる勇気』でおなじみのアドラー博士が生み出したアドラー心理学は、哲学色が強いことで有名です。
【嫌われる勇気の内容まとめ】要約を大学で心理学を学んだ僕が解説
しかし、そうはいっても心理学を本格的に勉強するなら、理系科目の理解も欠かせません。
中身は理系【実験では統計学を使う】
学問区分でいえば心理学は文系科目ではあるものの、いざ勉強すると理系寄りの内容が多くなります。
なぜなら、心理学実験では『統計学』が使われるからです。
- 多くの実験協力者を集めて実験開始
- 実験から得られたデータをまとめる
- データを統計して結論を出す
【『心理学実験』の例】一覧まとめ【面白い&怖い5種類(+α)】
上記は僕が大学生時代に研究で心理学実験をした簡単な流れですが、データを扱うときに統計学の知識が必要でした。
そのため、もしこれから大学などで心理学を学ぶなら、統計学は避けては通れません。
>>【統計学のおすすめ本】大学で勉強した僕が実際に役立った良書をご紹介
【統計学の本のおすすめ】大学で学んだ自分が読んだ参考書を厳選
その証拠に僕が大学で心理学の授業をはじめて受けたとき、一番はじめに習ったのは統計の基礎理論でした。
標準偏差とか中央値とかです。
ちなみにいうまでもなく、統計学は数学的なことを勉強する学問です。
なのでもしこれから大学などで心理学を勉強するなら、受験では重視されなくとも数学は少なからず勉強することになるわけです。
つまり心理学は入口こそ文系ですが、実際に勉強すると理系的な内容が必要になる、という話でした。
心理学は理系&文系のハイブリッド科目【勉強には2科目の理解が必要になる】
では心理学をきちんと理解するには、どんな科目を勉強する必要があるかについてですが、結論からいうと2科目の理解が必要です。
これから心理学を大学などで勉強される方や、深く学びたい方は参考にどうぞ。
ちなみにここからはよりわかりやすさを重視して簡単な流れをお伝えしていくので、もっとくわしい内容が知りたい方は心理学の勉強方法をご覧下さいませ。
【心理学の勉強方法】大学で心理学を学んだ自分がお伝えします【独学でも趣味でも対応可】
<1>統計学
まず何度もお伝えしていますが、心理学を学ぶうえで『統計学』の理解は欠かせません。
統計学をある程度理解しておかないと心理学実験のときにうまくデータを扱えませんし、論文の理解もできません。
もしこれから大学の心理学部や心理学科に進む予定の方、もしくは心理学を研究で使う予定の方は、前もって統計学を少し理解しておくと後々ラクになるはずです。
イチから勉強するなら平均や中央値の問題を扱った中学校の数学からおさらいするか、統計のおすすめ本を何か一冊、目を通しておくと良いと思います。
【統計学の本のおすすめ】大学で学んだ自分が読んだ参考書を厳選
とはいえ、『大学で心理学を学ぶメリットとデメリット』でもお伝えしましたが、統計学の内容は日常生活でも役立つので、個人的には一生使えるスキルになると思っています。
【大学で心理学を学ぶメリット・デメリット】卒業生の僕が話す経験談
なのでもし数学が苦手な方は、統計学が日常で役立つことを知ったうえで勉強すると、より勉強へのモチベーションになるかもしれません。
<2>英語
そして心理学をきちんと理解するために必要な科目の二つ目は『英語』です。
まずそもそもの話として、心理学の研究は日本よりも海外の方が盛んです(論文の例)。
最新の心理学事情を知るには、どうしても海外の論文やネット記事、洋書に目を通す必要があり、そのために英語は必要になります。
日本語に翻訳されていれば良いのですが、なかなかそうはなっていません。
そうでなくとも、大学などで心理学を勉強するなら、英語力はあって損しません。
『研究テーマを決めるとき』
『実験方法や内容を決めるとき』
『引用できそうな論文を探すとき』
上記のようなときに、英語で書かれた文献に目を通す必要性が出てくるためです。
ナマケモノ君
トモヤ
また英語力が必要といっても、何も英語でペラペラ話せるまでになる必要性はゼロ。
大学院に進んで学会で研究を発表することまでを想定しなければ、基本的には『読み』だけで十分です。異論は認めますが。
実際に僕も海外の論文を読む機会は多かったですが、英語で話す機会はゼロでした。
(ちなみに僕は英語は全然話せませんし、読みもそこまで得意ではありません。…がそれでも何とかなりました)
ちなみに最近ではGoogle翻訳が発達してきてネット上で見れる論文は日本語に訳してくれます。しかし、なかには紙でしか見れない論文もあるので、やはり英語力は必要です。
英語を勉強する方法は色々ありますが、それは英語ができる方に聞くのが良いでしょう。
繰り返す通り、僕は英語が話せませんので…。笑
とはいえ、それでも何か一つ英語の勉強法を挙げるなら、個人的に役立ったのは海外のドラマや映画を観て英語を勉強する方法です。
>>【心理学のドラマ10選】心理学や心理戦が楽しめるドラマのまとめ
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上記で挙げたような海外の心理学ドラマや映画を字幕で観れば、心理学と英語が一度に勉強できます。一石二鳥です。
心理学は理系と文系のどっち?まとめ
心理学は文系科目ではありますが、数学的な要素(特に統計)も必要です。
『心理学は科学です!』と言っている心理学者が多いことも何よりの理由でしょう。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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