【『憲法』の判例一覧】重要判例まとめ【わかりやすい有名判例】
『国籍法違憲判決』（最大判平20.6.4）をご紹介させていただきました。
可能な限り、わかりやすくまとめたつもりです。
このページでわかること
- 判例の論点
- 参考文献
ーーーーー
注：このページの情報は自分独自の考察も元としています。
間違っていないとは言い切れませんので、あくまで一つの参考にして下さいませ。
ーーーーー
タッチ⇒移動する目次
『国籍法違憲判決』（最大判平20.6.4）をわかりやすく
事案：国籍法に阻まれた日本国籍取得
日本人の父と、外国人の母との間に生まれた非嫡出子*が、日本国籍取得届を提出。
しかし、国籍法3条1項の規定（当時の規定）により認められなかった。
＊非嫡出子：婚姻届を提出していない男女間に生まれた子のこと
争点：生後認知の場合のみ日本国籍取得不可の是非
生後認知*を受けた場合のみ、日本国籍が取得できない国籍法の規定（当時の規定）は、憲法14条に違反するか？
＊認知：主に男性が婚姻届を未提出の間に生まれた子を、自分の子だと認めること
結論：違反
違反する。
理由：差別的であり合理性を欠いているから
・国籍法の規定（当時）は、合理性を欠いた過剰な要件を課すものであり、憲法14条に違反するから
・出生後に認知された非嫡出子のみが日本国籍取得について著しい差別的取扱いを受けているから
『国籍法違憲判決』（最大判平20.6.4）をわかりやすくまとめ
まとめ
- 生後認知の場合のみ日本国籍が取得できないことは憲法14条に違反する
