『公文あるある』だったことを振り返ってみた【公文の元講師の回想録】

空と電球と

とある人

公文って何かと特徴的なところがあるって聞くけど…実際はどうなんだろ…?
公文と進学塾で講師だった自分が、公文あるあるを振り返ってみました!
【公文式のまとめページ】今まで伝えてきたすべて

トモヤ

続きを見るとわかること
  1. 公文あるある3選

公文あるある3選

順にお伝えしていきます。

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<1>できることを解くのは早くなる

まず公文で勉強を続ければ、圧倒的に『できることを解く』ことには早くなります。

公文では『繰り返し学習』といって、『同じ問題、または似た問題を何度も繰り返すこと』を徹底するためです。

公文式教室では、同じプリント教材を2回以上くり返して学習することがあります。

100点を取れていても、子どもたちは、その習熟度に応じて同じ内容をくり返し学習します。

それは、その段階の学力をしっかり定着させるためであると同時に、次の段階の学習を順調にするためです。

(『公文式がわかる』72、73ページより)

いわば頭ではなく、体で解き方などを理解する学習法ともいえます。

自分が公文で講師をしていたときも、この学習法のおかげか、『できることを解く』ことが早くなり、勉強に自信をつけていった子供たちは少なくありませんでした。

家庭教師をする女性

『公文で勉強すると計算が早くなる!』というのはよく聞く話です。

しかし、それは事実ではありますが、正確にいうならば、『公文で勉強すると、(今まで解いたことのある)計算が早くなる!』といったところかと思います。

 

こういった勉強法は現代的とはいえず、賛否があります。

子供によっては、答えを覚えてしまっている生徒もいました。

とはいえ、少なくとも小学生(特に低学年あたりまで)においては、何かしらの意味がある勉強法だとは思います。

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<2>教材をアルファベットで呼びがち

教材のことをアルファベットで呼ぶ』ことも、公文あるあるの1つでしょう。

例えば以下のような会話は、公文に通う生徒たちの間では日常的です。

公文に通う生徒

今どこやってんの?
Dだよ!

公文に通う生徒

公文を知らない方からすれば、『Dとは…?』と思うかもしれません…。

とはいえ、これは『公文式教材プリントの進度のこと』でして、一例として公文式算数では、以下のような形でアルファベットが教材の内容に割り振られています。

公文式算数の教材レベルの一部
  1. A教材…小学1年生相当の内容
  2. B教材…小学2年生相当の内容
  3. C教材…小学3年生相当の内容
  4. D教材…小学4年生相当の内容

このように教材のことをアルファベットで呼ぶのは、何も公文の子供たちだけではありません。指導者や保護者の方の間でもよく口にされています。

ちなみに自分が知る限り、このように『教材のことをアルファベットで呼ぶ』というやり取りは、公文以外ではなかなかないかと思います。自分は公文の他に進学塾でも講師をしていましたが、『二次方程式やってるよ!』といった言い方が普通でしたので。

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<3>学校で習う内容とズレがち

学校で勉強している内容と、公文で勉強している内容がズレる』ということも公文あるあるです。

公文では『ちょうどの学習』といって、『生徒一人ひとりの現在の学力レベルに合わせた内容と量を勉強してもらう』特徴があるためです。

学年枠がないのも大きな特徴。

学年で規定するのではなく、ひとりひとりの子どもに「ちょうどの学習」を与えることで、自信とやる気を引き出しているのです。

(『くもんのヒミツがわかる本』19ページより)

つまり公文では、小学1年生が小学4年生の内容を勉強したり、中学2年生が中学1年生の内容を勉強する、といったことが普通というわけです。

むしろ自分の経験上、学年にピッタリ合った内容を勉強している生徒の方が少数派でした。

勉強に励む生徒

そのため理屈のうえでは、幼稚園児が高校生レベルの内容を勉強することも不可能ではありません。

(現実にそんな例はないとは思いますが…)

とはいえ、今の時代は公文以外にもこのような先取り学習ができる塾は少なくありません。なので公文あるあるとはいえど、公文特有のあるあるとまではいえませんね。

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公文あるあるまとめ

公文は何かと独特な特徴がある塾です。ここでご紹介した内容以外にも、様々な特徴が存在しています。

もしこれから公文に入会される方は、これらの公文あるあるに前もって目を通しておくと、思わず面を食らわずに(?)済むかもしれません。

それでは今回はこの辺で失礼します。